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モーラとシラブル

2014-08-08 | 日本語あれこれ百科
144 モーラと音節とはどう違う

モーラはmoraだと言う。
服部四郎の音韻学説による。

もと、拍と捉えられていたものを、Prosody 韻律の考えを用いて、モラを考案し、日本語発音でモーラとした。
モーラは拍と同じとする解説が多いので、よく注意する必要がある。

モーラのとらえ方は音の長さの単位を短母音の長さにおいていることがわかるから、拍にはその長さの取り決めがないものが多い。
モラは仮名文字で分析して、半母音の扱いと、発音、促音、引き音をそれぞれ、仮名文字表記に合わせて、モーラとする。

実際に日本語発音を子音と母音の長さで分析したら、仮名文字についての発音は子音の長さの部分、その長さより短い母音の長さで決まるようであるから、それを発音して仮名文字の母音部分を伸ばして言えば、拍はその音の長さを自由に変え得る長さの単位となってしまう。

音節は母音または母音相当の音のまとまりを持つ、その単位には子音と母音の組み合わせで、音の聞えとなる。
子音と母音と子音を組み合わせて発音するときに、母音が大きく聞こえて、その前後のまとまりを分析する。

音節をシラブルとすれば、それは英語学習で大切なとらえ方で、二重母音や長母音の聞えについても、前後の子音をおいた単語のシラブルを見ることになる。
英語に見られる二重母音について、日本語では母音連続の連母音現象となるが、仮名文字で単位に切り分けるので、一般に、二重母音を母音相当と認めない。

日本語の仮名文字による発音は子音、母音、子音、母音と連続することになるので、音節は子音と母音とのひとまとまりの構造になることが多い。
すると、一続きの単語を見て、モーラに分ける場合と、シラブルで分ける場合は異なる。

たとえば、がっこう と発音したときに、モーラは促音の発音ば聞こえない部分も数えるので、4モーラである。
これをローマ字にして、gakkoo とすれば、あきらかに、母音部分は、a、oo、このふたつであるから、2シラブルとなる。

なお表題の問いを、音節は日本語音韻の音節とすれば、モーラと変わらない説明となり、特殊音節がある、といったように解説することになる。



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