ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第143巻-4魔の海峡

2009-08-30 23:57:21 | 第141巻~第145巻

ゴルゴ13 143 百人の毛沢東 (SPコミックス)
■魔の海峡(第475話) 発表2001年10月

評価   ★★★★

依頼人 全日本海運社長 野口紳也

ターゲット インドネシア海軍駆逐艦

報酬 不明

今回弾丸発射数        9/ 通算弾丸発射数 2,773

今回殺害人数       15/ 通算殺害人数   5,113

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   113

<ストーリー>
武装海賊に襲われ日本人乗組員が死亡。親友の息子を殺された海運会社社長は、ゴルゴに復讐を託す・・・

<この一言>
有罪だな・・・

<もう一言>
スペードの13だ・・・

<解説>
マラッカ・シンガポール海峡を航行中の全日本海運貨物船『マール・ヌエストロ』号は、インドネシア海軍駆逐艦により停船させられる。駆逐艦は臨検を装って民間船舶への海賊行為をは働いていたのである。乗組員『丹羽晃』は、海賊に抵抗したため命を落としてしまう。船長以下全乗組員は四日間の漂流の末、救助された。

丹羽晃の父は、全日本海運社長『野口紳也』と親友であったが、奇しくもマラッカ・シンガポール海峡を航行中に遭難、行方不明となっていた。親友の息子『丹羽晃』を実の息子のようにかわいがっていた野口社長は、丹羽親子の無念をはらすべく、日本政府に強硬な対応を依頼するも、具体的策を講ずることはできないと断られてしまう。政府をあてにできないことを悟った野口社長は、船長が聞きつけた”切り札”ゴルゴ13に敵討ちを依頼する。

ゴルゴはマレーシアで腕利きの船乗り『スズキ』を調達する。過去の記憶を失っている『スズキ』ではあるが、操舵の腕は神業。海賊行為を行っている駆逐艦に遭遇するや、ゴルゴの指示通り改造貨物船で駆逐艦の砲撃を逃れながら航行する。爆弾を仕掛けてあるブイに駆逐艦が到達するやゴルゴのM16が火を噴き、ブイを狙い撃つ。ブイの爆発に誘発され、駆逐艦は轟沈。スズキの正体は、行方不明になっていた丹羽の父親であることをゴルゴは見抜いていた・・・

親友の息子の仇、社員の仇、船乗りとしての仇を討つため、ゴルゴに復讐を依頼する、社長と船長の男気が熱い。神業の操舵を持つ記憶喪失の”スズキ”が丹羽晃の父親であるというサプライズがフックとなり、スズキとゴルゴがそれぞれのプロフェッションを讃え合うラストシーンが印象的だ。第94巻-1『北の暗殺教官』が紹介されているのもマニア心をくすぐるし、
”質問に答えろ。”
”そのまま座っていろ・・・”
”スペードの13だ・・・”
”出来ないのか?それでは他を当たる・・・”
というゴルゴにしか語れないセリフも楽しませてくれる。短編ながらも練られた構成で、痛快な読後感が得られる佳作。

ズキューン

ゴルゴ13(143) 巻掲載
ゴルゴ13(153) 巻(最新刊)
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デル株式会社

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