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日本語文法文章論 サンマ

2014-05-05 | 日本語文法文章論
日本語文章の解析である。
話材を天声人語に見る。
話題は、子どもの日とサンマ、文章資料は、朝日新聞コラム、20140505、である。

春は終わり 夏が始まる この対比は、夏が始まるほうに視点がある。
春は終わる、夏は始まる、とあれば、それは対照である。

こどもの日を迎えて、第1回目を祝ったこと、とは意外性のある表現であるが、祝休日法の施行による。
詩人が引用される、その詩句は、

我ら戦争に敗れたあとに/一千万人の赤んぼが生(うま)れた/だから海はまつ青で/空はだからまつ青だ  

とある。

そのころ、子どもが多かったと回想をしている。
子どもの日を、サンマの言葉に託して、復興と青空の空間を懐かしむかのようであるが、そのサンマを作り出し、確保するつとめを社会に警告している。




春は終わり  夏が始まる
 タケノコが
若い緑には新たな息吹がある
祝ったのは
 全国で270万人が産声をあげた年

三好達治は
生まれくる子は
 小さな瞳が励ました
 子どもが多かった覚えがある

昨今は
子どもの日常は
 サンマがあればこそ
いまや都市部では
 つとめが社会にある

子どもの日とサンマ
2014年5月5日05時00分

 きのうの「みどりの日」をもって春は終わり、きょう「こどもの日」から夏が始まる。暦の上のことだが、伸びざかりの命を祝う日にふさわしい。風薫る季節、ぐんぐん若竹に育っていくときだ

タケノコに限らず若い緑には新たな息吹がある。こどもの日の第1回を祝ったのは1949(昭和24)年だった。全国で270万人が産声をあげた年で、奇(く)しくもベビーブームの頂点にあたる

〈我ら戦争に敗れたあとに/一千万人の赤んぼが生(うま)れた/だから海はまつ青で/空はだからまつ青だ〉と叙情詩人の三好達治は書いた。生まれくる子は、傷だらけの体で立ち上がったこの国の、かけがえのない授かりものだった

えんやこらと復興の泥坂を上る大人を、小さな瞳が励ました。筆者は昭和30年代の生まれだが、あの頃も子どもが多かった覚えがある。昨今は、表で遊ぶ姿を見かけることも少ない

少子化に加えて、子どもの日常はますます遊びから遠のいていると聞く。時間、空間、仲間の三つを、遊びに欠かせない「サンマ(三間)」と呼ぶそうだ。放課後の外遊びもサンマがあればこそ。いまや都市部では原っぱという「黄金空間」も消えて久しい

〈少年時友とつくりし秘密基地ふと訪ぬれば友が住みおり〉笹公人(ささきみひと)。鬼ごっこも缶けりも、長じて何かの役に立ったとも思えないまま、何かの役に立っている。それが遊びというものだろう。サンマを上手に確保するつとめが社会にある。無論こどもの日だけではなく。

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