■帰ってきた標的(第21話) 発表1970年8月
評価 ★★★★
依頼人 ロッキー・ブラウン
ターゲット アメリカ麻薬密売組織帝王 バクシイ”ビッグ”ガボール
報酬 $50,000
今回弾丸発射数 19 / 通算弾丸発射数 125
今回殺害人数 9/ 通算殺害人数 101
今回まぐわい回数 1 / 通算まぐわい回数 13
<ストーリー>
麻薬密売王の側近からボスの狙撃を依頼されたゴルゴ。だが、狙撃した密売王に再び対峙することに・・・
<この一言>
おれはいちどにふたりの依頼人はもたないことにしている
<もう一言>
1発目は怒り、2発目は恐れ、3発目は・・・愛
<解説>
依頼人の嘘や裏切りを決して許さないゴルゴが描かれている。真のターゲット、真の依頼人は誰かというミステリー仕立ての展開が面白い。また、本作ではまだ成熟していないゴルゴを確認できる。露骨な驚きを2回も顔に出しているのだ。近くで銃声を聞いたときの驚きの表情は、ゴルゴ史上最大のものであろう。次作でも明らかな驚きを体現しており、この第5巻時点で、ゴルゴはまだ「パーフェクト・マシーン」になりきれていない。
ズキューン
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>機動隊がゲバ学生相手に催涙ガス弾をよく打ち込んで鎮圧していた世相を反映
なるほど~本作の発表が1970年ですから催涙弾が”身近”な時代だったのかも・・・
>後にピンチに陥いるハメになってしまった「喪服の似合う時」の一件で懲りたのか、規制の厳しい武器なので一流の調達屋でもなかなか手に入らなくなってしまったから
深い洞察ですね~無関係の第三者に影響を及ぼす可能性のある化学兵器の使用は躊躇するのでしょう。入手困難というのもリアリティがあります。
ゴルゴが化学兵器を使わなくなった理由としては、化学兵器で無関係の人を失明させてしまったせいで恨みを買い、後にピンチに陥いるハメになってしまった「喪服の似合う時」の一件で懲りたのか、規制の厳しい武器なので一流の調達屋でもなかなか手に入らなくなってしまったからではないかと思います。
ところで、この頃のゴルゴは武器として催涙ガスや神経ガスなどの化学兵器を頻繁に使っていますが、最近はまず使っているのを見たことがありませんね。
このエピソードが発表された頃は、まだ学生運動が盛んな頃で、機動隊がゲバ学生相手に催涙ガス弾をよく打ち込んで鎮圧していた世相を反映していたのでしょうか?