ゴルゴ１３第156巻-2 ３／７

■３／７（第517話）　発表2004年8月

評価　　　★★★

依頼人　秘密結社”黒川組”の元龍頭（首領）　張

ターゲット　①日本在住　中国系健康食品会社社長　謝強
　　　　　　　②香港在住　輸入商社社長　姜栄久
　　　　　　　③タイ在住の富豪　呉行健

報酬　不明

今回弾丸発射数     53／　通算弾丸発射数　3,166

今回殺害人数　 　　　54／　通算殺害人数　　 5,552

今回まぐわい回数    0／  通算まぐわい回数   119

＜ストーリー＞
余命1週間を宣告された元秘密結社の首領『張』は、自分と妻を陥れたかつての部下3名の殺害をゴルゴに依頼する。日本、香港、タイに住む3人の標的を1週間の期限に仕留めるためにゴルゴは・・・

＜この一言＞
八百長か？

＜解説＞
香港の秘密結社”黒川組”の元龍頭（首領）の『張』は、かつての部下『姜栄久』、『謝強』、『呉行健』の謀略によりトップの座を追われ、妻を殺害された。余命幾ばくもない『張』は、1週間の間にタイ、日本、香港に住む3名の殺害をゴルゴに依頼する。

日本在住の『謝強』は身の危険を察し、マンションから一歩も出ない生活を送っていたが、カーテンの隙間から狙い撃ちされる。香港在住の『姜栄久』は、豪邸の敷地に40名の警備を敷き、豪邸内にも相当数の人員を配して襲撃に備えるが、ゴルゴはこれを殲滅、まぐわいの最中に仕留められる。

タイ在住の呉が、地下賭博格闘技の主催者としてリングに上がることを掴んだゴルゴは、格闘家”デューク”として裏格闘技のリングにあがる。デビュー戦でムエタイの元チャンピオンを手刀一撃で秒殺して脚光を浴びたゴルゴは、二戦目も23戦無敵の総合格闘家を右ローキックから喉への突き上げるストレートで秒殺。呉の主催する”格闘技の夕べ”のメインイベントに抜擢される。八百長を打診されたゴルゴであるが、ゴングが鳴るや右アッパーで67戦無敗の”赤蛇”を退ける。リングにあがった呉を抱きかかえた隙に隠し持った針でツボを突き、呉の息の根を止める。

7日間の内に、香港→タイ→日本→タイ→香港→タイと移動して殺害と裏格闘技を繰り広げるゴルゴが凄い。なにより裏格闘技のリングで見せる圧倒的な強さがたまらない。よくよく注意してみると、1戦・2戦目はグローブを着用しているが、3戦目はグローブを着けていない。３戦目が素手の理由は、マウスピースに隠した針を引き出すためと推察されるが、１・２戦目のグローブ着用の理由は、万一突き指や骨折などをした場合、日本・香港での銃撃に支障がでるため拳の保護のためにグローブを着用したのであろうと思われる。余談であるが、実在する人物で、ゴルゴばりの戦闘力を持つのは特殊部隊在籍経験を持つミルコ・クロコップである。ゴルゴ対ミルコの対戦を見たいものだ・・・

ズキューン

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