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彼岸、彼岸会

2014-09-23 | 日本語百科
彼岸についていつも、季節の春秋がめぐるたび、この時期に、この語の不思議を思う。
それは、お彼岸と呼ばれて国民の祝日になる要素を持つこの行事にあると考えざるを得ないからである。

彼岸という語はやさしい意味合いを持つ語ではない。
サンスクリット pāram パーラムの意訳であり、仏教用語としては、波羅蜜 Pāramitā パーラミターの意訳、至彼岸に由来するという説明で、これは難しい修行またはその結果のようである。

そのような語を以て、これほどわたしたちにおなじみのある彼岸とは、まさに彼岸会がったからであり、それは衆生済度の意味合いであったろうか。
悟りに至るために越えるべき迷いや煩悩を川に例え、その向こう岸に涅槃があるとする、とする由来だ。

そして、日本では彼岸会という法要である。
歴史的に、806年、大同元年、初めて彼岸会が行われ、このとき崇道天皇、早良親王のこと、そために諸国の国分寺の僧に命じて、七日金剛般若経を読まわしむ、と、日本後紀に記述されている、という。

春分、また秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間、1年で計14日間である。この期間に行う仏事のことである。



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