悠山人の新古今

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紫式部集027 積み上げた

2006-04-26 05:05:00 | 紫式部集
2006-0426-yms027
積み上げた鹿蒜山への雪ならば
うれし楽しく見ましょうものを   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=雪下ろしの山を見にいらっしゃいな、と声を掛けられた紫。ふるさとの京都へ帰る山なら別、そうではないのだから、見る気もしないわ。詞書の「いとむつかしき雪」について、新潮版はこう記す。「うっとうしくうんざりする雪。北陸の雪は高く積り、軒端を埋め視界をさえぎる。そういう雪のうっとうしさをいったもの。」
 ¶かへる山=福井県の鹿蒜山(かえるやま)と「(都へ)帰る山」を掛け
 る。曽良の「奥の細道」随行記もこの表記だが、平王クは「帰る山路」。
 なお十六番歌(4月7日条)参照。
紫027:ふるさとに かへるのやまの それならば
      こころやゆくと ゆきもみてまし
□悠027:つみあげた かえるやまへの ゆきならば

      うれしたのしく みましょうものを
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