北の旅人

旅行や、ちょっといい話などを。そして、時には言いたいことを、ひとこと。

民主党政権の終幕は近い!

2012-03-26 14:43:28 | Weblog
民主党は、全く政党の体をなしていない。

その象徴的な出来事が相次いでいる。3/23日、北京で中国の習近平国家副主席(次期国家主席)と、輿石東幹事長や仙石由人政調会長代行ら10人が会談。その20分後に、民主党外交担当最高顧問の鳩山由紀夫元首相が同じく習氏と会談した。何という間抜けな対中外交であることか。いや、外交とはとても言えないお粗末さであり、限りなく国益を損ずる行為である。

会談内容も、ほぼ同じようなものだったというが、同じ党の中で全く連絡もとらず、別々のルートで中国側と日程を交渉していたといい、中国側からは、困惑の声が上がったという。そりゃ、当然のことだ。中国側では、日本の政権内の分裂を象徴していると語っている。日本外交の足元を見透かされているということだ。
日本近海においては、中国の理解し難い行為が繰り返されている。それだけに、政府・与党は意思統一を図りつつ対中外交を進めなければならないというのに、何たることか。

とくに、鳩山氏に至っては、不出馬宣言→撤回をはじめ限りなく「軽い言葉」で国民から呆れられているということを知ってか知らずか、「私の仕事は外交だ」とばかりに、ウロチョロしている。いい加減にしてもらいたい。言うまでもなく、普天間問題で、あれだけの混乱を引き起こした張本人だ。これ以上、国益を損ずることのないように願いたい。そのためにも、一度辞めると言ったのだから、その言葉に責任を持って次期衆院選で引退すべきだ。

もう一つ。
消費税増税問題で、小沢一郎氏は、現在行われている党内議論について「仮に修正されたとしても反対だ」と語っている。それだけではなく、先日のTVインタビューの中で、「どうしても意見が合わない時は、離党などのケースはあるか」という問いに対し、「我々が出て行く理由はない。出て行くのは、あちらだ」とまで言っている。党内議論の中では色々な議論があってしかるべきだが、国民に向っての発言としては、野党そのものだ。

小沢グループの主張は、先の選挙で、国民に約束したことを守ることが最優先すべきだというものだ。それはそうなのだが、そのマニフェストは、既に完全に破綻しているのだ。しかも、代表選挙で野田氏を選び、一致団結していくと誓ったにもかかわらず、この体たらくだ。とすれば、小沢氏らの主張は、消費税増税問題を政局にしてしまおうというのが見え見えだ。

こうした状況をみても、民主党という政党は、すでに完全な分裂状態である。バラ色のマニフェストを掲げて政権交代を果たしはしたが、ほんの一時の夢に終わろうとしている。民主党政権の終幕は刻々と近づいている。