wsj日本版から
米カリフォルニア州南部で銀行強盗が増加している。連邦捜査局(FBI)が1日発表したところによると、1月にはロサンゼルス、オレンジ両郡を中心に40件発生した。前年同月(21件)の2倍近い数字だ。
ただ、過去20年で見ると一帯の銀行強盗は減少している。当局が今週発表したところによると、2011年は287件と、FBIが公式統計を取り始めた1972年以来で最低だった。最高は92年の2600件超。
11年に最も銀行強盗が多かった州はカリフォルニアで677件。ニューヨークの339件、テキサスの274件がこれに続く。05年比では、全米が30%、カリフォルニアが34%の減少となった。
警察によると、昔は武装した男数人が客や従業員を人質に取るパターンが多かった。しかし今は、1人だけで静かに入っていき、行員を脅し、現金を持ち去るケースが多い。スミス氏によると、典型的な強奪額は約1000ドル(7万6000円)。発砲や大きなけがは珍しくなったという。
「スノーボーダー・バンディット(スノーボーダー強盗)」の犯行もこのパターンだ。この強盗は、肩ぐらいの長さの金髪の巻き毛をした20代の白人男性とされ、サングラスとニット帽をかぶっている。「とっとと金を出せ」「銃を持っている」と書いた紙を行員に見せるのが手口。FBIによると、1月9日以来4つの銀行を襲っている。1日にはアーバインにあるウェルズ・ファーゴの支店を襲った。
警察は主な常習犯10人の逮捕に向け、市民に協力を求めている。そのうちの1人、「ギーザー・バンディット(老いぼれ強盗)」は初め老人だと思われていたが、今では25歳の男の変装とみられている。過去2年で16件の銀行強盗をしたもよう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます