悠山人の新古今

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短歌写真019 暑き日に

2005-08-13 03:00:00 | 短歌写真


暑き日に花びらひろげ咲きしこそ
硫黄の色の秋桜なれ

 黄花(きばな)コスモス。コスモスは秋桜(あきざくら)ともいう。金鶏菊(きんけいぎ
く)、大金鶏菊(おお~)、コスモス、などなど、よく似ている。わが家の庭には、もう
源氏・蓬生状態で咲き乱れ放題。花期は秋の終わりまでか。
 学名は Cosmos sulphureus とか。とすればこれは sulphur(or sulfur)、つまり硫
黄の派生語(この場合、後置形容詞)ではないか。また英語にも、sulfur yellow が
ある。それを採ってみた。


040 哀感の景色は

2005-08-13 02:30:00 | 新古今集

■新古今人の秋への思いは強い。なかでも「秋の夕暮」や「秋の夜の月」を結句とす
る歌が、非常に目立つ。(別項補注を予定)

【略注】○色=「けしき。」(岩波版) 「秋の色。」(小学版)
    ○色まさる=「広がる哀感。いちだんと哀感のまさる」(小学版) 「一段とあわ
    れさの身にしむ」(岩波版)  「さらに悲しみの色がまさる」(新潮版)
    ○藤原良経=集では摂政太政大臣。悠 029 参照。