恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

オバマ新大統領とアフガン戦争

2008年11月06日 | 外交・国際
■ オバマ氏勝利の直前の出来事

 米国の大統領選は、民主党のバラク・オバマ氏が大差で勝利を収めました。
 勝利の翌日、そのオバマ氏に対し、アフガニスタンのカルザイ大統領が「米国の新大統領にまず求めたいのは、空爆による住民の犠牲を終わらせることだ」と述べました。
 大統領選の前日、アフガニスタン南部で結婚式の会場となった民家に対して、米軍機が空爆を行い、女性や子どもを含む37名が死亡するという、痛ましい出来事が起きていたのです。

■ 対アフガンへの「増派」

 オバマ氏と言えば、「イラクからの撤退」「対話重視」路線を掲げるなど、ハト派のイメージが強調されてきました。その点、ブッシュ政権の政策の継続を唱えたマケイン氏よりは遥かに好ましい人物であることは間違いありませんが、そのオバマ氏もアフガン戦争には「増派」を唱えています。
 世界最強の米軍が7年かかっても、アフガン戦争には出口が見えません。これは「武力でテロはなくならない」という事実の証しでもあります。
 実際に、テロはなくなるどころか、殺戮が新たな憎悪と狂気を生み、自ら「武装勢力」や「テロ組織」に身を投じていく若者を増やし、ベトナムやイラク以上の「泥沼化」を生んでいます。

■ 「CHANGE」を

 イラクから撤退させた戦闘部隊をアフガンにまわす、というのがオバマ氏の考えのようですが、先日、米国政府がタリバンとの「対話」を検討しているという報道もありました。私はこれを歓迎したいと思いますし、オバマ氏本来の「対話重視」路線にもかなうところだと思います。
 「CHANGE」を掲げたオバマ氏には、これ以上「住民の犠牲」を生み出さぬよう、対アフガン政策の「CHANGE」も、一刻も早く行って頂きたいと思います。