■15-34(第347話) 発表1993年6月
評価 ★★
依頼人 なし
ターゲット SSP社開発のプログラム”ジーザス”
報酬 なし
今回弾丸発射数 0/ 通算弾丸発射数 1,927
今回殺害人数 0/ 通算殺害人数 4,073
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 97
<ストーリー>
SSP社の開発した事故成長型プログラム”ジーザス”。イエス・キリストの生まれ変わりを自認する”ジーザス”は2000年前の復讐を誓い・・・
<この一言>
俺のルールにない間違ったコンタクトの取り方をされると・・・迷惑なんでな。
<解説>
SSP社の開発した自己成長型プログラム”ジーザス”。”ジーザス”は開発者の想定を超え自意識を持つまでに成長し、さらにはイエス・キリストの生まれ変わりを自認するようになった。2000年前にゴルゴダの丘にて処刑されたジーザスは、13番目に十字架にはりつけた男”ゴルゴ13”に復讐を誓う。
プログラム開発者をコンピューターネットワーク上の遠隔操作により抹殺したジーザスは、FBIのネットワークに入り込み、ゴルゴのデータを収集する。FBI「エルディ」は、ジーザスがFBIのシステムにハッキングしていることを突き止め、ジーザスの狙いがアメリカの気象衛星「ウエザー52」搭載の核ミサイル攻撃によるゴルゴの抹殺であることを知る。
エルディはゴルゴに接触を図り、ジーザスに狙われていることを告げる。ゴルゴはプログラマーに「ウエザー52」の遠隔操作を作らせ、大気圏外で核爆発を誘発、地上のICチップを磁気電波で破壊し、ジーザスを消滅させる。
荒唐無稽なSFホラーチックな作品で、ゴルゴシリーズの中で異色の存在である。タイトル『15-34』は新約聖書マルコの福音書第15章34節よりとられている。イエス・キリスト最期の言葉が記されており、ゴルゴがそのセリフをつぶやくシーンが印象的だ。本作に登場する数値「13日の金曜日」「ウエザー52」「1534」はいずれも『13の倍数』となっているが、偶然ではあるまい・・・
ズキューン
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ジーザスの断末魔「 エリ・エリ・ラマ・サバクタニ」で
ゴルゴはすかさず「エリヤが彼を降ろすのか見てみよう」と返したのは
新約聖書のマルコによる福音書を熟知していたからです。
神を標榜するジーザスにゴルゴへのなんともシャレの利いたセリフ。
同時に彼が聖書へも造詣が深いことにも驚きます。
いや、カトリック教徒ならば当然かもしれませんが・・
私は日本人ですが、「古事記」はまだ諳んじられません。ww
>アメリカ本土の半分が“やられる”
こわ~
>送電線や精密機器・・・送電線・・・広範囲でインフラが麻痺して大パニック
なるほど、そういう事なのですね。くわばらくわばら・・・
『電磁パルスで』という事です。
この話では、チップのダメージしかありませんでしたが、実際に電磁パルスが襲ってきた場合、送電線や精密機器(パソコンや携帯等その他モロモロ)がダメになります。
送電線がダメになれば、それこそ、広範囲でインフラが麻痺して大パニックになります。
また、旅客機が電磁パルスの餌食になれば、最悪の場合、墜落します。
もし、ワシントンD.C.の上空で核爆発が起こった場合、アメリカ本土の半分が“やられる”そうです。
鋭い指摘ですね~確かにチップは破壊されたものの、ソフト自体の削除は語られていません。映画のように『ジーザス』は生きていたという続編もあり得ますね。楽しみ!
このエピソード、どうも判りずらいところがあります。
ズバリ、このプログラムソフトは消去されたのだろうか!?
よく近未来SF漫画には、このような世界を破滅させるようなソフトが出てきますが、こういうソフトと云うものはインターネットを通して各ハード間を縦横無尽に駆け巡っているような代物じゃなかったですかねぇ!!(笑)
今回の場合、影響の無い地球の裏側のコンピューターに避難出来たような気がするのですが?
抜本的な抹殺は、やはりワクチンではないかと思います!
ゴルゴの記憶をもとにゴルゴワクチンソフトが開発されて、生き延びた「ジーザス」を退治するという続編を、脚本担当の木村睡蓮氏書いてくれないでしょうか!!(笑)
15-34さんの筆名由来の作品ですね(笑)
>因数分解のほうをイメージしていました(一例として(x+2)(x-17))
おお!x^2-15x-34・・・素晴らしい!!
プログラムとはいえ、‘神,をも倒してしまった彼を阻むものはいるのか!?なんて気になってしまう・・・と思う人はいないようですか、ここでは。
(本当に凄いのは自爆に誘導させるフロッピーディスクを作った男なのかもしれないけど)
因みにジーザスによるゴルゴ13抹殺方法について、「機動戦士ガンダム」のコロニー落としを連想したのは自分だけでしょうか?
>「1534」が『13』の倍数
言われてみたら確かにそうでした。
自分は因数分解のほうをイメージしていました(一例として(x+2)(x-17))。
なんか、消化不良というか、納得がいかないというか、すっきりしない作品ですね。
>ハードごと倒した相手はソフトかな
そうなんです。オチもすっきりしないんです。
本作も巻き込まれ型の登場となったゴルゴン。プログラムにまで狙われるのは、世界最強であることの“有名税”なのでしょうか(笑)
ところで、自爆させたのは“まがりなりにも”気象衛星だったわけですから、その後の天気予報に影響が出ないと良いのですが・・・
本日の一句「ハードごと、倒した相手は、ソフトかな」