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「青少年のための管弦楽入門」by ブリテン

2012-07-19 18:41:58 | 音楽の魅力

さて先日、ANA787型機の話をさせて

いただきましたが、その機内で聴いた

曲の中から「青少年のための管弦楽入門」を

書きたいと思います。

これは、英国の作曲家、ブリテンという人が、

これからオーケストラの団員を目指したり

楽器に関心を持った若者向けに分かりやすく

各楽器群を紹介できるように書いた曲だとか・・・。

管楽器、弦楽器、金管楽器、打楽器の4つに

分類できるオケの構成楽器群について、

その音色が分かるように構成されているらしい

のです。

まぁ、それは、ともかくとして、イントロが

何とも勇ましく始まりますので、

目が覚める感じです。

「少年よ、大志を抱け」とメッセージを

出しているかのように聴こえてきます。

ここは、4つの楽器群が重奏で奏でますので、

音に厚みがありますし、雄大な感じも

あり、結構、気持ちが引き締まります。

どこかで聴いたことのある音楽だな、と

感じると思います。

私も飛行機の中でこのイントロが鳴り始めた

途端に、目が覚めました。

ブリテンという作曲家の気概や使命感を

感じてしまいました。

もうすぐロンドンオリンピックですが、

英国人には、こういう芯のある

気概を感じることが、ままあります。

英国人の誇りなのでしょうか。

人のために何かをする意思

みたいなものです。

これが、この音楽の力強さに

つながっているような気がして

なりません。


"涼”を呼ぶ癒しの「スケーターズワルツ」

2012-07-17 06:12:34 | 音楽の魅力

夏本番となり、毎日猛暑がこれから続きそう

ですが、熱中症などには気を付けたいですね。

こんな時は、涼感が欲しくなります。

音楽で涼しさを求めるなら

3拍子の「スケーターズ ワルツ」がおすすめ。

ノリのいい3拍子の音を聴きながら、

氷をイメージすると涼しく感じます。

重い短調の音よりも軽やかな長調の音に

癒されます。涼感は、肌で感じるものですが、

耳や目でも感じることができます。

自分の好きなフィギュアスケーターが

氷の上をすいすい、このワルツの調べに

乗って、滑っている光景をイメージする

だけでも涼感効果は出てくると思います。

さて、”涼感”そして”癒し”ですが、

この15日、16日の連休で1つ感じる

出来事がありました。出来事といいましても、

日常の些細なことですが・・・・・・。

この2日間、東京から実家のある故郷まで

(西日本)とんぼ帰りをしてきました。

目的は、グループホームに入所して

いる母の見舞いです。

往きは、羽田からANAの最新鋭の

ボーイング787型機に乗れて感激。

新しくなったオーディオシステムの使い方を

CAが親切に説明してくださったので、

液晶画面のタッチパネルを使い、

好きな音楽を選んで楽しむことができました。

このとき、感じた曲が数曲ありますので、

当ブログで後日書こうと思います。

さて、またまた話を戻し、母の見舞いです。

どんな様子なのか見に行ったところ、

以前と変わらず元気なのです。

会話をしているか、笑っているか

なので、傍から見ていると

認知症にかかっているとは

思えないかもしれません。

でも、海馬の機能の衰えで

短期記憶が欠落していて、

数分前に自分が食べたもの、会った人、

話したことなど、即忘却の

かなたへ飛んでしまいます。

次から次へと忘れ去っていくわけです。

でも、リアルタイムの会話は普通で、

その大半が、”笑い”から始まるのです。

そんなにうれしいことばかりなのか?

と感じますが、本人いわく

「悲しい顔しててもしょうがないじゃろ」

といい

「私はパー(馬鹿)じゃから」と

口癖のように言います。

認知症なのに、自分が分かっている。

それと、人とのコミュニケーションを

とる楽しみが分かっているのを

いつも感じていました。

この2点は変わっていないので

安心したところです。

おかげさまで管理者やスタッフの

方から「逆に癒されます。いつも、

あの笑顔に元気をもらってます」

と言われた時は、うれしくなって

しまいました。

私も個人的に、認知症の母から

勉強させてもらっています。

生きる知恵・・・・・自分も周りの人も

生き生きとさせる術を身に

つけていると関心しております。

これも癒しなんだとおもいました。

そんなわけで、笑顔や笑いが

どんなに幸せモードになるのか

実感したところです。

見習いたいところです。

こんなわけで、帰りは、

新幹線のぞみに乗り、

東京へ戻ってまいりました。

2日間の忙しい旅でしたが、

充実しておりました。

幸い、九州の豪雨は峠を去り、

九州ではありませんが、

その近くの故郷では、雨に

いっさい見舞われず、雨降り

の間隙を縫って東京へ

変えることができました。

帰ってきたら、東日本の猛暑が

待っていましたが、私にとっては、

すがすがしい2日間となりました。

 


ピアノソナタ 8番 第1楽章 by モーツァルト

2012-07-11 18:31:59 | 音楽の魅力

昨日に引き続き、モーツァルトの若い頃の

作品ですが、ピアノソナタ8番は、

とても面白い曲です。

と言いますのは、出足から、波乱の幕開け?

と感じさせるような激流の中に

飲み込まれたような世界を感じるからです。

ドラマでいえば、「起承転結」の「転」の

ところから始まるような曲なので、

驚きがあります。

心を揺さぶられるというか、序がなくて、

いきなり、展開部に突入!なのです。

これには、最初びっくりしましたが、

ピアノの鍵盤を最初から乱れ打ち!?

ここからどこへ行くんだろうというくらい、

不安定な音の連続です。

思春期によくある心の揺れ?

それとも人生での迷い?

モーツァルトもこの曲を作ろうとした頃、

うまくいかないことがあったのでしょうか?

この乱れの締めは、最後まで来ません。

厳密にいうと、来そうになっても来ない。

それだけ一定の場所に落ち着くという

ことがないのです。

そういえば、若かりし頃のモーツァルトは、

教育パパと一緒に馬車に乗り、

欧州各地へ演奏旅行に行っていました。

遊牧民族みたいな生活で、母や姉とは

常に離れ離れでした。ですから、

家族が恋しかったし、ホームシックに

なったのも想像できます。

常に動き回らなければならなかった

自分の運命。それと向き合い、

自分と折り合いをつけるには、

こういう音楽を作曲するのも

1つの手だったのではないでしょうか。

そんなわけで揺れ動く馬車、欧州を

くまなく走り続けたモーツァルト父子、

そしていつそれが終わるか分からなかった

不安を抱いたと思われる気持ちが、

このソナタ8番に現れている

気がするのです。

この曲は、モーツァルト自身への

癒しのメッセ―ジなのかもしれません。


休日の昼下がりは「ホフマンの舟歌」がいい

2012-07-01 14:14:15 | 音楽の魅力

休日の午後は、ゆっくりと休みたい

ものですね。

1週間の疲れをとるべく、心を

リフレッシュできれば最高です。

私は、今、オッフェンバックが作った歌劇

「ホフマン物語」の中から

”ホフマンの舟歌”を聴いています。

このまま、うとうとしてしまいそうです。

それくらい穏やかで優雅な曲なんです。

歌劇といっても、この曲を聴けば、

ああ聴いたことあるなぁ、とどなたも

思い出せるくらい有名な曲です。

舟歌というくらいですから、川面の

様子が音で巧く表現されたいます。

川面に映る日の光がゆらゆらと

揺らめき、心地よく目に飛び込んでくる

光景が思い浮かびます。

それから、ゆったりと流れるメロディは、

そのまま川の穏やかな流れを

表しているのでしょう。

このオペラはイタリア、ヴェネチアが

舞台ということで、ゴンドラに乗って、

気持ちよく揺られている様を

聴かせたいのかもしれませんが、

私見ですが、ヴェネチアの小さな川、

運河というよりも、もっと広い、例えば、

ドナウとかモルダウ川を連想

させてくれます。

それくらい雄大な音の連続性があり、

心が落ち着くのです。

いずれにせよ、私的には、

川に浮かんで(背泳ぎする態勢)、

川の流れに身を任せながら、

青空を見、あたたかな日差しを

浴びている、そんな気分です。

それくらい心も体も解放されます。

この曲は、休日の昼下がり、

昼寝前に聴くのに

最高だと思います。