悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真138 春うらら

2006-04-25 01:20:00 | 短歌写真

2006-0425-yts138
春うらら天の使ひの欝金香
愛づるはたれぞ愛でらるはたぞ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○名票が出てきたので、自宅のチューリップ連作をしばらく載せる。これは品名「アンジェリーク」。天使の(ような)チューリップ。チューリップの漢字別名は、欝金香、牡丹百合、蓮華水仙など。桜から欝金が繋がっているが、広辞苑には派生語として、~色、~空木、~粉、~香、~染、~花、~木綿が載る。a tulip named Angelique。

□はるうらら あめのつかひの うこんかう
  めづるはたれぞ めでらるはたぞ

*now streaming:Artist=BACH|Track=Christian Tetzlaff - Partita No. 1- BWV 1002 in b*
 http://65.19.173.132:4086



紫式部集026 みやこでは

2006-04-24 02:40:00 | 紫式部集
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みやこでは花かと見える初雪が
小塩の松に今日降ったのよ   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=返し。小塩山の雪? きょうが初雪なの。だからまだ松林の上を薄く覆う程度。でも都から見遣ると、白い花のようにきれいだわ。時系列を穿鑿すると破綻をきたすので、いつものように、歌を楽しむ。蛇足。この固有名詞と読みに初めて接したのは、NHKドイツ語の時間だった。日本は世界最大の「苗字」の国でもある。
紫026:をしほやま まつのうはばに けふやさは
      みねのうすゆき はなとみゆらむ
□悠026:みやこでは はなかとみえる はつゆきが

      おしおのまつに きょうふったのよ
*now streaming : Artist=Cappella Coloniensis/Linde:
Track=ARNE - Concerto no 3 in A*
 http://65.19.173.132:4086

image074 富士林檎

2006-04-24 02:30:00 | images
2006-0424-yim074
title : apple tree named Fuji
yyyy/mm : 2006/04
notes : 十数年前に植えた対のふじりんご。きのう、自宅。薄紅色の蕾(右上)と白花が一緒にに付いている。頭を止めてあるが、小さいながらも毎年結実(右下)する。
*now streaming :Artist=WEISS/Track=Scheiderman:Lute - The Dresden Manuscript - Sonata no 4*
 http://65.19.173.132:4086


短歌写真137 人の世の

2006-04-23 03:50:00 | 短歌写真
2006-0423-yts137
人の世の黄金の色にゆかりなく
真白に咲きし山吹の花   悠山人

○短歌写真、詠む。
○白山吹
。夕刻、知人から小枝をいただいて、やむなくストロボを使う。当然シロトビ現象になったので、花だけ(左下)電網借用。ところで、学名は Rhodotypos scandens だそうだが、ギリシャ語語尾がラテン語に転化しないのは、どういう場合かと、植物学者に聞きたいところ。図鑑によると、秋から冬にかけて、黒豆~茶豆状に結実する。短歌にほとんど詠われていない。ちやほやされないで、しかも美しい。小振りの備前に投げ入れてある。
□ひとのよの こがねのいろに ゆかりなく
  ましろにさきし やまぶきのはな




image072 姫林檎1

2006-04-23 03:40:00 | images

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title : Malus domestica1
yyyy/mm : 2006/04
notes : ひめりんご2枚組。調べているうちに、かなり混乱した。英名なし。学名はMalus prunifolia/Malus × cerasifera/Malus baccata var.mandshurica(=M. ×cerasifera) など、漢字も蝦夷之子林檎、犬林檎などさまざま。素人はお手上げ。近くの民家で撮影。空の色だけ、グラデーション処理。


紫式部集025 日野杉を

2006-04-22 06:30:00 | 紫式部集
2006-0422-yms025
日野杉を埋めるほどの雪を見て
きょうも小塩の松を思うの   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=宮中・官公庁用の暦」(平王クは具注暦」)に「初雪降る」とあるその日。武生市の日野岳の、深い杉森を覆いつくした雪を見て、と詞書。この深い雪、京の(今日も)都の小塩山の松も、あんなかしらね。日野山の杉、小塩山の松に鄙・都を対比させる。
 ¶小塩山=よほどの豪雪だったらしく、源氏物語(行幸)の二首とも「雪
 深き」「深雪」と出ている。藤原氏の祖社は春日大社・春日山だが、都
 に分けて大原野神社・小塩山
・勝持寺(花の寺)とされた由。そこから、
 新春日山の名もある。今の右京区。
紫025:ここにかく ひののすぎむら うづむゆき
      をしほのまつに けふやまがへる
□悠025:ひのすぎを うずめるほどの ゆきをみて

      きょうもおしおの まつをおもうの
*now streaming : Artist=BACH : Track= Academy of Ancient Music, Hogwood - Orch Suite - No 1 in C Major*
 http://65.19.173.132:4086

image069 欝金桜1

2006-04-22 06:23:00 | images
2006-0422-yim069
title : Prunus lannesiana E.H.Wils. cv. Grandiflora1
yyyy/mm : 2006/04
notes : うこんざくら。「右近」は誤伝らしい。珍しい桜が、という話を聞いて、写してきた。満開に出会ったのは初めて。傘寿過ぎの上品な老婦人が、数十年前に苦労して手に入れた話を、聞かせてくれた。ことしはとくに花つきがいいとか。くらい金、いぶし金、の色からだろうか。散り際を迎えると、中からしだいに薄紅に変わると聞く。電網検索したら、早大の演博入口にあって、歌右衛門桜と名付けられているそうな。この写真も実写のまま。三枚組で紹介する。