■レイプ数え唄(第111話) 発表1977年1月
評価 ★★★
依頼人 オルガ・シュトラウス
ターゲット 元ナチス”あの男”(カール・キルマイヤー)
報酬 不明
今回弾丸発射数 7/ 通算弾丸発射数 759
今回殺害人数 5/ 通算殺害人数 670
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 61
<ストーリー>
ナチス強制収容所で蹂躙されたオルガ。オーストリアの実業家に成り上がったオルガはゴルゴに復讐を依頼する・・・
<この一言>
14歳のオルガは・・・そのセリフもいわせてもらえなかったそうだ・・・な・・・
<解説>
ナチス強制収容所で”あの男”に暴行を受け続けたオルガ。オーストリア有数の実業家に成り上がったオルガは、”あの男”を3人まで絞り込む。3人の中から”あの男”を突き止め殺害して欲しいとの依頼を受けたゴルゴは、逆に秘密結社「ゲーレン機関」に命を狙われる。
ネオ・ナチとゴルゴの因縁対決が描かれる作品。真のターゲットを探し当てるという謎解きもあり、海外ミステリを思わせる雰囲気がある。ラストシーンでゴルゴに銃口を向けられた”あの男”は「やめてくれ」と哀願するが、ゴルゴは「14歳のオルガは・・・そのセリフもいわせてもらえなかったそうだ・・・な・・・」とつぶやき、引き金を引く。オルガの無念を代弁するかのようなゴルゴのセリフだが、ゴルゴが依頼人の心情を吐露するのは極めて稀なことである。
ズキューン
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3人まで絞り込んだところで、その3人の親族を調べれば、依頼人を殺されなくて済んだという、ゴルゴの無念さが「オルガの無念」を代弁するかのような台詞になったのかもしれません。
それではまた(^O^)/~
この頃のゴルゴは、本作に限らずテーマも展開も、そして絵のタッチも”THE 劇画”という感じが色濃く出ているように感じます。時代ですかね~
コメントありがとうございます。
重複コメントは削除いたしました。
>“数え唄”ですが不気味とゆーか暗いとゆーか
恐いですね~。晩ご飯にネコを食べるために、殺したという意味ですよね。
中国には犬・ネコを食べる文化があるようですが、ネットでさらっと調べた限り、ドイツにはネコを食す習慣はないようです。
となると、この数え唄、さいとう先生のオリジナルですかね~オリジナリティあり過ぎ!
このエピソードの中のカーチェイスの場面、ゴルゴは右上のバックミラーで敵を確認しているのに、バズーカで攻撃されて脱出する際には、右ドアから出ていますねぇ!
一体、ハンドルはどちらに付いていたのでしょうか?
またまた、性懲りもなく外浦吾郎の奴、いい加減な事書きやがったなぁ!!(笑)
おっと、出ましたね。外浦吾郎=船戸与一の杜撰な仕事告発シリーズ(笑)
いいかげんなのか?それともおおらかな時代だったのか?
いずれにせよ、船戸与一的には触れて欲しくない作品なのでしょう。
>「想定外」
震災以降の東京電力の「想定外」発言には、怒るべきなのか、あきれるべきなのか、それともしょうがないと思うべきなのか、自分のなかで整理がつきません。
ゴルゴがいたら、今の事態をどのように打開してくれるのか、などと現実から逃避しようとしてしまいます。
この話で、握手をしないゴルゴがオルガ夫人に右手を握らせていますね。(軽くですが) 依頼人を信頼していたんでしょうか。自分は正直このシーンで、オルガ夫人が殴られてしまうのではないかとヒヤッとしました。 あと、自分の隣でオルガ夫人が撃たれているのに気付かないのは駄目ですね。出来れば、依頼人を守ることもしてほしいなあと思う話でした。