北の旅人

旅行や、ちょっといい話などを。そして、時には言いたいことを、ひとこと。

1956-「14歳の心象風景」<40>

2010-02-11 07:38:27 | Weblog

<作文> 
             スキー大会近づく
                           (M・Y) 

2月21日は、うれしいスキー大会である。中学2年はいっしょうけんめい練習している。僕もいっしょうけんめい練習している。僕は長距離と、かっこうだけだ。

僕は、ちょいちょい、5、6人で官行の山にすべりに行くのだ。僕はジャンプをやったり、すこし高いところからすべってきたり、回てんしたりして練習しているのだ。

それから4、5日してから、朝学校へいくと先生が、「明日はスキー場をなおすからスコップとノコをもってこい」といった。あくる朝、僕は学校へ行ってみると、もうみんなは山に行っていた。僕はみんなのあとを行った。

行ってみると、みんなは木の根のふちをほっていた。僕もいっしょうけんめいほった。つぎの日、学校に行くと先生はスキー大会は日のびして21日だといった。僕はスキー大会まで一生懸命練習するつもりだ。

            ☆           ☆

昔は、このようにスキー場やスケートリンクづくり、屋外運動場の整備などを生徒がしたものだ。こんな時は、皆でワイワイガヤガヤやるので、かえって授業よりも楽しいと思ったものだ。

スキー大会は、われわれにとっては一大イベントであったから、みんな頑張って練習し熱が入った。私も、そこそこに滑ることができたので、2、3位の賞状は今もって何枚かあるが、残念ながら「優勝」というのはない。

40代後半ごろ、酷い腰痛で苦労したとき、腰の筋肉を鍛えなければ治らないと医者に言われ、何十年ぶりにスキーをやり始め、夏は高校時代にやっていたテニスを再開したところ、2~3年経ったら、徐々に消えていった。何でも経験しておくと、思わぬところで役立つものだなと思った。


1956-「14歳の心象風景」<39>

2010-02-10 11:21:15 | Weblog

<作文>
                            
うさぎとり

                                                 (SK)

よその人が、うさぎをとっているのを聞きました。僕もとりたくなって、針金でワナを作りました。そして、山へでかけました。

 しっかりと木にしばりつけました。その日は終って帰りました。次の朝、早く行って見ると、かかっていません。がっかりして帰って、又、次の朝行きました。

 すると、白いものがいたので、僕は急いで行ってみると、うさぎがかっていた。そして、僕は小躍りして家へ、よろこびいさんで帰りました。まだ、みんな「グウグウ」と、いびきをかいて寝ていました。うさぎをカベにかけました。

          ☆            ☆

 あの頃、山間の街だったから、30分も歩けば、畑があり、そこは冬になれば雪原となって広がっていた。

 そこに、うさぎの足跡があるのを見つけることは簡単であった。私もアウトドア派であった兄にくっついて、12度、うさぎのワナをかけに行った記憶がある。私たちの子どもの頃は、こんなことも遊びの一つとしていたのだ。

 まさに、♪うさぎ追いし 彼の山 こぶな釣りし彼の川 夢は今もめぐりて 忘れがたき ふるさと♪-の世界だった。


第61回さっぽろ雪まつり

2010-02-09 11:36:45 | Weblog

さっぽろ雪まつりも今年で61回。年々、外国人観光客も増え、2/5~11日の期間中に、およそ 200万人の人たちが訪れる。大通公園、つどーむ、すすきのの3会場に雪像、氷像249基がつくられている。今では、国際雪像コンクールに世界13か国・地域から14チーム参加するなど、世界的な冬のイベントとなっている。



大雪像「ちびまる子ちゃん」



大雪像「韓国・百済王宮」

               大雪像「フラウエン教会」(ドイツ)

           大氷像「イオラニ宮殿」。
           アメリカ(ハワイ)に存在する唯一の宮殿

             大雪像「夢がかなう場所」(ディズニー)

                 大雪像「北の動物園」

ライトアップされると…

                    大雪像「北の動物園」

              大雪像「夢がかなう場所」(ディズニー)

           色変わり。大雪像「夢がかなう場所」(ディズニー)

                  大氷像「イオラニ宮殿」

               大雪像「フラウエン教会」(ドイツ)

                  大雪像「韓国・百済王宮」

                 大雪像「北の動物園」

                       大通付近

                     札幌テレビ塔

             大氷像「ウインタースポーツ王国・北海道」
                            ( スキー、ジャンプ、アイスホッケーなど)

                 メイン会場の大通会場

 

 


世界遺産・五箇山と兼六園

2010-02-08 10:15:30 | Weblog

 白川郷とともに世界遺産に登録された五箇山の合掌集落。ここは、富山県礪波市で、13棟の合掌造りがある。この日は快晴で、静寂といっていいほどの空気が流れていた。



金沢市の兼六園。雪吊りを見るのは初めてだ。
水戸の偕楽園、岡山の後楽園とともに、日本三大庭園の一つで、江戸時代の代表的な大名庭園。
代の加賀藩主によって、造られてきた。



椿の花が…

鷺も遊んでいた。


世界遺産・白川郷ライトアップ

2010-02-06 17:12:04 | Weblog

ぜひ一度行きたいと思っていた、ライトアップの白川郷(岐阜県白川村、1995年世界遺産登録)へ行ってきた。桜や新緑の季節には行ったことがあったが、今回、やっと、あの素晴らしい風景を堪能してきた。

東京から、長野新幹線に乗り上田へ。途中、富士山がよく見えた。そこからはバスで飛騨高山に立ち寄り白川郷へ。ライトアップは17:30分から19:30まで。

途中から、猛烈な雪が降り、これがまた一段と旅情をかきたてるような幻想的なシーンを演出してくれた。まさに、日本の原風景というべき絶景だ。

 

 


1956-「14歳の心象風景」<38>

2010-02-02 13:40:14 | Weblog

<作文> 
              
今年の元旦 
                      (S・M)

今年の元旦は、私にとっては今まで一番おもしろくない元旦でした。それは、去年の28日からカゼをひいて、のどを悪くしていたからです。元旦朝は、みんないっしょにテーブルにつきましたが、私は何を食べてもおいしくなく、のどに通りませんでした。

学校へ行かないかと思いましたが、妹が「元旦から学校を休んでいたら一年中休んでいなければならない」といいました。私は少しぐらい悪いのなら何でもないから学校へ行こうと思いました。

学校へ行くと大部分の人が来ていました。女の子は、みんなストーブのまわりにすわっていました。誰かが、急に思い出したように、「来年だね、早く行きたいね」というと、皆は「ほんとうに早く行きたいわ」といいました。そうしたら、誰かが又「アラ、修学旅行は来年ではない。今年だよ」と言うと、皆不しんな顔をして「アラ、そう言えば、今年だね」。皆はなんとなく笑いました。

そんな今年の空想をしていると、先生が来て皆な廊下に並びなさいと言いました。それから運動場に並んで行きましたが、運動場へ入ると一番先に目についたのは日の丸でした。国歌せいしょうなどが終って式が終わりました。

それから教室へ行って先生と新年のあいさつをして一年のいろいろなことについて話し合いました。それが終ってから、みんなは家へ帰りました。昼から、私は後藤さんの家へ行く約束をして来たのです。

家へ帰ってくると、どうも頭が痛いので、昼からは後藤さんの家へ行かないで、ぶらぶらしていました。母が出してくれるミカンもいつもならおいしいのだけれど、体が悪いと、とてもおいしくありませんでした。

その晩になり、晩ごはんになりましたが、私はごはんを食べませんでした。妹達が百人一首をしたいといっていました。私がいなかったら人数が足りませんので1回だけしました。それが終ってから私はすぐ寝ました。