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武と言う漢字について「説文解字」は「止戈(しか)を武となす」として武力を抑えるものが武であると解しているが、卜文や金文に見える字形は戈(ほこ)をかかげて進む形に描かれているところから考えるとこの説文の解釈は間違いである事は明らかである。しかし説文のこの考え方に戦争を否定する考えが反映されていると言う。兵法書の「孫子」に「兵は国の大事、死生の地、存亡の道なり。察せざるべからざるなり。」とある。兵と言う文字は斤(まさかり)を振り上げた形に作られており、戒は戈を両手で差し上げた形の文字である。岩波新書 白川静著「漢字」から
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