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国宝源氏物語絵巻 源氏語り 40

2015-11-15 | 源氏語り
徳川美術館で企画特別展が行われる。
開館80周年で国宝源氏物語絵巻を一挙公開する。

12世紀前半に白河院、鳥羽院を中心とした宮廷サロンで製作されたというものである。

>現在、尾張徳川家伝来の蓬生(よもぎう)、関屋(せきや)、絵合(えあわせ)、柏木(かしわぎ)一~三、横笛(よこぶえ)、竹河(たけかわ)一・二、橋姫(はしひめ)、早蕨(さわらび)、宿木(やどりぎ)一~三、東屋(あずまや)一・二の9帖15段分の詞書と絵、および絵が失われ詞書のみが残る絵合の1段が名古屋・徳川美術館に、
阿波・蜂須賀家に伝来した鈴虫(すずむし)一・二、夕霧(ゆうぎり)、御法(みのり)の3帖4段分の詞書と絵が東京・五島美術館に
所蔵されています。
これらを合わせた13帖分と、
諸家に分蔵される若紫(わかむらさき)・末摘花(すえつむはな)・松風(まつかぜ)・薄雲(うすぐも)・少女(おとめ)・蛍(ほたる)・常夏(とこなつ)・柏木(かしわぎ)の詞書の数行の断簡、および後世の補筆が著しい若紫の絵の断簡(東京国立博物館蔵)を含めた20帖分が、900年近い星霜を経て現在に伝えられています。


源氏物語絵巻に下描きの跡 徳川美術館、修復時に赤外線で
2015/11/13 22:50

 徳川美術館(名古屋市)は13日、国宝「源氏物語絵巻」の作品の一部に、本画とは構図が異なる複数の下描きの絵が見つかったと発表した。絵巻の保存・修復作業で赤外線撮影した結果、一部の本画の下に下描きの形跡がくっきりあらわれたという。

源氏物語絵巻の一場面「柏木(三)」。右は赤外線撮影で見つかった下絵で、男児が両手を伸ばす様子が描かれている(13日)=徳川美術館提供

 源氏物語絵巻は制作時期や過程に未解明の点が多い。同館の四辻秀紀学芸部長は「完成した本画が当初の構図と違っていたことの意味は大きい。当時の絵師が源氏物語の解釈を絵巻にどう表現し、どのように制作していったかが分かる糸口になるかもしれない」としている。

 絵巻は通常、裏側に補強のための和紙が複数枚、貼られている。同館が修復のため和紙をはがし赤外線撮影したところ、本画の構図とは異なる下描きが表れた。

 同館が所蔵する15場面のうち3場面で、描き直しの跡や構図などに大きな変更のある下描きが見つかった。物語で最も有名な場面の1つ「柏木(三)」では、光源氏が妻、女三宮の出産した不義の男児、薫を抱きかかえる場面が描かれている。

 本画と下描きの絵では薫の手の描き方が異なる。下描きには薫が源氏に向かって両腕を伸ばす下描き線が描かれているが、本画では薫の両腕は衣の中にある。

 実子ではないと知りながら我が子として抱く源氏の姿は、心の苦悶(くもん)を表現していると解釈されている。源氏の苦悩の様子を表現しようと描き直された様子がうかがえるという。

 これらの作品は、同館で14日から開催される特別展「全点一挙公開 国宝 源氏物語絵巻」で公開される。




源氏物語絵巻、下描き線描き直されていた 修理で判明
小林裕子2015年11月13日19時09分
>国宝・源氏物語絵巻のうち、徳川美術館(名古屋市)が所蔵する3場面で、下描きの線が大幅に描き直されて本画になっていたことが明らかになった。同館が13日発表した。
 同館は絵巻を保存修理の過程で解体、本画を補強する古い裏打ち紙を除き、透過赤外線などで撮影した。すると幼子を抱く光源氏を描いた「柏木三」で、胸で組まれた幼子の両手は、下絵では源氏に差し伸べる形だったと判明した。また、源氏の左手は下絵ではかなり下にあり、幼子の顔も源氏を見上げる様子で、数回の描き直しがあったとわかった。大規模な保存修理は江戸時代以来という。




http://tokugawa-art-museum.jp/planning/h27/07/index.html

国宝「源氏物語絵巻」は、紫式部が著した『源氏物語』を抒情的な画面の中に描き出した、日本を代表する絵巻です。『源氏物語』の絵画化は、その成立当初間もない頃からおこなわれていたとみられているものの伝わっておらず、本絵巻は現存する作例としてはもっとも古く、12世紀前半に白河院(しらかわいん)・鳥羽院(とばいん)を中心とした宮廷サロンで製作されたと考えられています。
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会期 平成27年11月14日(土)~12月6日(日)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日<但し、11月23日(月)は開館、翌24日(火)は休館>
平成27年12月14日(月)~平成28年1月4日(月)
観覧料 一般 1,200円・高大生 700円・小中生 500円
※20名様以上の団体は一般200円、その他100円割引
※毎週土曜日は小・中・高生入館無料
主催 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫・中日新聞社・日本経済新聞社・NHK名古屋放送局
協力 名古屋市交通局・竹田印刷株式会社
記念講演会 「源氏物語絵巻の物語本文」
大阪大学大学院文学研究科 教授 加藤洋介氏
11月21日(土)午後1時30分~3時
徳川美術館講堂
※入館者聴講自由
展覧会図録 国宝 源氏物語絵巻(2,300円(税込))
主な展示品のご紹介







私説 源氏語り22
2013-09-29 13:58:20 | 源氏語り


構図  私説 源氏語り17
2013-09-24 09:25:45 | 源氏語り

この絵巻をX線で見るようすをテレビで紹介していた。

番組によって、その絵画の描き方には、いあ知られている絵柄を指示する詞などの書き込みがあって、興味を持っていた。

源氏物語絵巻の話題をいまは十年も前の新聞記事からのことであり、X線での調査がさらに四〇年もさかのぼる、昭和二七年と言う。

源氏物語は古典であるだけにその歴史は長く物語絵が描かれたときから秘められていた下絵の解明は、その時間的長さをもって見ても驚きだが、

そこに描かれた文字により、やデッサンにも絵画の技法、絵師の思惑が、いまにして見て取れたのである。

別の描か書かれていた、ちょうど絵の上部になる、中央の赤ん坊のところである。

光源氏が抱く赤子の胸に影が浮かび上がった、それは何か。

つまり、別の絵を透き出したので、いまの絵はそれを修正しているようなのである。

この修正は何を意味するか。

調査グループの秋山光和氏は赤子の前に見える影を腕であると判断した。

この場面で薫は腕を差し出して笑っている構図になっている。

はじめ手を伸ばした薫が描かれたのだが、誰かの以降によって描きなおしたのではないか、と。

この推測では、赤子の感情をあらわにしないように、プロデューサーか、ディレクターの立場の人がこの絵の製作に加わった、と考えられた。


構図  私説 源氏語り16
2013-09-22 23:52:51 | 源氏語り

源氏物語のテーマを絵巻の一紙は描き出す。

この絵の構図をほほえましい親子対面の図柄としてわたしたちは見る。

絵巻の優れた手法でその芸術性に表れた平安王朝の貴族生活を明らかにしている。

この素晴らしさを、物語に即して詞書は真実を物語る。

そしてこの物語絵にも絵師による工夫があったことがわかった。

物語りとは違った美術作品としての視点が新たな事実を浮かび上がらせていた。

一九七〇年代の半ば、描かれてから700年ほどを経過して、この絵にある下書をX線で照射し解析していたのである。

その内容を知って、また、この一紙についての興味を持つことになった。

この解析は絵巻の絵師たちの下絵をいくつもの筆法として紹介している。

そのなかで、柏木三について日本経済新聞の美の回廊と言う記事が一九九二年一二月一二日に紹介した。

大宮人の心の綾秘めてとタイトルにあり、其の白黒のモノトーンを見たときに衝撃を受けた。


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