■メデジンカルテル(第343話) 発表1992年11月
評価 ★★★★★
依頼人 コロンビア大統領ガビリア
ターゲット メデジンカルテル”ドン・ファビエ”
報酬 不明
今回弾丸発射数 17/ 通算弾丸発射数 1,904
今回殺害人数 14/ 通算殺害人数 4,055
今回まぐわい回数 1/ 通算まぐわい回数 97
<ストーリー>
世界最大のコカイン密輸拠点のコロンビア・メデジン市。メデジンカルテルの”ドン・ファビエ”は大統領と和解をするが・・・
<この一言>
命と引き換えの仕事だからな・・・ハラをくくってかからなきゃあと思っているよ・・・
<解説>
世界最大のコカイン密輸拠点であるコロンビア・メデジン市。メデジンのコカインを牛耳る”ドン・ファビエ”はメデジンカルテルのドンとして君臨していたが、ガビリア大統領との和解を図り、表向きはコカイン撲滅に協力する姿勢を見せていた。
メデジンカルテルの大物「エステバロ」は脱獄後ファビエと再会するも、ファビエの和解方針に異議をとなえファビエと対立する。エステバロはドン・ファビエの命を狙い、一方ドンはエステバロの裏切りを許さずエステバロ殺害に動く。エステバロは側近に殺されるが、ゴルゴが自らの命を狙っていると知ったファビエはビルに籠城、逆にゴルゴに刺客を向ける。ファビエとエステバロを仲違いさせるのはガビリエ大統領の作戦であり、大統領はゴルゴにファビエの殺害を依頼していたのである。
シャワーを浴びている最中に襲われたゴルゴは、ブリーフ一丁に拳銃を持って35階建てのビルの屋上に逃れる。拳銃に弾丸が残り一発となるや、ビルの屋上からダイブ。落下しながらビル内のファビエを狙撃し、貯水槽に飛び込んで逃走する。35階建てビルの屋上から飛び降り、水深1メートルの貯水槽に落下して難を逃れたのであるが、事前に下見をしていた様子が描かれていることから計画的な行動だったのであろう。
ビルから落下しながらの狙撃、35階建ビルの屋上から貯水槽に飛び込み生還する一連の奇跡的な離れ業が見事である。落下しながらの狙撃は、狙撃タイミングが限られること、驚異的な動体視力が必要とされることから、ゴルゴ史上最も難度の高い狙撃の一つである。水深1メートルの貯水槽に飛び込むに際も、着水面積を極力小さくした上で着水の瞬間体を開き、水の抵抗を利用して貯水槽の底への激突を避けている。飛び込み選手にも困難と思われる着水も、ゴルゴにかかればリアリティのある方法であると思えてしまう。ゴルゴが描かれている全てのコマに命が吹き込まれている力作で、隠れた名作のひとつである。
ズキューン
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ところで、ブリーフ一丁で逃走(闘争?)というのも計画通りなのでしょうか?飛び込んだ後、どのように姿をくらませたかも興味深いところです。
今回のゴルゴンは凄かったですね。落下しながらの狙撃&水深1メートルへのダイブ。たった数秒の間に幾つの動作をすれば出来るのやら?しかし、一番凄いのは、ゴルゴンなら出来るのではと思わせる、ゴルゴン自身の“ブランド力”なのかも知れません。
本日の一句「ブリーフの、姿も絵になる、ゴルゴ様」