ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第143巻-1百人の毛沢東

2009-08-23 23:55:21 | 第141巻~第145巻

ゴルゴ13 143 百人の毛沢東 (SPコミックス)
■百人の毛沢東(第472話) 発表2001年9月

評価   ★★★★

依頼人 中国共産党 国務院総理『首陽来』

ターゲット 毛沢東クローンを育てている5つのエリアの殲滅/漢卑将軍

報酬 不明 

今回弾丸発射数     204/ 通算弾丸発射数 2,754

今回殺害人数     205/ 通算殺害人数   5,092

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   113

<ストーリー>
中国共産党により失脚させられた革命の英雄『漢卑将軍』。毛沢東の友人でもある将軍は、毛沢東クローンを育成し覇権奪取を狙う・・・

<この一言>
時代を逆行させる事は誰にも出来ない・・・思い出は懐かしむだけにしておく事だ・・・

<もう一言>
今の中国に必要なのではなく、今のお前にとって必要なのだろ。

<解説>
中国革命で毛沢東の友人として功績を挙げた『漢卑将軍』は、軍部内の圧倒的な支持を受けていることを共産党幹部に煙たがられ失脚させられる。ロシア人研究者のサポートを受け毛沢東のクローン100名を産み出した漢卑将軍は、中国辺境にかつて毛沢東が生育したのと同じ環境を創り出し、現世に毛沢東を再来させることで中国の立て直しを企てる。

一方、中国共産党は辺境地帯での異変に気付き工作員を派遣、事態の究明に着手する。工作員の報告は驚くべき内容であった。毛沢東の生まれ育った環境と同じ集落が5カ所あり、5人の若き毛沢東がいるという。報告を受けた共産党幹部は、毛沢東クローンを殺害することは抵抗があるとし、ゴルゴ13に集落の殲滅と首謀者である漢卑将軍の殺害を依頼する。

ゴルゴは集中監視システムを不能にすべく、中国共産党に成層圏での核実験を指示。監視システムが不能となる6時間に5つの集落を全滅させる計画を立てたゴルゴは、驚異的な攻撃力により次々と集落を殲滅。最後は漢卑将軍と対峙し、将軍の野望を潰える。確保された5人の毛沢東クローンは、世界各国の発展途上国に送り込まれたという・・・

かつて毛沢東が生まれ育った環境で毛沢東のクローン100名を育成するという発想が強烈である。人的資源が豊富な中国ならあり得る話で、妙なリアリティがある。短時間に”軍の精鋭”で守られた集落を5つも殲滅させるとは恐るべきゴルゴの戦闘力である。ちなみに本作の弾丸発射数・殺害数の根拠は、第8区でゴルゴの弾丸発射数が40→殺害数が40とのことで各区域40名の犠牲者×5区=200名としている。
(第8区=発射数44,殺害数45 その他4区=発射数・殺害数ともに40×4=160)
『時代を逆行させる事は誰にも出来ない・・・思い出は懐かしむだけにしておく事だ・・・』というセリフが印象的。

ズキューン

ゴルゴ13(143) 巻掲載
ゴルゴ13(153) 巻(最新刊)
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