悠山人の新古今

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029 きらきらと沖に

2005-08-01 03:30:00 | 新古今集

■芦屋市は、いまや阪神大都市圏の中心部に位置する。街中を、それと分かる
ほどに蛍の飛び交うわけもないが、半身は新古今の時代に寄せて現代詠とする。
総理大臣も優雅に構えていられる時代であった。

【補注】○いさり火=漁火。いまは集魚灯と素っ気ない。
    ○藤原良経=摂政太政大臣。兼実の2男。40歳前に没というのに、79首
    も新古今集に入っている。本集の「仮名序」の筆者。和歌の師は俊成。
【補説】伊勢物語の87段が昔の歌として、
      晴るる夜の星か河べの蛍かも
      わが住む方(かた)の海人(あま)のたく火か
    を引くが、本歌は 1591 に在原業平の詠みとして載る。
    漁火と蛍が、現実と観念、昔と今で、スウィッチング。

* 葉月朔日(ついたち)。夏本番。新古今現代詠はもうすぐ秋に入る。
** 読者参加企画。「わたしの、おれの、挑戦!」。既出悠山人詠の歌番号を
 指定し、HNをつけて、電子郵便(e-mail)でどうぞ。発表は同一形式(カード式)
 で随時。採否はお任せ(問合せなし)、作歌の著作権は応募者、該当なしのとき
 は自然消滅(通告なし)の条件付き。試行、7日まで。草野球同士の練習試合感
 覚?でどうぞ。