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品詞、文節、形態  日本語の文法について  その14

2013-05-01 | 日本語文法
品詞、文節、形態  日本語の文法について その13  

文法は言語現象を切り取る。そこに法則を見出す。分析と総合のあいだをいわばいきつもどりつして観察が行われる。文法単位体は文法分析に視点を与える。文法論はそのスタートにどの単位体を視点にするかでその分析の立場が決まってくる。日本語は文法のいくつかを文法論として作り上げてきた。古典語で古漢語、現代語で近英語を学んできた。

橋本進吉学説は音声を観察し、国語音韻による文法論を視点に詞辞の大別を立場に作り上げた。学校文法の品詞は橋本文法論の考え方を多く取り入れ文節を国語の単位に与えた。その品詞は一方で話部であったのだが、それを分節としてみたときに、文節の単位で見て取れる国語に適した分析であった。品詞は文節相当に捉えるとよいとしたのである。

いま品詞は自立語と付属語に同じ詞の名称を持つ。国語の助詞、助動詞という名前が学校教育で普及している。自立語の名詞と付属語の助詞を同じ品詞レベルでとらえるのは考え方の基本を取り違えると、が、を、に といった文法的に機能する付属語を単語として扱って、自立語と付属語の語としての混同が起こって考え方の説明ができなくなる。

自立語と言い、付属語と言う、わかりやすい分類はそれはそれで新たに説明のための言葉であったのであるが、詞と辞としての分類をほどこすところを考え方から変えてしまうのである。自立詞とか、付属辞とか名前を付けていれば詞辞の2大別を学んできた伝統を継承したであろう。品詞分類における考え方を名称によってしわけるのがよい。

品詞は話を音声でとらえて息継ぎ、休止、強弱などで切ったときの話の部分である。つまり日本語でいえば、自立詞と付属辞が分析されてそれを品詞にするかどうかはそれぞれの意味情報や文法機能によって厳密を期せばその文また文章における構成要素としては同一視すべきではなかったのである。テニヲハとした分類はそれなりに継承すべきであった。

それを文節として文を構成する最小単位としたのは炯眼である。つまり品詞と言うのは文節である。なかなか分かりにくいが、わたしが わたしに わたしの と言うのは、わたし と言う名詞であると抽象しているのであるから、この文節の単位のままに、わたしガ わたしニ わたしヲ と名詞 わたし における変容を見るとわかりよかったのである。

このとらえ方は文法を形態論の視点で進めると、自立形式と付属形式の結合態による形態の分析で説明できることになる。国語文法の文節が言語研究の品詞で日本語教育用の文法で形態の分析となる。それぞれの立場を混同してはならないが、漢語文法を取り入れ漢文訓読として日本語をとらえてきたその背景には脈々と詞と辞としての見方がある。

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