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解釈

2014-08-02 | 日本語百科
歴史と文学はいわば解釈だろうという発言に、それは何を意味するのだろうかと思った。
解釈学か、また解釈による研究とでも意味していたのか。

そも、文学が解釈であるとするのは、理解また批判の、批評の作業に解釈の手順があることによってだから、解釈が文学のすべてであるような物言いは成り立たない。
まして政治においてをや。

そうすれば、解釈とはないかを明らかにしておけば、この議論はそれ以上でも、それ以下でもない。
ただ、解釈学となれば、どうか。解釈学は文献学の補助学であったと考えれば、わかりよいことがある。

テキストを正しく読み取ることである。
その文献の解釈は技術にも厳密を極めるので、古典文献に古典解釈学、そして法解釈学、聖書解釈学を編み出している。

そうすると、おのずと解釈学はその方法におて対象とするものなどを広げることになるが、歴史が解釈であるとするのは、その文脈で意味を加えていたようであるから、やはり、さきの物言いにはおのずから、解釈に偏見があるようである、ということになる。





世界大百科事典 第2版の解説
かいしゃくがく【解釈学 Hermeneutik[ドイツ]】
テキスト解釈の方法と理論を扱う学問。その場合のテキストとは,文字で表現された文書や文学作品だけでなく,現代では神話や夢,芸術作品など,解釈を要するあらゆる形式の言語作品までも含まれる。〈解釈学〉の語源は,〈解釈する〉を意味するギリシア語hermēneueinで,もともと古代ギリシアで文献学の補助学として成立した。以後,テキスト解釈の技術として,古典解釈学,法解釈学,聖書解釈学など領域別に発達してきた。


ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
解釈学  かいしゃくがく  hermeneutics
(1) 文献からその内容を正確に読取るための技術論。初め,聖書の正しい理解の必要から発達し,今でも特に聖書の解釈のための学問の意味で用いられることがある。 (2) ドイツ語の Hermeneutikは,F.E.D.シュライエルマッハーが確立し,W.ディルタイが『解釈学の成立』 Die Entstehung der Hermeneutik (1900) で精神科学の基礎に据えた哲学説。


大辞林 第三版の解説
かいしゃくがく【解釈学】
人間の歴史的文化的表現の背後に隠されている象徴的な意味や在り方を,一定の解釈法によって了解しようとする学問。古来,聖書や法典を解釈する技法として発達したが,シュライエルマッハーにより理解の一般理論に高められ,さらにガダマーにより存在論化されて哲学的解釈学へと脱皮した。


デジタル大辞泉の解説
かいしゃく‐がく 【解釈学】
1 古典解釈の方法を研究する学問。古典解釈学。
2 人間の精神活動の所産を人間体験の表現として客観的に了解するために、その解釈の方法や理論を扱う学問。古代ギリシャやルネサンス期に文献学の方法として展開、19世紀にディルタイによって哲学的方法として大成された。


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