衆院議員の公務用パソコンや衆院内のサーバーが今年7月以降、サイバー攻撃を受けてコンピューターウイルスに感染し、議員ら衆院のネットワーク利用者のIDとパスワードが盗まれた疑いがあることが朝日新聞の調べでわかった。少なくとも約1カ月間、盗んだ側が議員らのメールや文書を「盗み見」できる状態だったという。衆院事務局やサーバーを保守するNTT東日本が調査している。 国会関係のサーバーがサイバー攻撃を受け、IDとパスワードが盗まれたことが明らかになったのは初めて。ウイルスは外部からメールで送り込まれ、外交や防衛など国政の機密情報が狙われた可能性がある。 衆院のネットサーバーには、衆院議員約480人と各公設秘書1人の計約960人分と、衆院事務局の職員約1700人を合わせた計約2660人分のパスワードなどが入っている。議員らはこれらのパスワードなどを入力し、メールなどを利用している。 関係者によると、衆院議員の一人が7月末、届いたメールの添付文書をパソコンで開いたことがきっかけで感染した。問題のウイルスは「トロイの木馬」と呼ばれる種類で、中国国内のサーバーからパスワードなどを盗み出すプログラムを呼び込む役割を果たしたという 不正に侵入した側はこのウイルスに対し、衆院側のセキュリティー対策をくぐり抜ける工作を幾重にも施していたことが朝日新聞の調べでわかった。ウイルスは高度に暗号化され、文書の中に紛れ込ませるなどして発覚を防いでいたという。
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