漢語と意味 日本語語彙15
文字を言葉とし、漢字を学び、そこに意味をとらえてきた日本語である。漢字の用法に意味を読み分けてきた。音読みと訓読みは日本語語彙の意味を知る手がかりであった。音読みは日本語発音で熟語をそのままに語としてきた。熟語は文法要素をもって語に熟合したものであり音変化を伴うものもある。それを日本語はそのままに単語として漢字熟語の多くを名詞に扱ってきた。漢語は日本語と文法に違いがある。それは熟語に現われるが、その二文字の熟語を漢語のままに訓読みすることで意味を理解してきた。その語構成は日本語の文法にかかわることなく取り入れられた。語の分析をそのままに可能にしたと言えるのが漢文の訓読語法の成果である。
中国語語法と日本語法の相違は漢語を取り入れ漢文を訓読することによって日本語文法をあきらかにしていくことに影響した。日本語は漢語をもってその論理を学んだと思われるので日本語文にある語は特に動詞語意と名詞語意との結びつきを知ることになる。それは漢語を日本語で読み分けたことになる。
文字を言葉とし、漢字を学び、そこに意味をとらえてきた日本語である。漢字の用法に意味を読み分けてきた。音読みと訓読みは日本語語彙の意味を知る手がかりであった。音読みは日本語発音で熟語をそのままに語としてきた。熟語は文法要素をもって語に熟合したものであり音変化を伴うものもある。それを日本語はそのままに単語として漢字熟語の多くを名詞に扱ってきた。漢語は日本語と文法に違いがある。それは熟語に現われるが、その二文字の熟語を漢語のままに訓読みすることで意味を理解してきた。その語構成は日本語の文法にかかわることなく取り入れられた。語の分析をそのままに可能にしたと言えるのが漢文の訓読語法の成果である。
中国語語法と日本語法の相違は漢語を取り入れ漢文を訓読することによって日本語文法をあきらかにしていくことに影響した。日本語は漢語をもってその論理を学んだと思われるので日本語文にある語は特に動詞語意と名詞語意との結びつきを知ることになる。それは漢語を日本語で読み分けたことになる。