■種子探索人(第341話) 発表1992年8月
評価 ★★★
依頼人 英国王立植物園フォレスト園長
ターゲット 正体不明の黒い悪魔
報酬 不明
今回弾丸発射数 8/ 通算弾丸発射数 1,885
今回殺害人数 2/ 通算殺害人数 4,039
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 95
<ストーリー>
チベットで種子探索人が次々と行方不明に。”黒い悪魔”との言葉を残して種子探索人が自殺しているという・・・
<この一言>
植物園の説明がいつまで続くのだ・・・?その説明は依頼内容に関係があるのだろうな・・・?
<もう一言>
相手を間違えたようだ。俺の仕事内容に救助はない・・・
<さらに一言>
医者代に使え・・・いいから早く行け!
<解説>
アメリカでは農作物の遺伝子組み替えによる穀物栽培のため、世界中から植物の種子を収集していた。イギリスではガーデニングの伝統から園芸植物を中心に種子の収集が進められていた。しかし、両国の”種子探索人”が次々とチベットで行方不明になる事件が発生。行方不明者は錯乱のうえ「黒い悪魔」と叫んで自殺しているという・・・
イギリス王立植物園フォレスト園長は、命の恩人でもある親友のオールマンがチベットにて種子の採集をしていることを心配し、ゴルゴに接触する。ゴルゴにオールマンの救出を依頼するも、「俺の仕事内容に救助はない・・・」と断られる。それではと「黒い悪魔」の狙撃を依頼するとゴルゴはこれを応諾、チベットへ向かう。
オールマンはチベットの案内人「廉」に連れられて種子の採集を続けていたが、廉はオールマンにケシを溶かしたお茶を飲ませて正常な判断力を奪い、チベットに伝わる鳥を呼び集める技を用いて鷲を呼び寄せ、黒い悪魔の襲来と思わせてガケからの転落死を狙う。転落寸前、ゴルゴの銃弾がオールマンの肩をかすめ、オールマンは正気を取り戻し九死に一生を得、廉は誤ってガケから転落し最期を迎える。
遺伝子組み替えの危険性が謳われる前から、種子検索人(プラント・ハンター)なる職業があることを明かす、作者の着眼点の鋭さに感服せざるを得ない。ゴルゴが母子に示す”情”も見逃すことの出来ないポイントだ。
ズキューン
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>資源ナショナリズム、“遺伝子”ナショナリズム
日本は石油も食料も輸入に依存してますね・・・
>作者の着眼点の鋭さ
そうですね。一昔前に台頭した資源ナショナリズムが石油ならば、今日は“遺伝子”ナショナリズムが、問題になりえますね。
>ゴルゴが母子に示す“情”
またまたゴルゴンの“やさしさ”が垣間見えましたね。ゴルゴンは協力者にはやさしい「恩を恩で返す男ですから」(あの母子のおかげで、検問?を無事通過出来ました)
本日の一句「標的は、体の中の、薬物か?」