■マンモスの牙(第315話) 発表1991年2月
評価 ★★★
依頼人 カナダ財界人クロフォード
ターゲット KGBの実力者チェルネイフスキイ
報酬 不明
今回弾丸発射数 5/ 通算弾丸発射数 1,730
今回殺害人数 3/ 通算殺害人数 3,879
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 95
<ストーリー>
ペレストロイカ後、急速に自由経済化が進行するソ連。外貨獲得のためマンモスの牙を巡る暗闘が繰り広げられる・・・
<この一言>
これは・・・戦争だ・・・
<解説>
ペレストロイカ後、急速に自由経済化が進行するソ連。官僚組織ごとの採算が問われ、外貨獲得が至上命題となっていた。北方石英貴石公団はカナダ財界と組んで合弁会社を設立、マンモスの骨格や牙を売買する計画を立てる。同じくソ連の科学アカデミーもKGBと組んで、マンモス利権を確保するために貴石公団の発掘したマンモスを横取りしようと企てる。
カナダ財界人「クロフォード」はKGBの「チェルネイフスキイ」が貴石公団の利権を侵すことを恐れ、ゴルゴに「チェルネイフスキイ」の狙撃を依頼する。
ゴルゴは貴石公団の発掘隊に帯同するも、KGBの妨害工作により武器を失い丸腰でチェルネイフスキイとその用心棒「ヘルムート」に対峙する。氷結した湖に丸腰で佇むゴルゴであるが、湖面に身を隠すやマンモスの牙を削った石器を拾い、ヘルムートに投げつけて殺害、銃を奪ってチェルネイフスキイを殺害する。
ソビエト連邦崩壊後の経済混乱を記した作品。計画経済から自由経済への急激なシフトがもたらす負の側面がリアルに描かれている。クロフォードのセリフ「ペレストロイカの成功よりも、どれだけの”資本”を自分の手の中に納められるか・・・」が、今日のロシアの社会と経済の混沌とした状況を予見している。
プーチン大統領に連なるKGB人脈は今日も着々と資本を蓄えて権力を握り、放射性物質によるリトビネンコ暗殺や真実を暴こうとするジャーナリスト殺害を企てているのだろう・・・
ズキューン
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ロシアには今でも“都合の悪いことは隠す”体質が残っている様に思います。長い間培った習慣は、そう簡単に変えることはできないのではないでしょうか。
ところで、ゴルゴンから武器を奪っても、あまり意味はないでしょう。なぜなら、ゴルゴン自身が武器なのですから(笑)
本日の一句「ゴルゴンが、世界で一番、恐い武器」
>ロシアには今でも“都合の悪いことは隠す”体質が残っている
日本の政治屋も同様ですかねぇ。バレては”都合の悪いこと”をしている人ばかりのようです。また大臣が代わりました(苦笑)