読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

続「国字」

2007-09-29 14:58:00 | Weblog

岩波漢語辞典だけでも木部杣(そま)、柾(まさ)、椛(もみじ)など、魚部で鮲(こち)、鮴(ごり)、鯑(かずのこ)などがある。こうした国字が出来る理由は、日本は中国から漢字を輸入したが中国に無い日本特有の物や概念は漢字で表現し得ず、漢字に似せた文字を作成し使用する事にした。それが国字である。辻、峠、躾、裃、鰯など多く、中国に逆輸入されて使われている文字もある。その国字の多くは会意で二つ以上の文字の意味的な組み合わせである。畑は火+田で焼畑の歴史を示している。上記の辻、峠、躾なども。意符と音符を組み合わせたものが人+動で働、字形の組み合わせで、文の草書体+片仮名のメが匁(もんめ)になると言う三つの国字作成法が有る。ついでながら漢字の熟語で中国には無く日本で作られた漢字熟語も多く中華人民共和国と言う中国の正式国名の内、人民も共和国も日本製漢語熟語だそうである。


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