goo blog サービス終了のお知らせ 

現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

勘違いしない 須らく

2016-03-05 | 勘違いしやすい日本語
すべからく 表記には、須らく 須く と書く。漢文の語法とあって、この字義をみる。漢文学習の練習もさることながら、須 すべからく~べし、再読文字の一つとしている。多く、この文字遣いに触れないので、意味が捉えにくいことになる。訓読は日本語であるから、それを字義に求めることをしないが、漢語の用法では、需と通じ、もとめる、ねがう、のぞむ、もちいる 字通より という字義がある。これを語法として、すべからく~べし。需の義の、強い用法であろう 、と解説がある。同上。この訓義に、古辞書の読みを見る。〔名義抄〕須 カナラズ・ツカウマツル・ツカハス・マス・タモツ・ツカフ・ベシ・モチヒル・モト・モテス・モトム・スベカラク(~)スベシ・オコス この字義によってみれば、すべし という言い方である。それを、すべかり すべからく と、ク語法にしているのだから、しなければならないことが、あればそれを、しなければならない、となる。



すべから‐く【▽須く】
[副]《動詞「す」に推量の助動詞「べし」の付いた「すべし」のク語法から。漢文訓読による語》多くは下に「べし」を伴って、ある事をぜひともしなければならないという気持ちを表す。当然。「学生は―学問を本分とすべきである」
[補説]文化庁が発表した平成22年度「国語に関する世論調査」では、「学生はすべからく勉学に励むべきだ」を、本来の意味とされる「当然、ぜひとも」で使う人が41.2パーセント、本来の意味ではない「すべて、皆」で使う人が38.5パーセントという結果が出ている。
出典:デジタル大辞泉



ク語法

上代(奈良時代以前)に使われた語法であるが、後世にも漢文訓読において「恐るらくは」(上二段ないし下二段活用動詞「恐る」のク語法、またより古くから存在する四段活用動詞「恐る」のク語法は「恐らく」)、「願はく」(四段活用動詞「願う」)、「曰く」(いはく、のたまはく)、「すべからく」(須、「すべきことは」の意味)などの形で、多くは副詞的に用いられ、現代語においてもこのほかに「思わく」(「思惑」は当て字であり、熟語ではない)、「体たらく」、「老いらく」(上二段活用動詞「老ゆ」のク語法「老ゆらく」の転)などが残っている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。