ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第142巻-1イリスク浮上せよ

2009-08-10 00:32:25 | 第141巻~第145巻

ゴルゴ13 142 (SPコミックス)
■イリスク浮上せよ(第469話) 発表2001年8月

評価   ★★★★

依頼人 ロシア アルニキニス次官

ターゲット 原潜引上作業の妨害者の抹殺

報酬 不明 

今回弾丸発射数       2/ 通算弾丸発射数 2,547

今回殺害人数       8/ 通算殺害人数   4,884

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   113

<ストーリー>
謎の沈没を起こしたロシア原潜の引上げを巡り、ロシア政府と軍部が対立。深海100メートルでの作業を依頼されたゴルゴは・・・

<この一言>
12気圧に体を馴らし深海に潜る事は、生命維持装置を管理する他人に命を委ねる事だ。俺のルールにはない・・・この仕事は断る・・・

<解説>
2000年8月、バレンツ海で演習中のロシア原潜『イリスク』が、謎の事故により海底108メートルに沈没した。遺族感情への配慮と対外政策上、早期引上げを図る政府は西側に技術協力を要請、引上げについて『アルキニス次官』に指揮を委任する。一方、軍事機密漏洩を理由に軍部は西側への協力に反対、『リピンスキー大佐』は、アルキニス次官に真っ向から反対する。リピンスキー大佐は、西側への協力依頼の条件として、監視役のダイバーにロシア人を起用すること、引上げ作業に失敗したらアルキニス次官の退任を提示する。

アルキニスは、ロシア一の潜水夫『イルーク』を雇うとともに、ゴルゴへの協力を要請する。深海で他人に命を預けることとなる任務に一度は依頼を断るゴルゴであるが、、ゴルゴの命が途絶えると同時に爆発する小型爆弾をアルキニスと生命維持装置を操作する者に装着させること条件に依頼を応諾する。

海底の12気圧に体を順応させ、作業に着手するゴルゴ。しかし、監視役のイルークは軍部に買収されており、ゴルゴの命を狙う。イルークの妨害を逃れたゴルゴであるが、リピンスキー大佐が潜水艇引上げを図り、深海に取り残される危機に陥る。しかし、深海探査ロボットに予備の減圧装置を手配してあったゴルゴは、短時間で海上に浮上、リピンスキー大佐を射殺、軍部乗組員を爆殺し、姿を消す・・・

深海108メールという過酷な状況下で任務を完遂するゴルゴが凄い。第39巻-1『軌道上狙撃』では、宇宙空間漂流の危機に陥ったゴルゴだが、本作では深海に取り残される危機を脱している。次々と襲いかかる難題に冷静に対処し、アルキニス次官らの命を救い静かに立ち去るゴルゴが渋い。ゴルゴの達筆さを確認できる『ARM WATCH KEY』のメモは非常に貴重だ。達筆なゴルゴの筆跡を確認できるのは本作だけではなかろうか?

ズキューン

ゴルゴ13(142) 巻掲載
ゴルゴ13(153) 巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

<script type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script> <script src="http://www.google-analytics.com/urchin.js" type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript"> _uacct = "UA-792331-1"; urchinTracker(); </script>