極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

コロナ禍と長芋パウダー

2020年07月30日 | 時事書評

>

彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編成のこ
と)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクター。愛称「ひこに
ゃん」


                                         
14 憲 問 けんもん
------------------------------------------------------------------
「士にして居を懐(お)うは、もって士となすに足らず」(3)
「貧にして怨むことなきは難く、富みて馴ることなきは易し」(11)
「古の学者はおのれのためにし、今の学者は人のためにす」(25)
「君子は、その言のその行ないに過ぐるを恥ず」(29)
「人のおのれを知らざるを患えず。おのれの能無きを患う」(32)
------------------------------------------------------------------

12 孟公綽こうこうしゃくは、たとい趙や魏のような名門でも、一家の執事なら立派
につとまるに違いない。しかし、一国の政治をとる大夫としては失格だ。
たといとうや薛のような小国でも、かれには大夫の荷は重すぎる。(孔子)
〈孟公綽〉 魯の大夫。孔子よりやや先輩にあたる。

子曰、孟公綽爲趙魏老則優、不可以爲膝薛大夫也。
Confucius said, "Meng Gong Zhuo is fit for the steward of Zhao
or Wei (strong families of large country Jin). But he cannot be-
come the minister of Teng or Xue (small countries)."



【ポストエネルギー革命序論 197:アフターコロナ時代⑪】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散の時代」

⛨ 新型コロナ サルに感染実験成功
7月29日、滋賀医科大学の研究グループは、新型コロナウイルスを人
為的にカニクイザルに感染させた結果、人間と同じような発熱や肺炎な
どの症状を引き起こすことを確認したと発表。人間に近いサルの仲間で
こうした実験に成功したのは国内で初めてで、今後のワクチンや治療薬
の開発への貢献が期待される。滋賀医科大学病理学講座の伊藤靖教授ら
の研究グループは、ことし5月から6月にかけて学内で研究用に飼育し
ている3頭のカニクイザルの口や鼻に濃度を高めた新型コロナウイルス
を投与。その結果、3頭とも感染が確認され、人間と同じように39度
台の発熱や肺炎などの症状が確認されたほか、1頭に抗体が検出された
という。ワクチンや治療薬の開発には安全性や有効性を確かめるうえで
動物実験が欠かせませんが、種類によっては感染しにくかったり、感染
しても人間のような症状が出ない動物もおり、人間に近いサルの仲間で
こうした感染モデルの確立に成功したのは国内では初めてだという。同
グループでは、9月にも他の研究機関が開発を進めている新型コロナウ
イルスのワクチンをサルに投与することにしている。研究グループの伊
藤教授は、サルにも人間と同じ症状が出ることがわかり、開発中のワク
チンや治療薬の有効性の評価にもつながり、今後の研究に役立つと考え
ていると話す。(新型コロナ サルに感染実験成功、NHK 滋賀県のニュー
ス、サルでコロナ感染モデル作成 滋賀医科大学、BBCびわ湖放送) 


T細胞の病原体センサーToll様受容体2(TLR2)がT細胞を活性化する
メカニズム

⛨ 病原体成分がT細胞を活性化するメカニズムを解明
  感染症や自己免疫疾患の新たな治療法の開発に期待

私たちの体を防御する免疫システムでは、まず身体に侵入した病原体を
感知することが重要で、免疫を担う細胞には、病原体を見分けるセンサ
としてパターン認識受容体が備わっている。パターン認識受容体は、病
原体に特有の構造を認識して、迅速な自然免疫応答を誘導するとともに、
その後には抗原特異的な獲得免疫応答の活性化を効果的に誘導すること
が知られている。「Toll様受容体2(TLR2)」は、細胞表面に発現する
パターン認識受容体の一つで、TLR1またはTLR6と二量体を形作ることに
より、細菌や真菌、ウイルスなどの幅広い病原体の成分を認識すること
が知られている。ます。TLR2は、自然免疫をつかさどる樹状細胞やマク
ロファージなどの細胞のみならず、獲得免疫の中心を担うT細胞にも発
現して機能し、感染免疫や抗腫瘍免疫、自己免疫疾患の誘導に重要な役
割を果たすことが報告されている。斉藤隆チームリーダーらは、抗原に
さらされたことのないナイーブT細胞はTLR2によって活性化されないの
に対し、ナイーブT細胞が活性化して分化したエフェクターT細胞(感染
防御に重要なTh1細胞や、ウイルスや腫瘍の排除に重要な活性化CD8T細
胞など)は、直接TLR2によって活性化されることを明らかにしてきた。
しかし、なぜナイーブT細胞は活性化されないのかなど、TLR2によるT
細胞活性化のメカニズムは不明のままでした。そこで今回、共同研究グ
ループはTLR2によるT細胞活性化の分子機構を調査。
エフェクターT細胞は、TLR2のリガンド(受容体を活性化する分子)で
活性化されるのに対して、ナイーブT細胞は活性化されません。そこで、
共同研究グループは、ナイーブT細胞と、エフェクターT細胞の一種で
あるTh1細胞におけるTLR2の下流のシグナル伝達分子の発現の違いを調
査。その結果、これらの細胞では、TLR2を介する活性化シグナルに必須
の役割を果たすアダプター分子「TIRAP」の発現が異なることを発見。
TIRAPの発現は、ナイーブT細胞ではほとんどありませんが、ナイーブ
T細胞をTCR刺激で活性化すると上昇し、Th1細胞に分化した後でも、
TIRAPの発現は維持されることが明らかになった(下図1)。実際、ナイ
ーブT細胞をTLR2リガンドで刺激しても、TLR2の下流のシグナル分子で
あるNF-κBERKの活性化の誘導は認められなかった(図1)。


図1 ナイーブT細胞とエフェクターTh1細胞におけるTIRAPの発現
ナイ-ブT細胞またはエフェクターTh1細胞をTLR2のリガンド(F>SL-1)
で刺激した後のシグナル分子ERKのリン酸化(p-ERK)とTIRAP、IkB-aの
発現量を解析した。濃い部分ほど、その分子が多く発現することを示す。
Th1細胞ではTIRAPが発現し、ERKのリン酸化やIkB-aの分解(NF-κBの活
性化)が認められるのに対して、ナイーブT細胞ではTIRAPの発現がほと
んど認められず、ERKのリン酸化やIkB-aの分解も誘導されなかった。

h1細胞の培養には、T細胞の増殖因子であるインターロイキン-2(IL-2)
が必要なので、次に、IL-2がTIRAPの発現に及ぼす影響を調べました。
その結果、高い濃度のIL-2で培養する条件で分化したTh1細胞は、低い
濃度のIL-2で培養した場合のTh1細胞に比べて、TIRAPの発現が高くなる
ことが明らかになった。また、TIRAPの発現レベルに比例して、高い濃
度のIL-2で培養したTh1細胞は、低い濃度で培養した細胞よりも、TLR2
リガンドによって誘導されるⅡ型インターフェロン(IFN-γ)の産生や
NF-κB、ERKの活性化が高いことも認められました。以上のことから、
T細胞では、TCR刺激によってTIRAPの発現が初めて誘導され、IL-2があ
るとその発現が維持される。そこで、TCRとIL-2の刺激によるTIRAPの発
現誘導のメカニズムを調べました。TCRとIL-2の刺激によってT細胞の増
殖を誘導するには、栄養センサーとして知られるmTOR複合体1(mTORC1)
の活>性化が必須です。共同研究チームは、mTORC1がTIRAPの発現に与え
る影響を調べるため、mTORC1の阻害剤ラパマイシンの存在する条件でTh
1細胞を培養した。その結果、ラパマイシンの存在下で培養したTh1細胞
は、TIRAPの発現が低いことが分かりましたまた、Th1細胞をTLR2リガン
ドで刺激するとmTORC1の活性化が誘導されたことから、その生理的意義
を調べた。その結果、ラパマイシンの存在下でmTORC1活性を抑制した条
件で、TLR2リガンドでTh1細胞を刺激すると、IFN-γ の産生が著しく抑
制されることが明らかになりました。 以上のことからT 細胞は、TCR刺
激およびIL-2によるmTORC1 の活性化を介してTIRAPの発現を誘導し、こ
のTIRAPによってTLR2シグナルを誘導し、エフェクターT細胞を活性化し
て、IFN-γの産生を誘導することが明らかになる(図2)

図2 TIRAPの発現誘導とTIRAPによるTLR2を介するエフェクターT細胞
   活性化の誘導
ナイーブT細胞ではTIRAPが発現していないため、TLR2によるT細胞の活
性化が誘導できない一方、 TCR刺激によってナイーブT細胞が活性化さ
れて、エフェクターT細胞に分化すると、 TCRやIL-2シグナルによって
mTOR複合体1(mTORC1)が活性化され、 TIRAPの発現を誘導する。この
TIRAPによって、TLR2を介したエフェクター T細胞の活性化が可能にな
る。
今回の研究成果により、T細胞に発現するTLR2によってT細胞が活性化さ
れる詳細なメカニズムが明らかになる。TIRAPは、TR2以外のTLRの下流
でも活性化シグナルを伝達するアダプター分子であり、ヒトにおいても
さまざまなTLRがT細胞で機能していることが報告されている。なので、
今回の発見に基づき、TIRAP、mTORC1およびそれらの関連分子の機能制
御によって、感染症やがん、自己免疫疾患に対する新たな治療薬の開発
へとつながると期待されている。




 社会的距離は新型コロナウイルス流行抑制に役立つ
2020年2月25日~4月23日までの約2カ月間にわたり、ペンシルベニア大
学医学大学院
David Rubin教授の研究チームは 位置情報に基づく人
々の移動に関するデータを提供するUnacastから 入手したスマートフ
ォンの位置情報や期間中の温度、対象となる地域の人口密度などのデー
タを収集。このデータと新型コロナウイルスの感染状況に関するデータ
を照合し、どの要因が最もR0値に影響を与えるのかについて調査。社会
的距離の他に人口密度もウイルスなどの流行と密接に関わっていると予
想されており、「
夏になれば新型コロナウイルスの流行は終わる」など、
気温が新型コロナウイルスの流行を左右するとの意見もある。

尚、新型コロナウイルスのパンデミックが発生してから大きな注目を集
めた指標の「基本再生産数(R0)」ある。R0値は疫学の分野において、
「感染症の患者1人が平均してどれほどの人数に感染症を拡散させるの
か」を示す値として使われるもの。R0値が1を下回れば各患者が他の人
に感染させる数は次第に減少し、最終的に流行は落ち着くが、R0値が1
を超えると次第に患者数は増加していく。他者との社会的距離を保つ政
策はR0値を下げるために有効だとみられるが、実際に社会的距離を空け
ることでどれほどの効果が出るのかを体感することが困難。なので、米
国の各州にまたがり総人口の54%をカバーする211の郡を対象に、
新型コロナウイルスの流行抑制に関連する要因を調査分析を行った。


結果

平均して「必須でない訪問が50%減るとR0値が46%減少し、必須でない
訪問が75%減るとR0値は60%減少する」という相関関係が発見されたと
のこと。また、人口密度が高いこともわずかにR0値の増加に関連してい
た一方で、寒すぎず暑すぎもしない気温はR0値の減少に関連していたも
のの、気温とR0値の関連はやや不明確であったが、次のようなことが今
回の調査でわかった。

❶ 社会的距離を保つことが新型コロナウイルスの流行抑制に役立つ。
❷ 米国全体がより長く社会的距離を保つ戦略を継続すれば、欧州やカ
 ナダのように症例数を減少できるかもしれない。
❸ 将来的な感染を抑えるため、全国的に社会的な距離を保ちマスクを
 着用する戦略を取るべきである。

長鎖ノンコーディングRNAのさまざまな機能 -理研を中心とする国際研
究コンソーシアム「FANTOM6」- 理化学研究所(理研)生命医科学研究
センターゲノム情報解析チームのジョーダン・ラミロフスキー研究員、
遺伝子制御回路研究チームのイップ・チーワイ研究員、ジェイ・シンチ
ームリーダー、応用計算ゲノミクス研究チームのタンビル・アラム研修
生(研究当時)、ミヒル・デ・ホーンチームリーダー、トランスクリプ
トーム研究チームのピエロ・カルニンチチームリーダーらの国際共同研
究グループは、大規模なトランスクリプトーム解析により、生物種を越
えて細胞のアイデンティティーを形成する遺伝子発現パターンを発見し、
さらに「長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)」の解析により機能注釈
を行う。 本研究成果は、遺伝子発現パターンによる細胞種の同定や、
機能性lncRNA研究の発展に貢献すると期待できる。

📌 不要不急の外出を控えて社会的距離を保つと新型コロナウイルスの
 流行はどの程度抑えられるのか? - GIGAZINE



図1 解析のワークフローと長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)の機能
     注釈
左:自動化ロボットシステムにより、ヒトの皮膚由来初代線維芽細胞の
   285種のlncRNAについて解析した。そのうち、68%にあたる194種のl
  ncRNAのノックダウンに成功した。
中 リアルタイムで細胞の増殖速度や形態を観察し、遺伝子発現の変化
  を解析した結果、194種のlncRNAのうち、30%にあたる59種のlncRNA
   が細胞の増殖・形態の維持に関与することが分かった。
右:コンピュータによるトランスクリプトーム解析により、ノックダウン
   できた119種のlncRNAのうち、11%にあたる13種がさまざまな細胞機
   能を持つことが分かった。

❐ 長鎖ノンコーディングRNAのさまざまな機能
「FANTOM」は、ゲノムDNAから転写されるRNAの機能をカタログ化するこ
とを目的に2000年に発足。理研を中心とする国際研究コンソーシアム。
今回、第6期目となるFANTOM6プロジェクトでは、FANTOM5プロジェクト
で得られたヒトを含む5種類の生物種の全遺伝子の発現情報(トランス
クリプトーム
)を比較し、生物種間で保存された共通のコアとなる遺伝
子発現パターンがあることを明らかにした。さらに、ヒトの285種のlnc
RNAについて大規模な機能解析を行った結果、発現量を減少させた119種
のlncRNAのうち、13種(11%)が細胞の増殖や形態のみならず、転写、
翻訳、代謝、発生などさまざまな細胞機能に関連していることを明らか
にした。DNAから転写されるRNAには、

❶タンパク質をコードするメッセンジャーRNA(mRNA)と、
❷タンパク質をコードしないノンコーディングRNA(ncRNA)がある。

ncRNAには、転移RNA(tRNA)やリボソームRNA(rRNA)などのほか、約
200塩基以上の「長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)」がある。lncRNA
の一部は、転写や翻訳、エピジェネティクスの制御などを介して、細胞
の分化やがん化、個体発生や疾患など、生体の多様なプロセスに関与す
ることが知られている。しかし、大部分のlncRNAの役割はよく分かって
いない。理研は2000年から、哺乳類のゲノム機能を明らかにすることを
目的にした国際研究コンソーシアム「FANTOM」を主宰し、次々にゲノム
に関する謎を明らかにしてきた。プロジェクト5期目にあたるFANTOM5
では、マウスやヒトの初代細胞や各種組織を用いた遺伝子発現解析によ
り、lncRNAの発現の仕方が細胞種によって異なる傾向があることを明ら
かにsurした。さらに、同コンソーシアムで開発されたCAGE法による詳
細な解析により、ヒトのlncRNA27,919種のうち19,175種が、何らかの生
物学的な機能を持つ可能性があることが示された。今期のFANTOM6では、
その解析をさらに進め、ヒトを含む5種の生物種におけるトランスクリ
プトームの比較解析を行い、細胞種に特有の保存された発現パターンが
ないかを調べました。また、その大半の機能が未知であるlncRNAについ
て網羅的に調べるために、細胞内局在や発現量の異なる285種のlncRNA
について解析を行う。 国際共同研究グループはまず、ヒト、マウス、
ラット、イヌ、トリの初代細胞を用いて、それらの全遺伝子の発現情報
を比較検討した。その結果、異種動物間では、同じ細胞種であっても、
平均して50%以上の遺伝子においてその発現量が異なることが分かった
が、進化的に古い遺伝子や、RNAの転写やRNAプロセシングなどの制御に
関わる遺伝子の発現レベルについては、異種間でも同じ傾向があること
を見いだす。これは、細胞種に特有の転写プログラムが進化的に保存さ
れいることを示しており、今後、遺伝子発現パターンによる細胞種の同
定に役立つと考えられる。次にヒトの皮膚由来の初代線維芽細胞で、細
胞内局在や発現量の異なる285種のlncRNAについて解析を行いました。


図2 ヒトlncRNAアトラスの概要 A:ヒトlncRNAアトラスのデザイン
FANTOM5で得られた正確な転写開始点の情報(1)と、長鎖RNAの部分構
情報(2)を、統合した(3B:アトラスにより分類したlncRNAの3つのカ
テゴリ。「divergent p-lncRNA」および「intergenic p-lncRNA」はプ
ロモーターに類似した配列に由来し、それぞれ、mRNAの転写開始点(TSS;
Transcription start site)から(mRNAとは異なる転写産物として)転
写されたもの、遺伝子から離れた領域(遺伝子間領域)に転写開始点を
持つものを指す。「e-lncRNA」は、遺伝子間領域に転写開始点があるも
ののうち、エンハンサー領域から転写されるもの、


図3 ヒトlncRNAの機能推定 ヒトlncRNAアトラスに登録されている
   27,919種のlncRNAの内訳
保存された5’末端を持つもの(13,228種)、保存されたエクソン領域(
13,896種)を持つもの、eQTLに関わるもの(3,166種)、疾患に関わる
もの(1,970種)は、機能的なlncRNAであると考えられる。これらいず
れかの特徴を持つlncRNAの総数は、19,175種となった。

ロボットによる自動化システムを構築し、各標的lncRNAに対してアンチ
センスオリゴヌクレオチド
を用いて、遺伝子機能抑制(ノックダウン
を行い、リアルタイムで細胞の増殖速度や形態を観察し、遺伝子発現の
変化を解析しました。その結果、285種のlncRNAのうち194種(68%)に
おいて発現が50%以上抑制でき、そのうち15種(8%)が細胞増殖の維
持に、50種(25%)が細胞の形態維持に関与することが分かった(図1
左・中)。また、ノックダウンによるトランスクリプトーム変化の詳し
いコンピュータ解析から、ノックダウンできた119種(42%)のlncRN
Aのうち13種(11%)が、細胞の増殖や形態のみならず、転写、翻訳、
代謝、発生などさまざまな細胞機能を持つことが明らかになった(図1
右)。実際に、それら13種類のうち、ZNF213-AS1とKHDC3L-2という2種
のlncRNAは、皮膚の創傷治癒の際に重要となる。細胞の増殖や遊走をサ
ポートすることや、隣接するタンパクをコードする遺伝子の発現を制御
することで、細胞の機能に影響を及ぼすことを確認しました。本研究で
は、RNAがDNAとタンパク質を結ぶ単なる中間生成物ではなく、生物種を
越えて細胞のアイデンティティーの指標の一つとなること、また、"ジ
ャンク"と考えられていたlncRNAが、細胞の状態を正常に保つためのさ
まざまな機能を持つことが明らかになる。また、細胞実験で観察された
データ(細胞表現型)とコンピュータによるトランスクリプトーム解析
で得られたデータ(分子表現型)を組み合わせた大規模なlncRNAの機能
注釈の手法が、RNA生物学において有効な研究手法の一つになることが
示された。本手法は、今後さらに発展していくと期待する。 今回の研
究で取得した網羅的なシークエンスデータは、世界中の研究者に広く公
開される。
尚、理研が開発したユーザーフレンドリーなバイオインフォマティクス・
ツール「ZENBU(ゼンブ)」でも参照できる。



 野外料理にこの調味料:ほりにし
「ほりにし」は、和歌山県の有名アウトドアショップ「Orange(オレン
ジ)」が2019年4月に発売した万能調味料。同店のマネージャー堀西晃弘
(あきひろ)さん(39)がプロジェクトリーダーを務め、商品化を実現しま
した。肉はもちろん、魚や野菜に合う調味料として、発売からわずか1
年でキャンパーの食卓を席巻。キャンプをしない人の間でも愛用者が増
えているという。
釣りやキャンプなどのアウトドア好きを買われ、Orangeの店舗立ち上げ
からかかわる堀西さん。料理店での修行経験の持ち主ですが、キャンプ
をする中で特に不満に思っていたのが、準備に時間がかかり、楽しみな
お酒の時間が短くなってしまうことでした。キャンプに行って昼にチェ
ックインすると、テントなんかの設営が終わったと思ったら、次はすぐ
に料理。飲み始めるのは、夕方ぐらいになってしまうのがもったいない。
それもそのはず。堀西さんの楽しみは、キャンプ場でのビール。手の込
んだ料理は家族といるときだけにしたいもの。ソロキャンプに感じたふ
としたお酒好きの思いから、当初に想定していなかった商品化までの長
い道のりが始まる。当初は自分たちで市販品を配合して万能調味料作り
を始めたが、細やかな味の調整もできず、自前での開発の限界を知りす
ぐに断念し、スパイス調合企業を探し出し、調味料の専門家にサンプル
作ってもらう。商品化までに試作したのは、約70パターン。日本人の舌
に合うイメージは、しょうゆのパウダーを使用することで、日本人なら
誰でも好むベースの味に。さらにフランス料理でソースのベースにも使
われる香味野菜(ミルポワ)のパウダーを使用することで、和食にも洋食
にも合う万能性を高めた。

よい味に仕上がってはいたが、「何かが足りない」と感じ決め手となる
スパイス探しに入る。最後に解決したのが、ミカンの果皮を乾燥させた
「陳皮(ちんぴ)」。柑橘の爽やかさで脂っこい料理に合わせやすくなる
のはもちろん、名産品がミカンの和歌山らしさと店名「Orange」のイメ
ージを追加。約20種類のスパイスをブレンドを混ぜた「ほりにし」が、
構想から5年を経てついに完成する。2019年4月にOrangeで販売を開始。
キャンプイベントで知り合いのメーカーやガレージブランドの関係者に
配っていると その万能性と中毒性がSNSで話題に。またたく間にキャン
プ愛好家の中で認知度が高まり、約1年で約10万本を販売の大ヒット。



● 今夜の一品:長芋とキムチのパスタ
材料(1人分) :パスタ 100g、長芋(大) 1/4本、キムチ 大さじ
4杯、ごま油 小さじ
作り方:①パスタを茹でる。その間に、長芋の皮をむき、すりおろして
おく。②茹であがったパスタにごま油を加え混ぜ、器に盛る。とろろを
かけ、キムチをのせればできあり(キムチは明太キムチでもアレンジ自
在)。



このレシピには前回のブログ続きがある。つまり、急激な便秘(これに
は、長時間のデスワークが関係しているが)とその激痛体験がるのだが
7月29日(今朝)、NHK・情報番組「あさイチ(朝イチ)」で放映さ
れた、長いもバナナヨーグルトスムージーのレシピなのだが、番組テー
マは。腸活(ちょうかつ)---- 脳内にいる100兆個以上の細菌の働きを
活性化させて健康で美しくなることを目指す活動----のことで。これに
は濃密な腸脳関係があり、脳内環境の善玉菌が減って悪玉菌が優位にな
ると、便秘・肌荒れ・疲労感・イライラなど様々な悪影響を及ぼす。し
かし善玉菌は40代から減少する傾向にあり、ストレスや食生活の乱れな
どによっても弱くなってしまう。もうすこし、番組内容を書くと、新型
コロナウイルスによる外出自粛期間に、便秘気味になったという人が少
なくないとの件が興味を惹く。それにしても、コーヒー、胃腸薬、鬱金、
の力、アリーオーレー焼餃子、ブルーベリーヨーグルト、催眠剤(デパ
ス錠剤)と考えられるもの即;実食・服用してみたおかげか、翌日には
翌々日(つまり今日)は河川清掃(ボランティア)とストレス解消を心
がけている(それにしてあの痛みは何だったのか?コロナウイルスが一
時的に悪さ-つまり、抗体にされた症状だったのだろうか?それとも、
コロナストレスと長時間デスクワークによる眼精脳疲労が起因するスト
レスによるのだろうか)。腸内の状態が悪いまま放っておくと、肌荒れ
や慢性的な疲労感、イライラ、さらにはガンにまでつながる恐れもある。



⛨ 便秘解消の救世主“第3の食物繊維”レジスタントスターチ
必要な食物繊維を十分とれていない、その不足分を補うものとして大注
目の“新成分”が、「レジスタントスターチ」。「レジスタント=消化
されにくい」「スターチ=でんぷん」のことで、普通のでんぷんが小腸
で消化吸収されるのに対して、レジスタントスターチは消化されにくく、
そのまま大腸に届いて食物繊維と同じような働きをしてくれる。炭水化
物に含まれていて、100グラムあたり、「ごはん」には0.1グラム、
「さつまいも」には1.1グラム。ところが、「長いも」には5.8グ
ラム含まれ、圧倒的に多い。長いものレジスタントスターチは、“生”
で食べるのがポイント。加熱すると減少してしまう。また、すりおろし
ても減るので、“角切り”で食べるのもおすすめだと解説する。

✔ そんなことで、"脳腸好循環構想"が頭を過ぎり、長芋パウダー製造
方法を考えた。

❐ 特開2018-093740 食材乾燥方法及びそれに用いる食材乾燥装置
【要約】
図2のごとく、水素ガスを食材Fに接触・透過させて、食材Fに含有さ
れている水分を除去する食材乾燥方法、及び、その食材乾燥方法に使用
される食材乾燥装置10であって、少なくとも、水素ガスを発生させる
水素ガス発生装置20、上記食材を収納し水素ガスを通過させる食材乾
燥容器30、食材乾燥容器30の内部を通過した「水蒸気を含む水素ガ
ス」から該水蒸気を除去する除湿装置40を具備する食材乾燥装置10、
その食材乾燥方法やその食材乾燥装置10を使用する乾燥食材の製造方
法で。新規な食材乾燥方法及び食材乾燥装置を提供することにあり、ま
たそれらを用いた新規な乾燥食材の製造方法を提供すること。


10 食材乾燥装置
20 水素ガス発生装置
21 金属
22 アルカリ水
23 アルカリ水タンク
24 残水
25 抜き取り管
26 生成水素移送ポンプ
27 天然物(自然石、貝殻、珊瑚等)
28 水素ガス加熱装置
30 食材乾燥容器
31 食材棚
32 水素ガス導入管
33 還流水素ガス移送管
34 還流水素ガス導入ノズル
35 還流水素ガス移送ポンプ
36 水蒸気と還流水素ガスの1次出口
37 食材投入ホッパー
40 除湿装置
41 除湿フィルター
42 水抜き取り管
水素ガス
F 食材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
  水素ガスを食材に接触・透過させて、該食材に含有されている水分を
除去することを特徴とする食材乾燥方法。
【請求項2】
  請求項1に記載の食材乾燥方法に使用される食材乾燥装置であって、
少なくとも、水素ガスを発生させる水素ガス発生装置、上記食材を収納
し水素ガスを通過させる食材乾燥容器、及び、食材乾燥容器の内部を通
過した「水蒸気を含む水素ガス」から該水蒸気を除去する除湿装置を具
備するものであることを特徴とする食材乾燥装置。
【請求項3】
  上記食材乾燥容器が、網状であって食材を下から保持する食材棚を有
し、該食材棚と該食材棚上の食材に対して水素ガスを接触・透過させる
ことによって、該食材に含有されている水分を除去するようになってい
る請求項2に記載の食材乾燥装置。
【請求項4】
  上記食材乾燥容器が、細長く螺旋状になっており、食材を水素ガスの
気流に乗せて、内部を通過させることによって、該食材に含有されてい
る水分を除去するようになっている請求項2に記載の食材乾燥装置。
【請求項5】
  上記水素ガス発生装置が、金属にアルカリ水を接触させることによっ
て水素ガスを発生させるようになっている請求項2ないし請求項4の何
れかの請求項に記載の食材乾燥装置。
【請求項6】
  食材乾燥容器に導入前の水素ガスを、水素ガス加熱装置で加熱するよ
うになっている請求項2ないし請求項5の何れかの請求項に記載の食材
乾燥装置。
【請求項7】
  上記除湿装置が除湿フィルターを内蔵したパイプ状のものである請求
項2ないし請求項6の何れかの請求項に記載の食材乾燥装置。
【請求項8】
  請求項1に記載の食材乾燥方法を使用することを特徴とする乾燥食材
の製造方法。
【請求項9】
  請求項2ないし請求項7の何れかの請求項に記載の食材乾燥装置を用
いて、水素ガスを食材に接触・透過させて、該食材に含有されている水
分を除去することを特徴とする乾燥食材の製造方法。



● 今夜の二品め: 泉屋の「白熟クリーム」
泉屋では、鮎を使った熟れ寿し(鮎の胃の中に米を入れて熟成させてい
るが、余ってしまう発酵米にサワークリーム、生クリームをブレンドし
て作られたのが、「白熟クリーム」。熟成食品というと、サワークリー
ムと生クリームが乳製品によって緩和され、濃厚な旨みを生み出す。フ
レンチ、イタリアンなどワールドワイドに七変化。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 正倉院と奈良盆地 | トップ | コロナ禍とRスポーツ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時事書評」カテゴリの最新記事