読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

国字

2007-09-28 14:50:11 | Weblog

常用漢字の制定で国字は殆ど使われなくなったと井上ひさしが書いている。国字はどれくらいの数が有るのか、彼は「岩波漢和辞典」を調べて見たそうだ。一つ一つ数えて121字有ったそうだがその辞典の中には(すぎ)、聢(しかと)、鰙(わかさぎ)などは無かったと言っており、その数は正確にはわからないそうだ。日本最古の漢和辞典「新撰字鏡」(全12巻)には429字が収められている。この編者は9世紀の昌住と言う学問僧で平安時代初めのこの辞典にこれだけ多くの国字が載っていると言う事は奈良時代から国字が作られ使われていたと見るのが一致した意見だと言う。


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