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たそがれ

2017-03-21 | 日本語百科
この語の意味を分からなくなったと言う。使うことがなければ、用いる場面がなければ、言葉の意味を知っても、忘れてしまう。古典語であると解説をするようなことがあり、誰であるのか、彼は、となるのを、たそ かれ、 誰そ かれ といったものだ、薄暗くなった夕方、夕ぐれのこと、であると、語源などから、

>黄昏を古くは「たそかれ」と言い、江戸時代以降「たそがれ」となった。 薄暗くなった夕方は人の顔が見分けにくく、「誰だあれは」という意味で「誰そ彼(たそかれ)」と言ったことから、「たそかれ(たそがれ)」は夕暮れ時をさす言葉となった。  語源由来辞典 

と見える。

黄昏にあてたのを、漢字の熟語にも理解をするのは、困難があるとみえる。

うす暗い闇のことと分かってしまえば、その経験をするかどうかである。陽が没して西の空が少し明かりとなる、季節によることもあるが、その時間は人の見分けがつかなくなるころとなる。

光の射す加減であろうから、電灯になり、蛍光管からLEDにライトを見る時代となって、太陽の没していく状況が生活感になくなる、失くなったと考えるほかない。

かはたれ とあると、彼は誰 となる語である。

あるいはまた、人生のたそがれ時と比喩をするので、これはこれで、そうならないと、その経験にはいまや70歳代か、80歳代と、しかし、黄昏るとは、たそがる とは、これもまた実感がない。


辞書によると、慣用句には、次の語がある。


たそがれぐさ【黄昏草】
ユウガオの別名。
たそがれづき【黄昏月】
たそがれ時に見える月。陰暦3、4日ごろの月。
たそがれどき【黄昏時】
夕暮れ時。夕方。→かわたれどき
たそがれどり【黄昏鳥】
ホトトギスの別名。
たそがれなき【黄昏泣き】
《黄昏時(夕方)に起こることから》三箇月コリックのこと。
  
goo辞書 国語辞書 品詞 名詞 「黄昏」の意味

・・・日の色はもううすれ切って、植込みの竹のかげからは、早くも黄昏がひろがろうとするらしい。
芥川竜之介「或日の大石内蔵助」

・・・悠々とアビトの裾を引いた、鼻の高い紅毛人は、黄昏の光の漂った、架空の月桂や薔薇の中から、一双の屏風へ帰って行った。
芥川竜之介「神神の微笑」

・・・一言にして云えばこの涙は、人間苦の黄昏のおぼろめく中に、人間愛の燈火をつつましやかにともしてくれる。
芥川竜之介「葱」


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