■顔のない逃亡者(第308話) 発表1990年12月
評価 ★★★★
依頼人 全米一のドラッグ・ディーラー”トビイ・コロラド”
ターゲット ジョニー・ダッシュ
報酬 $1,000,000
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 1,711
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 3,861
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 95
<ストーリー>
全米ナンバーワンのドラッグ・ディーラーから資金を持ち逃げした「ジョニー・ダッシュ」。整形して逃亡しているジョニーの殺害依頼を受け・・・
<この一言>
あんたから、ファースト・ネームで呼ばれる筋合いはない・・・
<解説>
全米ナンバー1ドラッグ・ディーラー「トビイ・コロラド」は、腹心の「ジョニー・ダッシュ」にカネを持ち逃げされる。ジョニーは整形手術を施し、南ノルウェーに逃れたという。コロラドはゴルゴにジョニーを探し出し殺害して欲しいと依頼する。
ゴルゴはジョニーが逃亡前に飼っていた犬を探し出してノルウェーに上陸、匂いを頼りに顔を変えたジョニーを特定し、狙撃する。
コロラドの何気ない一言「女房から飼い犬までが”蒸発”ってわけだ!!」が、見事な伏線になっている。短編ながらスパイスの効いた秀作で、海外翻訳ミステリーのような味わいがある。
コロラドがゴルゴに対し「景気はよさそうじゃねえか、デューク!」と馴れ馴れしく話しかけると、ゴルゴは「あんたから、ファースト・ネームで呼ばれる筋合いはない・・・」と礼節を欠いたコロラドを戒めているのが面白い。また、コロラドの情婦「ピンキー」も、知性ゼロ・肉感的フェロモン全開のバカっぷりを最大限に発揮。自慰にひたってゴルゴを誘惑しようとするが、見事にゴルゴに黙殺されているのが可笑しい。そんなピンキーのゴルゴに対する捨てゼリフ「なにが超一流の男よ!!あんたホモでしょ!!」が笑いを誘う・・・
ズキューン
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ゴルゴンをホモ呼ばわりしたピンキー、情婦が抱いてもらえないというのは屈辱でしょうから、あの捨て台詞を吐いたのでしょう。もしゴルゴンに抱かれていたら“メロメロ”になっていたでしょう。「あんたに付いて行く」と言いかねないので、相手にしなくて正解かも知れません。本日の一句「馬鹿情婦、主人にそっくり、馬鹿さ加減」
>ウィリアムズとのバランスを取ったのでは
私もそう思います。
>相手にしなくて正解
バカな女は疲れますからね(苦笑)
マリヨ神父さんのコメントを読みますと、やはり脚本家別の傾向や作風を知るという意味で文庫本は必須かなと思います。真剣に文庫本の購入を検討せねば・・・