極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

千切れちぎれて痛走るまで

2018年05月03日 | 時事書評

      

                                     

12 火  攻

篇名は「火攻」だが、後半は、別固の独立した箆であり、指河竹の感情的な行動を戒め、冷
静な
判断を強調している。

感情で行動を起こすな

戦争には、目的があるはずだ。たとえ勝利を膜めたとしても、肝心の目的が遂げられなかっ
たとすれば、結果は失敗である。まさに骨折り損のくたびれ儲けというべきであろう。
明君
名将は、つねに戦争の根本の目的を見失うことがない。だからこそかれらは慎重なのだ。有
利確実、かつ止むを得ざる場合にのみ兵を勁かして戦闘をまじえる。およそ一国の君主たる
者、一軍の将たる者は、怒りによって兵を起こしてはならぬ。戦いの結果がこのゆえに、明
君名将は慎重の上にも慎重を期す。かかる明君の下でこそ国の安全は保たれ、かかる名将の
下でこそ軍隊はその力を十分に発揮する。

 

【下の句トレッキング:千切れちぎれて痛走るまで】

ああ福島失いし森呼ぶ声の千切れちぎれて痛走るまで  

味噌汁に試験操業の貝煮つつ灰汁の渦巻たぐりいるなり

虎落笛ふくしまの地に奏ずるを被曝七年のおもいならずや

セシウムに負けてたまるか競い立つ春一番にわが押さるるを

原発のそびらに在りて「波立」の波ひだ打つは警鐘なりし

ふくしまに森が戻るや飯泉の音符優しき楽奏ずるを

布引の発電風車回る回る空のあかねも巻き取るような


波汐國芳 『森を呼ぶ声』(「歌壇」2018年05月号)



※「波立」は故里いわき市の「波立海岸」を言う。

※郡山市湘南町の布引高原には風力発電の風車三十三基が立ち並ぶ。

波汐 國芳[ナミシオ クニヨシ]
1925年、福島県いわき市に生まれる。1947年、「潮音」に入社し、太田水穂・四賀
光子に師事。その後「新墾」「露草」「白夜」「環」にも関係する。2010年、地域文化
功労賞(文部科学大臣表彰)。現在、「潮音」選者。「白夜」選者。福島民友新聞歌壇選者。
現代歌人協会会員。日本歌人クラブ東北ブロック参与。福島県歌人会顧問。歌誌「翔」編集
発行人。




【オーレリアンの庭 今森光彦 四季を楽しむ里山暮らし】

 Aurelian κήπο 

 

 

● 事件背景と告発の意味 12
第2章 信教の自由・プライバシーと監視社会-テロ対策を改めて考える 
第10節 日本やEUの取り組み

 Daisuke Igeta

監視に対する一番の抑制は監視
井桁 監視に対する監督という視点から、ヨーロッパの取り組みはどうなのでしょうか。

 Hiroshi Miyashita

宮下 EUの28すべての加盟国には独立した監視機関があります。違法に個人情報を扱っ
ていないか捜査機関に対する立入検査も認めており、不適切な監視活動を行っていた場合、
独立した監督機関がチェックをすることになっています。こうした機関がEUにはあるので
す。EUと同様の機関を日本で作ろうとしたのが個人情報保護委員会です。ところが、重要
な部分が抜け落ちてしまっているというのが現状であり、これが今後の日本の課題になると
思います。

監視に対する一番の抑制は監視だと思っています。それが一番効率的で民主的な方法だから
です。これは捜査機関側にとってもプラスをもたらします。監視活動が常に第三者の監督の
下行われており、テロ対策のために必要最低限の監視しかしていないという説明責任を果た
すことができるからです。

 Osamu Aoki

青木 まさにその通りなのだろうなと思うのですが、日本ではなかなかそういう議論になり
ません。個人情報保護法の際も、一番問題にされたのは民間業者による個人情報の収集問題
でわけのわからない業者からダイレクトメールが送られてくる現状はなんとかしろ、といっ
た議論に楼小化されてしまいました。現実にメディアの取材も相当不自由になりましたし、
何よりも国家や政府による個人情報収集に歯止めをかけよう、といった議論にはなかなかな
らない。最近は特定秘密保護法や盗聴法の強化などが図られる一方、マイナンバー法などと
いうものが導入され、これはいわゆる国民総背番号制ですけれど、警察が捜査のために使う
場白の歯止、めがここでもあまり効いていない。

そもそも諭でいえば、日本の警察機構に対する監視機関というのは、ないわけではないので
す。代表的なのが公安委員会制度でしょう。これは戦前戦中の中央集権的な警察機構が市民
弾圧の尖兵となってしまった反省を受けて導入された制度で、主にふたつの目的かおるとい
われています。まず、民間人主体の公安委員会が警察を民主的に統制しようという目的。と
同時に、政治と警察の間に公安委員会というクッションを置くことです。政治権力が警察組
織を恣意的に動かすことがないように設置されている面もある。

制度としては非常に優れているのですが、都道府県警察の公安委員会も、警察庁の国家公安
委員会も、事務局の役割を警察組織が牛耳っているため、現在はほとんど機能しなくなって
しまっています。公安委員の人選も事実上、各警察組織が行っていて、すっかり名誉職的な
扱いになってしまっている。
しかし、今回のムスリムに対する監視の是非などを建設的に議諭しようとするのであれば、
公安委員会制度をもう少し復活、充実させるのは有効だと思います。せめて公安委員会の事
務局を警察から引き難し、数はさほど多くなくとも専門のスタッフを置いて機能させれば、
かなりのことができると考えます。もちろん、警察が相当に抵抗はするでしょうが。

井桁 確認したいのですが、テロ捜査に関する情報といえばかなりの機密情報ですよね。当
然、捜査されている側にとってもセンシティブな情報が入りますし、そうした捜査情報が流
出すればテロ予防の効果が薄れてしまうかもしれない。そういったことを理由として、テロ
捜査に関しては第三者の監督を及ぼすべきではないという議論はヨーロッパではなされてい
るのでしょうか。そうした議論を超えて実動的な監督が実施されてきた経緯などがあれば併
せて教えて下さい。

宮下 EUでは基本権憲章第八条第三項において、プライバシーや個人情報を守るため、独
立した監督機関で監督しなさいという規定があります。そこがまず立て付けの面で日本とは
違います。まず法律的なバックグラウンドがあるので、第三者機関が監視に対して監視を行
うというメカニズムが根付いております。もうひとつは先ほど話したナチスに由来する歴史
的背景もあります。

アメリカではかつてジェームズ・マディソンが、政府の活動の透明性を高めるために、この
ようなことを言いました。一政府が持っているすべての情報は国民の情報である。その国民
の情報にアクセスできなければ、それは茶番か悲劇、もしくはその両方の始まりである。知
識は永遠に無知を支配する」。
スノーデン氏も言っていましたが、企業に営業秘密かおるのと同じように国家にも特定秘密
というものは存在します。ただし、その情報は国民の情報であり、国民にどこかのタイミン
で開示しなくてはいけないものです。個人的には、特定秘密保護法の趣旨には必要性を感
じています。ただし、運用面でのチェック機能、監視機能を今後充実させていくべきだと思
っています。

第11節 質疑応答
井桁 この監視に関する監督というテーマは論点が非常に多岐にわたるので議論は尽きない
ので
すが、ここでパネルディスカッションは終わりにして会場からの質問に侈りたいと思い
す。

①性犯罪者が出所した後の監視について
「私は先日司法試験を受験してきました。憲法の科目で出されたテーマが、性犯罪者が出所
た後の監視についてでした。先ほど政府が持つ情報は国民の情報だというお話がありまし
が、国家が性犯罪者の前刊を収集してこれを市民に対して公開することで、市民が性犯罪
の前
刊を持つことを把握できるようになれば、それは一方で国民の知る権利には資するかも
しれな
いものの、他方で性犯罪者の更生の妨げになるという議論があると思います。そうい
う議論が
日本やアメリカでもなされているのか、お聞かせ願えればと思います」
ヒロセ これは重要な問題です。このような情報収集が犯罪の抑止につながるという証拠は
いのです。研究によれば、性犯罪の前科者は最も再犯率が低いグループのひとつであり、
再び
同じ罪を犯す可能性は低いのです。この種の犯罪は、家庭内や知り合いの間で生じるこ
とが多
く、政府が性犯罪者の情報を収集することは的外れだと考えられています。

②民間セクターに対する監督について
「監視プログラムの多くは民間企業により作られています。プライバシーに間する委員会が
中にあっても、そのスボンサーの多くは民間企業です。政府に対する民主的な監視を求め
だけでは不十分のように思えます。民間セクターに対する監督はどのように考えればよい
ので
しょうか」

 Ben Wizner

ワイズナー 今日のテーマは政府に対する監督でしたが、民間企業による監視についても3
間たっぷり話すことができるテーマです。政府が人手する情報の多くは民間企業を経由す
るものです。政府白身が情報を収集している
のではありません。NSAにとって、自ら個人
情報を収集するよりもグーグルから収集する方
がけるかに簡単です。

政府による収集と民間企業による収集は相互に絡み合っていますが、重要な違いもあります。
第一に、私たちと民間企業との関係は同意に基づくものです。A社を使うかB社を使うか

択することができます。他方で、政府の監視に間しては、選挙あるいは民主主義的な監督を

通して統制するしか私たちに選択肢は与えられていません。

第二の違いは、グーグルは私を牢屋に入れることもドローン・ミサイルを撃つこともできな
いということです。他方で政府は私たちの自由や権利をはく奪することができるわけです。
まり、両者の違いは、消費者として被害を受けるか、市民として被害を受けるかという性
質の
違いです。この質問は極めて重要です。今日のテーマが政府による監視とその監督であ
ったために詳細
にコメントできていませんが、無視することはできません。

青木 ひとつ、補足しておきたいと思います。警視庁外事三課によるムスリム監視について
えば、日本の大手企業などもかなり積極的に協力していることが流出データから浮かび上
がり
ました。たとえば、ある日本最大級の都市銀行は、中東の国の大使館員の口座記録を警
視庁に提供していました。大使、大使館員、大使館付き運転手に至るまでのデータです。
もちろん警察ですから、令状を取ってデータを出させることはできるでしょう。しかし、こ
のような令状を鼓判所が出すわけがありません。刑事訴訟法の手続きに則って警察が捜査関
係事項照会書を出し、銀行側にデータ提出を求めることはできますが、これはあくまでも任
意の手続きで、しかも特定の事件捜査を目的としなければならないと定められています。特
定の大使館員全員の銀行口座データを提出させるような事件など想定できませんから、おそ
らくは警察の依頼を受けた銀行側がひそやかに協力し、顧客データを渡してしまっているの
でしょう。
このほか、都内のレンタカー会社は顧客データを警視庁に提供しているという記述も流出文
書にありました。ひどい話ですが、複数の都内の大学は、自分の学校に留学にきているムス
リムのデータまで提供してしまっている。日本だってまったくひどい状況なのです。

宮下 2015年10月に、アムステルダムで行われたプライバシー・コミッショナー国際
会議において、トランスペアレンシー(透明往の報告書に関する決議が採択されました。捜
査機関からインターネット企業等に情報提供の要求が何件あり、何件の情報を渡したのか、
個人情報の無差別な監視が行われていないことを示すために、これらの情報提供の件数を記
載した透明性に関する報告書を各民間企業は作り公表しなさいというものです。この決議が
アムステルダムでのプライバシー規制当局の国際会議で採択されたわけです。日本の特定情
報保護委員会から堀部先生も出席されました。こういったシステムを日本でも導入していく
のが望ましいのではないかと思います。

もう一点あります。昨年、総務省において、捜査機関が携帯電話事業者から特定人の位置情
報を本人に通知することなく取得することができるというガイドラインの改正がありました。
これは、英文でもニュースが出されたのですが、そのニュースを間いてすぐに私のところに
海外から問い合わせが来ました。日本ではなぜこのようなことが許されているのか、そして
これに対して透明性レポートはあるのか、といった内容でした。民間事業者から捜査機関へ
の情報提供が不透明な状態では、日本企業の海外進出をさせることはできないとまで議論さ
れています。ビジネスを成功させるためにも、透明性を高めること、監視に対する制御装置
を設けることというのは民間企業にとって重要になってくると思います。

③なぜニューヨーク市警はラザ事件の和解に応じたのか
「ラザ事件について伺います。和解においてニューヨーク市費は、宗教に着目する監視捜査
が憲法に違反することや、市民代表法律家を警察内部に設置し監督させることを約束したよ
うですが、日本の警察がこのような和解に応じるとはとても想像ができません。なぜニュー
ヨークの警察はこのような和解に応じたのでしょうか」
ヒロセ大変いい質問だと思います。監視に関する解決策は監視を監視すること、すなわち監
視活動に対する監督を行うことであるとこれまで述べてきました。

本来であれば、すでにハンチュー事件の和解に基づいて構築された監督システムにより適切
な監督がなされているはずでした。しかし、ハンチュー事件の弁護士たちが、ムスリムに対
する監視プログラムがハンチュー合意に違反していると指摘した通り、この監督体制はうま
く機能していませんでした。そのため、より改善されたシステムが必要なことは明らかであ
るとして今回のニューヨーク市費との合意に至ったのです。
また、今回の合意には、ニューヨーク市費の懸念に対応するための制限も設けられています。
選ばれる市民代表者は身元調査が行われ、守秘義務に同意しなければなりません。検討内容
は公開する前にニューヨーク市管内で報告しなければなりません。このような仕組みも設け
られているのです。

ワイズナー 少し追加させて下さい。法と政治は重なり合うことがあります。ラザ事件が提
訴された時点と和解の時点とでは市長と警察のトップは入れ替わっていました。新しい責任
者はさまざまな関係者に機敏に対応していました。ニューヨーク自由人権協会は、裁判所で
弁論を行うだけでなく、市民にも働きかけており、これにより社会の雰囲気が変わりました。
市民がこの事件を気にかけるようになり、新聞の編集委員が記事にするようになりました。
政治的な圧力が生まれ、新たに選出された市長が訴訟を続けるのではなく和解で終わらせる
動機となりました。人権問題を扱う弁護士は、裁判所だけでなく世論も考慮しなければなら
ないのです。

④国民、国民を代表する議員による監督を可能とするための制度構築について
「日本にはたとえば会計検査院があるのですが、アメリカのGAO(Government Accountabil-
ity
)とは違います。日本の会計検査院は行政府の了解がなければ検査できません。国政調査
権も決議がなければ行使できません。教育委員会や公安委員会と同じく、システムはあるも
のの肝心なところで機能しません。行政府がシステムに反することをしても、それを止める
ことはできないのです。

情報活動の予算について、権限をしっかりと持ち、行政の情報や予算についてチエックをす
ることができ、国民あるいは国民を代表する国会議員による監督を可能とするための制度を
洗いなおしていくことが必要なのではないでしょうか。そのことが、行政の透明性を高め、
基準を設けて実効性が確保されることにつながるのだと思います。こうした点について、宮
下先生からお話しいただけますでしょうか」

宮下  ご質問の趣旨に全面的に賛同するところです。一点最近のアメリカの動向についてお
伝えしますと、2016年2月9日、オバマ大統領がホワイトハウス内に、FederaI Privacv
Council)という新しい組織を作りました。これは、独立した委員会をそれぞれ行政の別々の
場所にぶら下げるというものではありません。プライバシー保護に関する政権の政策を反映
するための大統領直下の組織で、なおかつ、各省庁に対して指示できるような強大な権限が
付与されています。日本であれば、特別委員会が官邸の中に置かれているようなイメージで
す。今後運用を見守っていく必要があるのですが、ひとつ参考になる事例かと思います。

ワイズナー アメリカの教訓は、この問題に恒久的な解決策は存在しないということです。
現在世代の解決策は次の世代の失敗の原因となり得るのです。民主主義というのは答えがど
こかにあるものではありません。戦い続けなければならない闘争です。つまり私たちは改善
し続けることができるのです。より良い組織を作ることは可能ですが、時が経つにつれ、こ
うした組織は陳腐化します。監督機関で働く人々は、監督の対象者に厳しい質問を役げかけ
る代わりに親しくなっていきます。これは、世界中の議会で私たちが経験していることです。

アメリカでは、軍を監視する委員会が軍の契約相手から最大の寄付を受けています。農業担
当の委員会は農業関連企業から政治献金を受け、監視を担当する委員会はスパイ活動にかか
おる企業からの寄付を受けています。組織を作るだけでは不十分です。組織を機能させるた
めには、市民に情報が行き渡る必要が
あり、市民が情報を持つためには、不幸なことに政府
関係者が法を破り、政府が情報を関示し
ようとしない場合においても、ジャーナリストに何
か起きているかを伝え報道を可能にするこ
とが必要です。
アメリカで大きな改革がなされる時はいつも、勇気と信念を持った内部者が、情報を市民と
共有し、市民がこれに怒り、これによって変化が起きるのです。組織も必要ですが、情報こ
重要です。そして情報は組織からもたらされるわけではありません。

⑤スノーデンはアメリカに戻れば訴追されてしまうのか
井桁この濃密なシンポジウムもそろそろ時間が追ってきました。最後に私からスノーデン氏
の代理人のワイズナー氏に伺いたいことがあります。スノーデン氏はアメリカに戻れば訴追
れてしまうのでしょうか。無罪あるいは恩赦になる可能性はどのくらいあるのでしょうか。
ワイズナー恩赦されることを期待します。時間がかかるでしょうが。彼が指摘した通り、今
週、連邦政府の前司法長官が、彼は公的役割を果たしたのだと述べています。2年前にはあ
得なかったことです。大統領は、スノーデン・リークに瑞を発する一連の議論がアメリカ
をよ
り強くしたと言いました。これも、2012年には言われませんでした。裁判所が声を
上げ、
議会は法律を変えました。数週間2012年に東京で公開される「シチズンフォー
は彼の物語
を伝えています。彼の動機が真摯なものであり、個人的な目的ではなく、私たち
の自由社会を
強くするために彼が行ったことがわかるでしょう。いつの日か、彼は戻ること
ができると思い
ます。ただ、それにどのぐらいかかるかはわかりません。

第12節 まとめ
最後にそれぞれのパネリストの方々に監視捜査を制御・監督するために一番重要だと考える
ことをお話しいただきました。
青木 僕はメディアの世界ですでに30年くらい仕事をしてきました。今日スノーデン氏や
イズナー氏もおっしやっていましたが、一番強力な監視機関はマスメディアなのだという
言葉
を狗に刻んでおきたいと思います。フリーランスの記者にできることなど限界はありま
すが、
所詮はそうした記者の努力の積み重ねでしかメディア状況は改善しません。スノーデ
ン氏と、
それを受け止めた記者たちの奮闘に心からの敬意を表し、僕も足元の仕事をこつこ
つと続けて
いきたいと思っています。ありがとうございました。

宮下 9・11後、監視の在り方が変わりました。事件が起きてから事後的に捜査をするの
では
なく、事前に監視をするようになりました。そして、特定の容疑者を狙い撃ちするので
はな
く、不特定多数の一般市民を含め、無差別的に監視をするようになりました。また、監
視の対
象は、人物ではなく、データになりました。このように監視の仕組みが変わってきて
おりま
す。9・11後の15年間で大きな変化があったわけです。他方、監視の側面につい
てはこのように大きな変化がありましたが、プライバシー権などの
人権に関する議論はそれ
ほど大きな変化は見られません。我々は両者のバランスを考えなけれ
ばなりません。どちら
か一方を取るのは不可能なわけです。安全だけ、あるいはプライバシ
ーだけを取るというの
は不可能なことです。両者のバランスをしっかりと考えていくことが必
要であり、監視に対
する有効策は監視であるということを今一度考えておく必要があると思い
ます。

 Jun. 4, 2016
Mariko Hirose


ヒロセ 繰り返しこのパネルで議論されてきたことは、透明性と監督だと思います。ニュー
ーク市費の監視捜査については、ラザ事件によって和解が成立し、市費に対するひとつの
監督
の仕組みが確保できました。しかしながら、問題は残されています。
たとえば、透明性の問題についてはまだ戦い続けなくてはなりません。スティングレイを例
に携帯電話の監視の技術についてお話しましたが、ニューヨーク市費などは、秘密裏に新し
技術を用いて監視捜査を行っています。

監督のメカニズムを強化し、こういった技術に対しても目を向けていかなければいけません。
強力な技術を用いているという情報について透明性を高め、コミュニティの人たちや市民

認識していけるようにならなけれぼなりません。こういったことについてはさらに議論をし

ていくことが必要です。お招きいただきありがとうございました。今後も議論を続けましょ
う。

ワイズナー ジェームズ・マディソン大統領の話がありました。そのさらに数百年の昔にさ
のぼりますが、アリストテレスは次のように言っています。「人々が政府のことについて
すべて
のことを知っていること、これが民主主義だ。政府が多くのことを知っているが人々
が政府の
ことを知らない、これは専制政治である」。

これは非常に古い問題であるわけです。何百年にもわたって同じような議論が続いてきまし

た。ここで申し上げたいことは、この課題は急を要するということです。技術の進歩によっ
て、政府は誰を監視するかを自由に決められるようになりました。あらゆる情報を収集して
いて、それを保存したうえで、ずっと後になってから必要なものを取り出して確認すると
いう
ことができるようになりました。このような状況は前例のないことであり、これまでは
必要と
しなかった新たな法的保護が必要とされるかもしれません。技術は法より早く進化す
ると言い
ます。これが、スノーデン氏からの教訓であり、こうした議論が市民による参加の
ために重要
だと思います。ありがとうございました。

                                    この項了

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再生医療革命 Ⅰ

2018年05月02日 | ネオコンバーテック

      

                                     

12 火  攻

篇名は「火攻」だが、後半は、別固の独立した箆であり、指河竹の感情的な行動を戒め、冷
静な
判断を強調している。

火攻めの原則

何を焼くか、その目的によって、火攻めは五つの種類に分けられる。

一、人員に損害を与える。
二、物資を焼く。
三、補給を絶つ。
四、倉庫を焼く。
五、陣形を混乱させる。

どの場合でも、火攻めは、適当な条件がみたされてはじめて決行できるのである。必要な道
具類は
あらかじめ準備しておくべきだ。 
まず、決行する時を選ぶ必要がある。空気が乾ききったころ、そして、月が箕、壁、翼、斡
(いず
れも星座の名)にかかるとき、これこそ決行の時だ。月がこれらの星座にかかるとき
には、必ず風が吹
き起こる。

そして、次には火攻めの程順に応じた兵力の使い方を考えるべきである。
敵陣に火の手があがれば、速やかに行動を起こすべきである。ただし、火の手があがったの
に、敵
陣が静まりかえっているようなら、攻撃はひかえなければならない。火が盛んになる
のを得ったうえ
で進むべきか退くべきかを見極める、冷静な判断が必要とされる。
原則として、火攻めには間者をつかい、敵陣の内部から火を放つ。だが、条件にめぐまれた
場合に
は、外からでも決行してさしつかえない。
火は常に風上に放ち、風上から風下に向かって敵を攻めること。また、昼間の風は夜には止
むこと
も心得ていなければならない。

戦争を行なうには、火攻めの方法を十分理解した上で、以上の条件に応じてそれを活用する
ことが
大切である。
火攻めは、水攻めとともに、きわめて有効な攻撃手段である。だが、水攻めは、火攻めとち
がって
敲の補給を絶つだけで、敵がすでにたくわえた物資に損害を与えることはできない。


 No.1

連載が終了した『エネルギー革命元年』を最新事業開発の考察を継続しながら、新しい事業
開発の考察として『再生医療』の事業開発を掲載していくことにする。ところで、再生医療
こと、再生医学( Regenerative medicine)とは、人体の組織が欠損した場合に体が持っている
自己修復力を上手く引き出し、その機能回復の医学分野である。この分野における医療行為
である。
再生医学を行う手法には、❶クローン作製、❷臓器培養、❸多能性幹細胞(ES細胞、
iPS細胞)の利用、❹自己組織誘導の研究などがある。❺将来的には遺伝子操作をした豚な
どの体内で人間の臓器を養殖するという手法も考えられている。自己組織誘導については、
❶細胞と、分❷化あるいは誘導因子シグナル分子)と、❸足場の3つを巧みに組み合わせ
ることにより、組織再生が可能になるとみられており、従来材料による機能の回復(工学技
術に基づく人工臓器)には困難が多く限界があること、臓器移植医療が移植適合性などの困
難を抱えており、再生医学には大きな期待が寄せられている。
胚性幹細胞ES細胞)の作成
には受精卵を用いるといった倫理的な問題も伴うことから、京都大学再生医科学研究所の山
中伸弥教授らによる人工多能性幹細胞iPS細胞)の研究成果が、ノーベル生理学・医学賞
を受賞したことなどから世界から注目されている。細胞や細胞医薬品の長期保存のため液体
窒素を活用した大型の全自動凍結保存システムなども注目されている。

 Nov. 20, 2017

尚、日本においては、医薬品医療機器等法の第二条9に「身体の構造又は機能の再建、修復

又は形成」「疾病の治療又は予防」「に使用されることが目的とされている物のうち、人又
は動物の細胞に培養その他の加工を施したもの」、および「疾病の治療に使用されることが
目的とされている物のうち、人又は動物の細胞に導入され、これらの体内で発現する遺伝子
を含有させたもの」を再生医療等製品と定義している。

  

 【再生医療革命 Ⅰ:臨床ラッシュ】

他人由来のIPS細胞を使った難病治療の研究で、ヒトを対象にした臨床試験が相次いで始
まつている。他人由来の細胞を使う再生医療は、コス
トを大幅に下げることが期待されてお
り市場化を見据え民間企業の参
入も加速する。3月23日、シード・プランニング社は、国
内の再生医療周辺産業の市場――国内の再生医療周辺産業の市場は、培地・血清・試薬など
の消耗品分野と製造受託などのサービス分野が市場を牽引、30年には15年比約22.6倍の
6,140億円になるとの予測を公表。

ここで、「再生医療周辺産業」とは、「再生医療」の臨床応用やそれらの基礎研究をサポー
トする製品やサービスを提供する産業と定義、再生医療や再生医療研究において用いる装置・
設備類や消耗品類、サービス類等を指す。国内市場に絞ると、15年時点の国内の再生医療市
場は約140億円。その約9割はがん免疫細胞療法や美容領域等の保険外診療が占める。
20年以
降にはiPS細胞由来の再生医療等製品が徐々に承認され、20年から30年にかけ市場拡大が急
速に加速。
また、脊髄損傷をはじめとする現在有効な治療法が存在しない疾患領域を対象と
する再生医療等製品が上市され、適応患者数が多いこと、臓器移植代替の領域に再生医療の
貢献等を踏まえると、30年の国内市場規模は約1兆1,000億円に到達すると予測。
対象部位に
関し、20年以降軟骨領域が、現在対象疾患から除外されている変形性膝関節症を対象とする
再生医療等製品が上市され市場の拡大。

眼領域の疾患に関しても、角膜疾患および網膜疾患において複数の製品が上市し、さらに世
界で初めてのiPS細胞を用いる加齢黄斑変性の細胞医薬品が上市されることで市場の拡大す
る。また、神経領域の疾患については、現在有効な治療法はなくリハビリが中心に行われて
いるものの、開発中の製品を用いることによって症状回復が観察される症例もあることから、
神経領域における再生医療等製品は承認後に急速に普及するとみられている。(
「再生医療
周辺産業の市場予測、30年には15年比約22.6倍と急拡大へ 」財経新聞、2018.03.28)

Mar. 21, 2013


ここでは、週刊エコノミスト2017年3月21日特大号で掲載された特集「再生医療 臨床ラッシ
ュ」の記事を電子書籍をお復習いし理解を深めながら、関連分野の最新技術事例を考察する。

【目 次】
はじめに
・臨床ラッシュ 他人由来の細胞で治験へ 難病治療に広がる可能性/インタビュー 岡野
 栄之(慶応義塾大学医学部長)/ロボットで脊髄損傷を治療 脳と神経のループを再構築

・パーキンソン病 インタビュー 高橋淳 京都大学iPS細胞研究所教授(神経再生学)
・3大疾病 がん 再生医療の「オプジーボ」? 免疫細胞を増強する新治療
・3大疾病 脳卒中 細胞が「薬」になって脳を刺激 慢性期脳梗塞の新治療法
・3大疾病 心筋梗塞 ヒトの「心筋」シート化 2018年度に治験開始へ
・毛髪再生 再生医療でフサフサ? 資生堂、京セラが参入
・カナダ・トロントリポート 官民の資金で成長後押し
・関連銘柄24 再生医療で広がる市場 迫る医療の「産業革命」

【執筆者】花谷美枝、横山渉、村上和巳、宮城康史、渡辺勉、繁村京一郎


他人由来の細胞で治験へ 難病治療に広がる可能性 花谷美枝(編集部)

他人由来のiPS細胞を使った難病治療の研究で、ヒトを対象にした臨床試験が相次いで始
る。他人由来の細胞を使う再生医療は、コストを大幅に下げることが期待される。市場化を
見据えて民間企業の参入も加速する。

他人由来の細胞を使った再生医療の研究で、ヒトを対象に安全性を確かめ、効果を見る臨床
試験が相次いで始まる。治療までの時間を大幅に短縮し、コストを下げる可能性かおる他人
来の細胞の移植が実現すれば、これまで治療が困難だった病気や障害を治せる可能性が高
る。脊髄損傷の治療でも、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った臨床研究が始まる。
報道によると、慶応義塾大学の岡野栄之教授と中村雅也教授らの研究チームは、脊髄を損傷
した患者
に、iPS細胞から作った神経のもとになる縦胞を移植する臨床研究について学内の
倫理委員
会に申請した。了承を受けた後、国への届け出を行う。iPS細胞から神経細胞のも
とになる「神経前駆細胞」を作り、患者の脊髄の損傷部分に移
植する。iPSは、京都大学I
PS細胞研究所から提供を受ける。拒絶反応が起きにくい
タイプの健康な人から作り、備蓄
を進めているものを使う。脊髄を損傷してから2~4週間が
経過した患者を対象に2018
年前半の試験開始を目指すと報じられている。

傷ついた神経を修復

脊髄損傷は交通事故や転落・転倒などにより脊髄が損傷し、神経が断裂したり圧迫されたり
して、脳から発した電気信号が届かなくなり、手足が動かなくなったり感覚が麻疹したりす
る。岡野教授らの研究では、iPS細胞から作った神経前駆細胞を損傷部分に移植する。手
足が
麻疹した小型サルのコモンマーモセットを対象にした研究では、細胞移植により運動機
能が改
善し、立つことができるようになったり、手の握力が改善したりした。詳しいメカニ
ズムは不
明だが、移植した細胞が損傷部分を回復させる役割を果たすと考えられている。

岡野教授によると、再生医療の効果には、移植した細胞が失われた細胞を補う「細胞置換」

と、移植細胞が栄養因子を出して再生能力や保護効果を高める「栄養効果」がある。脊髄損
の治療では、その両方が効いていると考えられるという。現状では、細胞移植で治療効果
を見込めるのは受傷後数週間以内の急性期から亜急性期の患
者だ。受傷後時間が経過した慢
性期の患者は、損傷部分が固いカサブタのような状態になり、
回復しにくくなる。再生医療
で治療する場合も、自分由来の細胞からiPS細胞を作っていた
のでは治療のタイミングを
逃す。ストックされている他人の細胞を使えば、亜急性期までの期
間に治療を開始できる。

岡野教授は今後、治療の研究を進めることで、「慢性期の患者でも、細胞移植とリハビリの
み合わせによって回復を期待できる」と期待を寄せている。国内の脊髄損傷の患者数は約
10万人で、毎年5000人の患者が新たに発生している。現在
の医療では根本的な治療法が
なく、再生医療に寄せられる期待は大きい。

治験数が増加

人工培養した細胞や組織を使って失われた組織を修復・再生する再生医療の研究は、ここに
来て大きく前に進み始めている。厚生労働省の再生医療等評価部会は2月1目、他人のiPS
細胞からつくった網膜組織の細
胞を目の難病「泄出型加齢黄斑変性」の患者に移植する世界
初の臨床研究計画を了承した。今
年前半に最初の手術が行われる。同じ2月には京都大学i
細胞研究所の高橋淳教授がパ
ーキンソン病の治療で臨床試験を始めると発表(側回。大阪
大学の渾芳樹教授は重症心不全
で、臨床試験へと進む意向を昨年明らかにしている(判詞)。

縦胞移植の中でも、あらゆる臓器に対応できて培養もしやすいiPS細胞を活用することへ
の期待は大きいが、実際に治療で行われたのは患者本人から細胞を採取した例だけだ。自分
来のiPS細胞は他人由来に比べて拒絶反応のリスクは低いが、細胞を採取・加工する時
間と
費用が問題だった。疾患や障害によっては発注後、早期の治療を必要とすることがある。
また
治療費のコスト抑制の課題に応えるためにも、他人由来の細胞を使った治療の研究が求
められ
ていた。
他人由来の細胞を使った治療の中でも、iPS縦胞を使う研究を後押しするのが、京都大学
iPS
細胞研究所の・-PS細胞ストックだ。血液細胞の型(HLA型)のうち、拒絶反応
が起
きにくいタイプを選んでiPS細胞をあらかじめ件って保存し、必要に応じて提供する。
15年
以降は民間にも提供を開始、22年度までに日本人の大半をカバーできるストックを作る
目標を
立てている。研究者にとってiPS細胞提供のインフラが整備されたことの意義は大
きく、慶
応大・岡野教授は「京都大学から提供を受けた(非臨床グレードの)iPS細胞を
用いた動物
実験が13年に始まり、技術的にはヒトでの臨床研究に移行する段階に入れるよう
になってきた
のが今だ」と話す。

他人由来iPS細胞を使った細胞移植という先端研究だけではない。再生医療の研究は対
疾患、アプローチの種類ともに広がりを見せている。

再生医療等医薬品の治験の件数は、1月末までで少なくとも5件(医薬品医療機器総合機構
への届け出ベース)ある。再生医療等製品は、従来の医薬品とは別に早期に保険適用を承認
る仕組みが14年に施行されており、今後も治験の数は増えると見られる。ヘリオスの急性
期脳
梗塞治療薬「マルチステム」は2/3相試験中で、サンバイオの外傷性器損傷治療薬「
SB6
23」は2相の試験中だ。1月にはタカラバイオが血波のがんで「キメラ抗原受容体
(CA
R)-T細胞療法」で再生医療等製品としての治験を申請している。
治験の件数増加は、14年111月施行の医薬品医療機器等法により、早期承認制度が導入さ
れた
ことが大きい。国が認めれば、治験の最終段階を早期に切り上げて、保険適用を得て商
品化で
きる。

ただ、多くの研究は動物実験で確認された効果を、ようやくヒトに応用する試験の最初の段
階に差し掛かかったところだ。医薬品の開発は、研究室で行われる「臨床研究」から、治療
兼ねた「臨床試験」に入り、保険適用を目指す「治験」へと進む(目)。臨床試験は、ま
ずヒト
での安全性を確かめながら、慎重に進められる。またがん化の回避など安全性を確保
する技術
のほか、縦胞培養や流通など、実用化までにクリアすべき課題は多い。

一方、民間企業が将来の市場拡大をにらみ、細胞培養の受託や装置開発などで参入する動き
を見せ始めている。京セラやニコンなど、異業種からの参入組も多い。再生医療用細胞の開
発・受託製造施設を新設し、18年度に受託開始を予定する日立化成の丸山寿社長は「10年か
てでも、ライフサイエンス分野を新しい事業の桂に育てる」と将来性の大きさに期待を寄
る。

みずば銀行産業調査部の戸塚隆行調査役は、民間企業の参入が進み、「産業化の下地ができ
つある」と話す。再生医療は、研究の段階から新時代の医療市場へと成長する最初の時期
を迎
えようとしている。



【最新再生医療特許事例】

❑ 特開2018-065132 金属製多孔膜、それを用いた分級方法、および分級装置

【概要】

 近年、フィルタを用いた細胞凝集塊の分級において、細胞凝集塊の回収率を高めることが望
まれている。本発明は、細胞凝集塊の回収率を高めることができる金属製多孔膜、それを用
いた分級方法および分級装置を提供することを目的とする。下図1のごとく細胞凝集塊を分
級する金属製多孔膜10であって、前記細胞凝集塊が捕捉される第1主面PS1と、第1主
面PS1に対向する第2主面PS2とを有すると共に、第1主面PS1と第2主面PS2と
を連通する複数の貫通孔12を有する膜部11を備える金属製多孔膜10。このような構成
により、細胞凝集塊の回収率を高めることができる金属製多孔膜10で、細胞凝集塊の回収率
を高めることができる金属製多孔膜、それを用いた分級方法及び分級装置の提供。



❑ 特開2018-064578 細胞において多能性を誘導する方法

【概要】

細胞を、MUC1活性を増大させる遺伝子、タンパク質又は化学種と接触させることによ
って細胞に
おいて多能性を誘導又は維持する方法であって、タンパク質は、好ましくはMU
C1*リガンドであり
、リガンドは好ましくはNM23であり、タンパク質は抗体、好まし
くはMUC1*のPSMGFR配列を
特異的に認識する二価抗体であってもよい方法。MU
C1*とは、細胞外ドメインがPSMGFRを含
むようにN末端が切断されたMUC1タン
パク質を指すことで、単独で、又は既に同定されたものに加
えて、細胞において多能性を誘
導するか、又は多能性誘導の効率を向上させるタンパク質及び小分
子の提供。


❑ 特開 2018-061511 神経細胞評価方法、神経細胞評価プログラム及び神経細胞評価方法

【概要】 

iPS細胞の作成(特許文献1参照)により、再生医療、組織工学、細胞工学等の分野の進
歩は著しく、細胞の状態の評価や、細胞に対する薬物等の効果や影響の評価に対する要望が
非常に大きくなっている。特に神経細胞においても、iPS細胞等の胚性幹細胞から神経細
胞を作製する方法が確立されてきており(特許文献2参照)、神経細胞の有効な分析方法が
求められている。細胞の分析方法として、分析対象の細胞を経時的に撮像した動画を解析し
そこから得られる情報に基づいて細胞の分析を行う方法が研究されている。

しかしながら、動画からひとつの評価値を算出するものであり、動画における細胞の経時的
な動きを評価するものではない。本発明者らは、細胞等の分析対象が経時的に撮像された動
画像において、分析対象の経時的な動きを評価することが可能な分析手法を新たに見出した
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、分析対象を経時的に撮像した動画像から分析対
象の経時的な動きを評価することが可能な分析システム、分析プログラム及び分析方法を提
供することにある。下図12のように、神経細胞評価プログラム及び神経細胞評価方法を提
供し、特徴量算出部と、特徴量表示部とを具備する。特徴量算出部は、神経細胞を経時的に
撮像した動画像において、神経細胞の評価対象範囲の動き量の周波数特徴量を算出する。特
徴量表示部は、算出された神経細胞の評価対象範囲の周波数特徴量の薬剤投与前後での変化
を可視化して表示するよう制御するkとで、分析対象が経時的に撮像された分析対象動画像
から分析対象の経時的な動きを評価可能な分析システム、分析プログラム及び分析方法を提
供する。


【我が家は春爛漫】 

 

 ● 今夜の一曲

I AM YOUR SINGERサザンオールスターズ
作詞・作曲 桑田佳祐/原由子  編曲 宮崎隆


l am your slnger.

僕の生きがいは 数えきれないその笑顔

「愛の詩(うた)』も「塊の声」も あなたがくれた プレゼント

きっと未来はあてなき旅の途中

また逢う日のため笑っておくれ 夏がまた来るまでは

互い涙見せずに いつまでも変わらぬ想い

遠<離れ離れの時も 「 大好きだよ」と

嗚呼ロ唇に微笑みを Oh…いつの日も乗せて!!

サザンオールスターズの53枚目のシングル。2008年8月6日発売。発売元はタイシタレーベル
。キャッチコピーは「すべての音楽を愛する人たちへ。30年間の気持ちを込めて」。前作「
DIRTY OLD MAN ~さらば夏よ~」以来約2年ぶりとなるシングル。この間企画盤などのベ
スト・アルバム・再発も含め、サザン名義での作品リリースが全く行われず、発売自体も同
作以来に。

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