■神の眼力(第354話) 発表1993年4月
評価 ★★★
依頼人 アメリカ国家写真解析センター ベルマイヤー博士
ターゲット 不明
報酬 不明
今回弾丸発射数 3/ 通算弾丸発射数 1,980
今回殺害人数 2/ 通算殺害人数 4,112
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 99
<ストーリー>
高解像度カメラを搭載するアメリカの軍事偵察衛星「KH-13」は、『神の眼力』の異名を持つ。KH-13を利用してアメリカ政府とゴルゴを支配しようという「ベルマイヤー博士」は・・・
<この一言>
ところで・・・俺への依頼の”約束事”は知っているな・・・?
<もう一言>
依頼者が、俺を罠にはめたり、裏切ったりした時は・・・
<解説>
アメリカの軍事偵察衛星「KH-13」は、衛星軌道上から地球上の5cm四方の情報を読み取ることのできる高解像度カメラを搭載し、『神の眼力』の異名を持つ。KH-13を操るアメリカ国家写真解析センターの「ベルマイヤー」博士は、衛星写真がもたらすハード・インテリジェンスに、博士ならではの状況分析・心理分析を加えたソフト・インテリジェンスを加味して、アメリカの外交政策に重大な影響を与えていた。
KH-13を利用して政権メンバーを監視し、アメリカ政府をも動かそうと目論むベルマイヤー博士。支配欲が暴走したベルマイヤーは、ゴルゴを衛星で監視し身動きのできない状況に追い込むことで、ゴルゴを自由に操ることを企てる。ゴルゴに接触したベルマイヤーは、KH-13がゴルゴの狙撃を撮影できる日時を指定して殺害依頼を行う。
殺害を指定した日が荒天となりKH-13からの撮影ができないため、スナイプの日時を変更するベルマイヤー。しかし、再設定した当日にKH-13が送ってきたのは、狙撃の瞬間ではなく、ゴルゴが天空を睨む画像であった。ベルマイヤーの依頼内容に不審を抱いたゴルゴは、衛星の軌道周期計算によりベルマイヤーの陰謀を暴いたのである。ベルマイヤーはゴルゴに両眼を射抜かれて最期を迎える。
偵察衛星を使ってゴルゴを支配しようというベルマイヤーの偏執狂的誇大妄想が面白い。画像に写っていない情報を読み込むベルマイヤーであるが、ゴルゴの洞察力までは読めなかったようだ。本作にはクリントン大統領が登場しているが、KH-13はクリントンとモニカ・セレンスキーのセックス・スキャンダルも捉えていたのかもしれない・・・・
ズキューン
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ゴルゴンを支配しようなどおこがましい。ベルマイヤーはその報いを受けたわけですが、目を撃ち抜くことで警告するゴルゴンも中々のものです。また、コンピューターでも数分かかる軌道の計算をして、相手の狙いに気付く辺り、流石ゴルゴンと言うべきでしょう。本日の一句「神の目を、使うは所詮、人間か」
>軌道の計算をして、相手の狙いに気付く
普通、衛星に監視されているなんて気付きませんよね。さらにスゴイのは軌道計算した上で、衛星にガンを飛ばしていること。コワイですね~
>クリントンとモニカ・セレンスキーの~
ベルマイヤーという男ノゾキ魔でしたからあり得ますね。
流石に彼の盗撮写真コレクションの中にその手の物は見当たらないようでしたが。
あ~あ、監視しようとする以前にそもそも依頼段階で完璧にゴルゴに疑惑を持たれてましたね。ベルマイヤーの立場が立場だからでしょう。
しかし自分は黒幕に徹して依頼だけは他人にさせていたらどういう展開になったかは興味深いです。
盗撮はともかく、監視は怖いものがありますね。高速道路のNシステムなんかは、しょうがないか~レベルですが、自治体の監視カメラ設置、公機関や民間企業のWEB監視となると、常に見られているという感覚に怖さを覚えます。社会やネットの自由と制限とのさじ加減は、永遠の課題ですね~