百歳に向かってもう一度世界一周

百歳に向かってもう一度「歩いて世界一周」に挑戦したい。日中友好董存瑞育英基金を充実したい。富士登拝・・・

インディオからの伝言

2011-12-03 17:24:30 | 随想

 12月03日(土) 平成17年1月1日より 2,537日目
         歩いた歩数          その距離
本日      1 5,370歩        10,759m
総計 35,385,879歩  24,770,115
イタリヤ・オーストリヤ・ドイツミュンヘンを経てベルリンに向かう。後485,755m
 

           
                         カマユラ村で「シングー50周年記念式典」
 

        
                    ワウラ村での会議

        
                  大きな家で大家族で生活

 「新しい風の会」主催の【インディオからの伝言】と題して、アマゾンに命を懸けて尽くしている南研子女史の講演会が市の公民館で午後2時から開かれた。

 【新しい風の会】と云う会の名前にも惚れたが「第7回未来の夢づくり会議】と続けてやって来た同志の皆さんの熱意にも謝意を表したくて参加した。

 地球の裏側、遥かブラジルのアマゾンでは、私たちの豊かな生活と引き換えに、日々熱帯林の伐採や自然の破壊が行われている。其処には、そこで暮らす先住民インディア沢山の野生動物たちも居る。文字もお金も持たない先住民と講師の南研子は此処にやって来て22年間も交流と支援を続けて来た。

 文明とは何か?発展の先に何があるのか?人類の未来はどうなるのか?どうあらねばならないのか?考えさせられる良い学習となった。

 実際に50度を超える熱帯で、雀蜂の群れに襲われて九死に一生を得た話。

電機もガスも水道も無いところで暮らすにはすべて大切にする必要がある事を知った。日本にも嘗ては水道もガスも電気もは無かった。でも今は水を買ってさえ飲むようになった、と。

  彼女は自分だけの為に日本を発つ時、キャラメルを持って行った。しかし量に限りがあるので、誰も居ない所で舐めて居た。或る時、振り返ると子供が居たので仕方なく一個その子に挙げた。するとその子は傍にいた2人の子供に3等分して分けてやった。それを見て彼女は恥かしくなって反省した話。

 便所は無い。誰も見て居ない所で用を済ますのが風習だ。彼女は誰も居ない所を見て用を足して居ると目の前に蛇が来た。彼女は蛇に真剣に自分はこの地の人の為に尽くしてる事を日本語で語ると蛇は鎌首を下げて去って行った。蛇に私の真心が通じたんだろうと語った。

 風呂も無いので川で身体を洗う。薄茶色の水だ。ワニもピラニアも蛇も居る。命がけの水浴びだ。

 文字も無い。だから言葉で語り継ぐより方法がない。長老は沢山の経験と言い伝えから豊かな知識を持って居る。だから尊敬もされて居る。

 お金は無いから通用しない。お金のある人と無い人との差別がないから皆平等だ。でも外界との接触で、バスに乗るなどにお金が必要にもなって来た。極力お金の必要のない暮らしをして行くように願っている。

赤ん坊が生まれると母親は2か月間付きっ切りで居る。母親の面倒は身内の者が一切看る。2月が過ぎるとの女性が皆で育てる。子供になると子供同士で過ごす。だから子供の心は優しい。

 いじめも無いし、差別も無いし、自殺も無いし、認知症のない。

こんな事も話した。森林から酸素が生まれる。酸素が亡くなれば人間は死ぬ。しかし少しづつ減って行くのは判らない。気がついたころは酸素を買って暮らすようになる、と。宜なるかな!

 長時間に亘って、スライドを使って真剣に文明の世界から取り残された原始的な生活の中に人間の持つ素晴らしい資質を説くとともに、文化生活をするために自然を破壊して行くことの恐ろしさを語った。

 最後に原始生活を豊かにするために、ミツバチの養蜂指導に力を注いでいる。植林もやっているが難しい。インディオから生きるために自然に学ぶことを教えられていると語った。

==明日早く旅行に出るので纏まらない文章になってしまったが、これにて====