取り留めの無いこと

　昨年の頃には、PCの3級の勉強に行っていた。そこで張り切りすぎて、腎盂炎になった。そこの場所がクーラーをつけていたのと、普段からの出不精が街に出たものであるから、体が急激な変化に対応できなかったものである。

　授業終了後、漢方医の居られる診療所に通った。自分では治せる自信はあったが、何分授業に支障が出る。日中は、枇杷葉の焼酎漬けを患部に貼っては取替え、気力で学んだ。診療所では5日間に渡る、点滴と漢方薬の処方をしていただいた。

　家では、花芽茶と種とを煎じて飲んだ。これが効きましたね。恐らく、漢方医のしてくれた全てと、枇杷葉とがぴったりと合ったものと考えています。Drも驚かれていました。そんなに速くは治らないんだが・・って。

　ここの診療所に入った途端、誰かが居るのがはっきり視えて、あれっ？と感じたので、つい看護師さんに口走った。あの方は何方ですか？すると、看護師さんが顔色を失くした。はっきりと恐怖の眼つきで、震えだしたのです。

　あちゃぁ・・。しまったと思ったが、手遅れです。で。背の高い、方ですがそこの本箱の処にお出でで、やさしい眼差しを向けておられますが、何か言いたいことがあるのか？とても淋しそうな感じがします。と話した。熱に浮かされてしゃべっているのやら、自分でも訳わかんないな。支離滅裂でした。

　ところが、前任の漢方医が、その姿であったのです。治療を受けている間はもちろん、点滴をし始めると、大きく温かな手でそっと背中の痛む箇所に当てていてくださるのです。それが診療所に行く度に繰り返され、奇跡的に速い回復になったのです。

　10年程前に、近くの天文台に頻繁に通っていた頃に、診療所の処に佇んで居たあの方だったことも判明しました。この時には、既に亡くなられていたそうです。

　また、診療所には、たくさんの漢方書もあり、彼の業績を偲んで語っている地域の方達の本もありました。自分の命が今日あるのも助けられたからです。それを今度はしてあげることができるように心がけていかなければ、と想うこの頃です。

　あのような不思議な体験はしたことがありません。錯覚だったのでしょうか？あれ以来、亡くなられたDrは診療所には現れません。気配がないのです。何故自分にしかわからなかったのかも不思議です。

　苗を購入して咲いた、トルコ桔梗です。宿根草というので買ったのですが、消えてしまいました。原因は鉢でした。プランターではだめらしく、備前焼の鉢でないと何か育たないようです。

　前の家のは、備前焼の壷を鉢代わりにしていて、毎年花をつけているのです。備前焼ならなんでもいいようですが、大きいので運搬に困惑します。
　しかも重いよ。