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語彙史研究4

2013-11-24 | 語と語彙
語彙史研究の論集は第30集に総目次を載せる。サイトから検索すると、それまでのタイトルは第24集までを見ることができるのは既に紹介をしている。次のようである。

> 国語語彙史研究の体系化と共に、語彙史研究の新たな方法論や隣接分野との関わりにも取り組んだ論文集。三十集までの総目次を付す

国語語彙史研究の論集から、その研究テーマをタイトルで見てみよう。時代的には1980年5月から定期刊行されてもう30余集を数える。ここには語彙史研究3に続いてタイトルを年代順に並べることで第24集までを載せる。引き続き論集から紹介をしたいと思う。

国語語彙史研究テーマの一覧である。なお、特集など号によって掲載されているものを割愛している。執筆者のお名前もここでは載せていないので、その点につき、ご海容を願う。出典サイトは次である。   

http://www.let.osaka-u.ac.jp/jealit/kokugo/goishi/g-mokuji.html   第十四集 1994年8月30日発行から、第二十四集 2005年3月31日発行まで。



   第十四集 1994年8月30日発行
さわらびの歌―野草語彙の文学性と実態と―
中古和歌の名詞語彙
平安勅撰和歌集の語彙―マクロとミクロの観点から―
後撰集詞書の場合―仮名文生成の一段階として―
蜻蛉日記の「かなし」の消長 沢 田 正 子
『源氏物語』あはれ詞考―哀・憐の文字史からみた―
「あひみる」考―源氏物語を中心に―
「とばかり(暫時)」考
古代語「いと」の行方―中世における程度表現―
平安女流語のその後―擬態語をめぐって―
カ・ク・グ
両活用形容詞からシク活用形容詞へ
〈体言ナリ〉と〈連体ナリ〉の差異について
「遊」(あそび・あそぶ)の意味とその展開―仙郷の表現と異世界の表現―
甦える古語―“あえか”の場合
朝鮮資料の成長性―捷解新語における陳述副詞の呼応をめぐって―
語彙史の立場から見た『拾遺和歌集』―使用語句の性格を統計的に見る―
   第十五集 1996年5月10日発行
『和名抄』「飲食部」の語彙の位相―漢字文献と和文献との比較から―
近世節用集の記述研究への視点―形式的特徴をめぐって―
『合類節用集』の編纂資料について
国語資料としての『俗語辞海』
『和英語林集成』第3版「英和の部」と後続英和対訳辞書
「力なき・力およばず」について―伏見宮貞成の思想性―
いわゆる三重敬語について
〈禿頭〉の語史と方言分布―上方出自語同士が江戸語・上方語の対立を成す背景―
「なかなか」の語誌―江戸後期から明治期を中心に―
『西國立志編』の漢語について
明治期大阪語の可能表現
日系カナダ人の日本語(2)―バンクーバー周辺日系人の類義語使用―
『南京の基督』索引
   第十六集 1996年10月22日発行
ひとり寝の歌
万葉集「妹なね」と上代語ナネ(汝兄)の用法
複合形状言・派生形状言
新撰字鏡倭訓小考
八代集に於ける「勅撰」の意義―詞書の敬語及び「き」の使用をめぐって―
「古今集」の語彙―身体関係
「うし」表現の諸相―文体論の観点から
ツクツクボウシの鳴く声は―擬声語の史的推移―
禁忌詞と読癖―「世人(よひと)」の改読の方法―
助動詞ベシの成立―意味変化の視点から―
「ウチワラフ」の意味の時代的変化―「ウチ動詞」の意味変化の一例―
日付変更時刻と今夜
「ケレドモ」の成立―「閉じた表現」への推移と不変化助動詞「マイ」成立との有機的連関を見据えて―
「栖」から「住家」へ―表記変化とその背景―
字注にみる易林本節用集の同字認識
「重山書入れ本」のこと
「せーの」報告書
山田文法における語規定の変遷とその問題点
国語語彙史における語源研究―“くちばせ”をめぐって―
   第十七集 1998年10月10日発行
語彙と文法から見た待遇表現
古事記の補助動詞タマフの通時的位置について
古事記における補助動詞「-タマフ」の用法―敬語補助動詞としての文法化の一過程―(上)
「源氏物語」に見る第三者に対する待遇表現
中世待遇表現の一面―『藤の衣物語絵巻』について―
ナシ(甚)型形容詞続考―上代~中世の例を中心に―
カ型語幹の構成
平安時代の追善願文における「松」の象徴的意味について―文章構成との関わりから―
番にをりて―竹取物語から抄物・幸若まで―
中世末期の音象徴語の語基―『日葡辞書』を中心として―
デカスの成立
江戸末期洒落本の資料性について―「きつい」「いかい」「ゑらい」の三語を見ながら―
訳語「分泌」と「滲出」の成立について
Tragedy Comedy の訳語誌"
漢語「運動」の語義変化―日本漢語の語義変化と明清俗語―
断定辞使用のゆれ―広島方言の場合―
朴泳孝の建白書に現れる日本漢語について―近代における日韓両語の出会いを探るため―
   第十八集 1999年3月25日発行
「おほ」(大・多)の変遷―「大きなり」「多し」「多かり」「大きい」をつないで―
沖縄方言における「木」を表す「コ~」
変化結果の助詞「に」と「と」の使い分け―古代語「なる」に上接する場合を中心に―
古事記における補助動詞「タマフ」の用法―敬語補助動詞としての文法化の一過程―(下)
ゲナリ型形容動詞―造語力拡大の様相について―
指示語「かくて」と源氏物語の段落構成
連体ナリの已然形
古典における「いだす」「たつ」「あぐ」の用法―「抽象事」を表す語との結びつきから―
ヤク(ヤグ)・ラク(ラグ)
今昔物語集の死亡表現―翻案の方法をめぐって―
「~にくし」と「~がたし」の語誌―平安和文以降の状況―
「いとまのひま」
四段型活用「とな(唱)ふ」をめぐって―『平家物語』に取り込まれた朗詠句を資料として―
ヒキイからヒクイへ
“ぎごは(義強)”の語史―その成立、及び、“ぎごつなし”との関わりを中心に―
みぎてい・つねてい・ありてい―後項に「体(てい)」を持つ熟語群から―
文節対照法による伝本関係の計量的研究―龍谷大学本徒然草の場合―
明治初期の漢語の意味
漢語『分散』について―戦時下の一漢語―
現代に生きる枕詞―“ぬばたまの”をめぐって―
叙実動詞と引用
日中両国語における「-的」について
意味構造分析法の各分析法の紹介とその特徴
否定形式との関係からみた程度副詞の体系
   第十九集 2000年3月20日発行
オレ・ソチ・ソナタ・ワッチ・ワタイ―明治東京語女性人称形成の一考察―
副詞エの意味
「全国ダメ・アカン分布図」を読む―不可能からよくない、さらに禁止・当為表現へ―
旧制高等学校の学生語 米 川 明 彦
部分的宣命書きの機能 乾   善 彦
枕詞の変容―萬葉集から王朝和歌へ―
「みそかに」「しのびて」「しのびやかに」の語義と文章表現―源氏物語とそれ以前―
カ・ヤカ・ラカ型語幹の語基
宗教的・儀礼的性格を持つ解釈用語の問題点―生贄・身代わり・人身御供・人柱―
複合形容詞「-ガタシ」「-ニクシ」
『エソポのハブラス』の語句について―その禅語的性格を中心に―
近世前期のことば問題―「漢語類+ない」の語について―
『仏蘭西法律書 刑法』の唐話と近代刑法用語
接続詞と対話
明治の“歌”と“花”
二つの『改正増補英語箋』―双方の関係と編纂方法の相違―
「発想」はどんな概念を表示する命名単位か
   第二十集 2001年3月20日発行
母音連続の融合と非融合―a+e、V+格助詞「へ(エ)」、V+格助詞「を(オ)」の場合―
意味変化の形態的指標となるもの
語彙史の時代区分・文字史の時代区分
上代形容詞の語構成
一次的ケシ型と二次的ケシ型
地名(歌枕)の語構成―連体助詞「の・が」をめぐって―
平安仮名文における「対面」
モダリティ形式の連体用法―『枕草子』を資料として―
古代和歌における指示副詞「かく」
源氏物語における指示語「さて」の用法―平安和文での接続詞的用法の展開をめぐって―
平安期和文資料におけるハ行四段動詞ウ音便形について
動詞「そぼつ」「そぼふる」について―清濁の組み合わせ四種ある語―
「ウチツヅク」考
「善悪」の語史―副詞用法発生前史―
「愚痴」考―仏教語からの派生の一面―
《滑稽な人》を表す「ひょーひゃく」成立の史的背景
近世節用集書名変遷考―一七〇〇年前後の転換期まで―
「眉毛」の語史―文献と方言との対照から―
多義語における語レベル固有の意味について―「見る」を対象として―
引用形式「~トスル」の表現性―「当局は、早急に調査するとしている」などの表現について―
“髭尽し”をめぐって
複合動詞の語構造分類
現代日本語における漢語系接尾辞―「~中(チュウ)」「~中(ジュウ)」の使い分けをめぐって―
音・声の《大小》《高低》を表す語彙について
「談合」―キリシタン資料「和らげ」の語釈に用いられた漢語―
「子音語幹」と活用―日本語動詞無活用論を手掛かりに―
   第二十一集 2002年3月発行
「ゆへ」から「ゆゑ」に
意味派生による語形変化と漢字表記―[嶮岨(けんそ)]から[血相(けっそう)]へ―
国字「」(さやけし)の周辺
仮名文字遣と句切れ
森鴎外「独逸三部作」の漢字について
ナ変動詞の通時相―ナ変の四段化はなかった―
ソコヒ攷
万葉「あが馬のつまづく」考―「タフル」の誤読と解釈ということ―
「うつくし」の意味変化
ク活用形容詞語幹を後項に持つ形容動詞語幹
鎌倉時代以前における「明白なり」の特色―古文書他の用例から―
遊仙窟古点の一人称代名詞―醍醐寺本の「ワラハ」再考―
耳障りになったザ行音
子どもと節用集
上方およびその近隣地域におけるオル系「ヨル」・「トル」の待遇化について
   第二十二集 2003年3月発行
意味変化研究と語彙資料 ―漢字文字列を視点として―
語彙層別化資料としての今昔物語集 ―二字漢語サ変動詞を例として―
院政・鎌倉時代加点の表白文における施注漢語の性格
明恵談義資料の語彙 ―鎌倉時代の和語と漢語―
花山院本伊呂波字類抄の価値
御巫本日本書紀私記の複数訓の性格
近世期節用集の意義分類をめぐって
『大成無双節用集』の成立
「言海採収語・・・類別表」再読
条件表現史研究が抱える問題
古代語形容詞の語構造分析についての一考察
森鴎外「舞姫」に見える「食店」考 ―鴎外の漢語―
語幹を共通にする形容詞と形容動詞
諸論考の取り上げた抄物の語詞(一九九一年~二〇〇一年)
京阪方言にみられる動詞打消形式の差異と成立事情
  第二十三集 2004年3月31日発行
日本語語彙史の中世語 ─粗布カコウ・下二段動詞「漬ヒツ」・副詞「え」─
拗音
セハシ(忙)の成立とセバシ(狭)
『神代上下抄』になくて『古活字版日本書紀抄』にある語・語句・文の性格
 ─抄物語彙の側面を考える─
「おぎろ()」の語史 ─中世語の一つの流れ─
『コンテムツスムンヂ』の「平等なる心」について
「善悪」の語史 ─中世前期の漢字仮名交り文における名詞用法─
今昔物語集の接続語 ─「而ル間」「其ノ時ニ」を中心に─
中古における不可能を表す補助動詞 ─カヌ・ワブ・ワヅラフ・アヘズ─
唐代口語・本朝漢詩文から平安古記録へ流入した語をめぐって   ─登時トウジ・本自もとより・奔波ホンパ(奔営ホンエイ)・等閑トウカンの場合─
早引節用集の危機 ─明和元年紛議顛末─
鴎外「舞姫」にみえる漢字・漢字列 ─中国近世語とのつながり─
上代・中古に見られる形容詞派生の動詞
 ─形容詞における意味分類との関連を中心に─
語基を共通にする形容詞と形容動詞
語彙索引
  第二十四集 2005年3月31日発行
江戸東京語の敬語形式オ~ダ 
雅俗に遊ぶことばの世界 ―近世初期俳諧『大海集』の語彙―
女中ことばの位相  松 井 利 彦
近世漢語の重層性について ―対訳資料「唐音和解」(1716)を中心に―
書簡用語集としての『世話早学文』の語彙
19世紀近世節用集における大型化傾向
『扶氏経験遺訓』巻1から巻5の漢字とことば
伯楽と博労
明治の中の近世 ―「準備」と「用意」とをめぐって―
「扁桃腺」という言葉の成立について 付:関連語彙にも触れながら
『改正増補蛮語箋』「火器」について ―『海上砲術全書』との関係―
上代語における助詞トによる構文の諸相
今昔物語集の形容動詞 ―語種からの分析を中心に―
キブイの意味
森鴎外初期言文一致体翻訳小説の本文改訂から見えてくるもの
『長塚節歌集』の形容詞
「日本語話し言葉コーパス」の資料性 ―形態論情報を用いた分析から―
キリシタン版『羅葡日辞書』とその原典


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