読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

童謡は労働歌だった?

2010-09-05 14:00:54 | 漢字
童謡の「童」と言う文字は「辛」と「里」とから成る文字である。辛は取っ手の付いた入れ墨用の大きな針である。「里」は古代文字にまで遡ると「東」と「土」でこの二つが省略された形が里である。この「童」と言う文字は、元来「辛」「目」「東」「土」から成る文字であったが、後に「目」の部分がなくなった。辛と目で目の上に入れ墨を入れられた受刑者を意味していた。この受刑者が奴隷となった者が歌う労働歌が「童謡」だったと言う事だ。この奴隷は結髪が許されず、その姿が子供に似ており、そのため「わらべ」の意味になった。一方、「妾」は女の奴隷を言う。
小山鉄郎著「白川静さんと学ぶ漢字百熟語」PHP新書から


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