12月29日(木)後 平成17年1月1日より 2,563日目
歩いた歩数 その距離
本日 11、450歩 8、015m
総計 35,703,380歩 24,992,366 m
イタリヤ・オーストリヤ・ドイツミュンヘンを経てベルリンに向かう。後 253,504m
航太くんが紅葉のような手を開いて「いつつ」と言った。ママが黒豆を5個小皿に取った。更に【いつつ】と言った。ママはまた5個を小皿に加えた。航太くんは更に【いつつ】と言ったが、たしなめて与えなかった。航太くんは納得したのかそれ以上要求せずに黒豆を食べ始めた。昨日見たように鮮やかな手さばきで一粒々々摘まんでたちまち平らげた。大人顔負けの美技だった。
朝食の後、パパのアイホーンをいじっているではないか。右手の指を動かして写真のアルバムを見ている。そして私を招いた。一緒に見て欲しいというのだ。画面を人差し指で次々と変えてゆき、自分の姿が出ると、手を休めて見ろという。そのうち、動画を示す三角だ出た。そして自分の動く姿を私に見せてニヤッとした。わたしが「ホー」声を出すと満足したのか、こんどはどんどん写真を繰って、動画画面だけを見せてくれた。アイホーンを思い通りに操作する2歳半にはビックリするより呆れてしまった。
赤ん坊の物覚えの能力には恐れ入る。何でも吸収してしまうのだ、言葉を覚え、自分の意志を親に伝え、親を自由に動かす。私たちの子育て時代は、周囲のスピードから取り残されまいと必死で、子供など2の次だった。泣かない限り放りっぱなしだ。今はゆとりの生活の中に、子宝を大切に育てることが生活の中心のようだ。親は次々と体験や知識を与えて、それを吸収してくれる子供の成長を楽しんでいる。喜ばしい話だ。いい時代となったもんだ。
真ちゃん一家は、今日は温泉巡りだといって銀世界に出ていった。私は子供の頃、学校で「飯山では屋根の雪を下ろし時は、シャベルで雪を豆腐のように4角に切って投げ下ろすんだ」と大雪の話をしたところ、「雪が豆腐のように切れる筈がない。嘘つき!法螺吹き!」と皆からばかにされた、「田舎っぺ!明神さんのハゲどんどん」と囃し立てられた苦い経験がある。その時代はテレビがなく、ラジオの時代だった。