恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

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将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

菅代表「追及はやり過ぎだった」 逆ではないか

2004年05月07日 | 国会・政党・選挙
 年金保険料未納問題が響き、日程を繰り上げて帰国した民主党の菅代表が、昨日の記者会見で批判を浴びている件について、江角さんや「未納3閣僚」を厳しく追及したことが原因として、「やり過ぎだった」とコメントしました。

 マスコミからの批判が厳しくなったことには、その影響はあるでしょうが、「閣僚を追及したから」ではなく、菅代表が厚生大臣という所轄官庁トップの職にありながら保険料を納めなかったことであり、そのために国会での追及や国民的議論に水を差したことに対して、国民は怒っているのです。

 この年金制度は、私たち国民の生活を直撃するものであり、本来もっと徹底して審議しなければならない問題です。野党は「追及」が仕事であり、それが国会の行政に対するチェック機能を果たすことにつながるのです。「追及がやり過ぎ」というのは全く逆です。
 それを、自らの保身を考えて「やり過ぎだった」と追及をやめ、安易に妥協することは、国民に対する裏切りでしかありません。

 今回の与党と民主党との「談合」により、今月中にも年金法案が可決される見通しになりました。
 年金制度は5年に1度、見直しがされてきましたが、これまで法案提出から200日以内で可決した例はありません。それほど与野党が対決し、慎重に審議と議論が尽くされてきたのがこの年金問題なのです。

 今回、これほどまで国民の関心が集まっているにも関わらず、これほど拙速に成立してしまうというのは、与党だけでなく、野党第一党である民主党の責任も極めて重大だと言わねばなりません。