駒沢敏器著の「アメリカのパイを買って帰ろう~沖縄 58号線の向こうへ」(日経新聞社、2009年)を読む。全部で9章からなり、各章は独立している。第1章、第4章、第5章を読んだ。戦後に取り入れたアメリカ文化をいかに消化・活用したかを教えてくれる。沖縄の民の生命力と言おうか生活力を感じさせてくれる著作である。
第1章 アメリカのパイを買って帰ろう
著者が、那覇空港の土産物屋でかりゆしウェアの男が十個も手にした商品に関心を持った。それが箱詰めのジミーのアップルパイだった。一箱1000円以上もするアップルパイ。ジミーの創業者は、基地内のベーカリーで働いた経験があった。ジミーというのは彼が米軍人につけられた愛称だった。ジミーの店では子供のころの南沙織がよく遊んでいたそうだ。沖縄ではジミーの名を知らない人がいないというほどらしい。分厚くて甘いアップルパイを食ってみたくなった。
第4章 石の箱でおうちをつくる
沖縄のコンクリートづくりの住宅はコンクリート・ブロックを積み重ねてできている。外見からは縦横の目地が見えないので、気づきにくい。沖縄では「スラブヤー」と呼ばれている。このコンクリート・ブロックは米軍が使い始めたものだった。米軍が短期間に大量の兵舎を建設するために、基地内にブロック工場を建設し製造した。その後、製造が民間に委託されて、沖縄の社会にもブロックが融けこんだという。沖縄には海砂や石灰岩がいっぱいあるからね。今では、モノレールから見えるビルの中空の花ブロックをみるのも楽しいものだ。
第5章 今宵はポーク缶詰のバラッド
近所のコープのスーパーにポーク缶がないので、置くよう要望したら店長が置いてくれた。今もすぐ買うことが出来る。最近、あまり買ってないが。このポーク缶、米軍のレーション(野戦食)だった。それが沖縄に大量に運び込まれ、沖縄の民の常食となった。豚の挽肉にスパイスと塩を混ぜ、ラードと練りこんで固めたものだ。けっして美味しくない。SPAMという名称で呼ばれた。でもスライスしてフライパンで焼いておにぎりにくっ付けて食べれば美味いと思うときもある。ポークおにぎりである。沖縄のコンビニで売られている。
第1章 アメリカのパイを買って帰ろう
著者が、那覇空港の土産物屋でかりゆしウェアの男が十個も手にした商品に関心を持った。それが箱詰めのジミーのアップルパイだった。一箱1000円以上もするアップルパイ。ジミーの創業者は、基地内のベーカリーで働いた経験があった。ジミーというのは彼が米軍人につけられた愛称だった。ジミーの店では子供のころの南沙織がよく遊んでいたそうだ。沖縄ではジミーの名を知らない人がいないというほどらしい。分厚くて甘いアップルパイを食ってみたくなった。
第4章 石の箱でおうちをつくる
沖縄のコンクリートづくりの住宅はコンクリート・ブロックを積み重ねてできている。外見からは縦横の目地が見えないので、気づきにくい。沖縄では「スラブヤー」と呼ばれている。このコンクリート・ブロックは米軍が使い始めたものだった。米軍が短期間に大量の兵舎を建設するために、基地内にブロック工場を建設し製造した。その後、製造が民間に委託されて、沖縄の社会にもブロックが融けこんだという。沖縄には海砂や石灰岩がいっぱいあるからね。今では、モノレールから見えるビルの中空の花ブロックをみるのも楽しいものだ。
第5章 今宵はポーク缶詰のバラッド
近所のコープのスーパーにポーク缶がないので、置くよう要望したら店長が置いてくれた。今もすぐ買うことが出来る。最近、あまり買ってないが。このポーク缶、米軍のレーション(野戦食)だった。それが沖縄に大量に運び込まれ、沖縄の民の常食となった。豚の挽肉にスパイスと塩を混ぜ、ラードと練りこんで固めたものだ。けっして美味しくない。SPAMという名称で呼ばれた。でもスライスしてフライパンで焼いておにぎりにくっ付けて食べれば美味いと思うときもある。ポークおにぎりである。沖縄のコンビニで売られている。