極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

オリーブの木の下でⅥ

2012年08月21日 | デジタル革命渦論

 

   lmam Bayaldi

http://www.anadoluevyemekleri.com/ev/YEMEKLER-37-imam-bayildi.aspx


【イマーム・バユルドゥ】

ギリシア一この料理名はトルコ語で「イマームが気絶した」という意味ある。あるイスラムの聖職者が、
砂糖を使ったこのナス料理を食べ、おい
さのあまり失神したと伝えられる。今ではギリシアでも自分た
ちの料理とで
愛されており、夫婦で「エレオン」のオリーヴ油を輪出しているサニー・A・アングレス
は、以下のような古いレシピの一例を紹介している。

材 料:ナス 中6個、パセリ(みじん切り) 大さじ3、エクストラヴァージン・オリーヴ油 2カ
    ップ、ニンニク(薄切り)3~4片、タマネギ(輪切り)4~5個、砂糖 小さじ2、完熟ト
    マト(湯むきして刻む)2~3個、トマト(薄切り)2個、
塩、胡椒

作り方:ナスを縦半分に切り、1時間ほど塩水につけてアクを抜く。水気をふきとり、中火でさっと揚
    げてから、天板に並べる。スプーンで中身を半分くり抜き、ボウルにとっておく。鍋にタマネ
    ギとニンニクを入れ、炒める。刻んだドト、ナスの果肉、パセリ、砂糖、塩、胡檄を加え、20
    分ほど中火で煮る。これをナスに詰め、トマトの薄切りをのせて、オリーヴ油をたっぷりかけ
    る
中ぐらいの温度のオーブンで、ナスがやわらかくなるまで焼く。

http://vegetarianchefs.blogspot.jp/2011/07/imam-bayaldi.html

 オリーヴ讃歌          

【オリーブの木の下で】

それでは、第十一章「シスボス島のオリーブ」より。

オリーヴの木は一般に、育つ風土を反映する。フランスの品種は、余分なものを削ぎ落とし、手厚い世話を施さ
れて、端正な姿に仕立てられている。トスカーナの木は剪定によって伝統的な樹形を保っているが、ナポリに近
づくにつれ、大きくふくらんだ鷹揚な姿になる。ガザでは抜が四方八方に荒々しく伸び、見捨てられたまま埃まみ
れになっている。サハラ砂漠のほとりでは、根を深く張り、ヤシのように高くそびえる堂々たる大樹に育つ。夏の
季節風メルテーミが吹き抜けるギリシアの小さな島々では、曲がった小ぶりな木が岩だらけの荒れ地にへばりつ
いている。ところがレスボス島では、うら寂しい宵闇のなか、神話上の巨大な怪物を思わせる木々の姿がぼうっ
と浮かびあがる。これらの不死の木々は、地中海文明の黎明期につながる生きた記念碑である。

古代、レスボス島は、高尚な思想、科学的探究、文学的想像力、そして官能の歓びの中心地だった。オリーヴは
こうした活動すべてにおいて、重要な役割を演じた。島を覆う豊かなオリーヴ畑は、時とともに昿友・縮小してきた
が、今日では千百本の木のギリシア最大のオリーヴ栽培地を形成している。冬の初めから夏にかて大量のオリ
ーヴ油を積んだタンカーが通る。だが、それ以上にドラマチックなのは、島の中心ミティリニからスカラ・シカミニア
スまで、東海岸の道路沿いに並ぶ怪物たちである。スカラ・シカミニアスは小さな漁村で、作家ストラティス・ミリ
ヴィリスの小説『人魚のマドンナ』の舞台にもなった。と、ローゼンブラムはいう。

File:2011 Dimos Lesvou.png

彼は、そこで八月の午後遅く、ミティリニから北へ向かった。右手には陽光きらめく紺碧の海が広がり、
黒い浜辺
に波が打ち寄せている。白壁の家々が鮮やかなブーゲンビリアに彩られ、下の浜辺まで段をな
して連なっている。
左手には、これまで見たこともないようなオリーヴ畑が、狭い道路のすぐそばまで
追っている。薄れゆく光のなか
で、高い梢が銀色に輝く。何百年も自然のままに育ててきたため、みな
亭々たる大木となり、いちばん上の実は、
オリーヴ摘み人のしなやかな長い竿でどうにか届く高さであ
る。樽のような短い幹から太い主柱がそそり立ち、
実のついた柱が大きく張り出している。太い幹がま
っすぐ空に伸び、上に豊かな樹冠を戴く木もあれば、地面の
上からこんもりした大きな樹冠が広がって
いる木もある。ミステグナ村の近くで車を停め、一角獣のようにねじれ
た角をもつすばらしい古木を写
真に撮っていると、ヴァゲリス・ミリオレリスというホメロスの作品から抜け出たような一本腕の巨人

のような男に話しかけられる。彼は六十四歳、ミリヴィリスの小説の登場人物と同じく、小アジアから
の避難民の孫にあたる。1912年から13年の苛酷なバルカン戦争の後、ギリシア人はトルコを捨てて避難
した。多くは先肖祖代々の故郷アナトリアの見える、レスボス島の北岸地方に住みつく。この島の名は
「レスビアン」につながる「レスボス島」の名は避けられ、中心都市の名を借りて「ミティリニ島」と
呼び替えることが地元では一般的になっている。

ファイル:Ouzo - plomari.jpg

ストラティス・ミリヴィリスは『人魚のマドンナ』に書いているという-やがて彼らも、島の人々にと
って信仰の対象であると同時に生活の糧でもある神聖なオリーヴの木を愛するようになった。心を蝕む
苦痛がやわらぐにつれ、土を入れた履を背負い、急斜面の砂利道を苦労して登っていく農民を尊敬のま
なざしで見つめるようになった。すでに島にある千三百万本の本に、新たな苗木を加えるため、土を山
に運び上げているのである。
いまや彼らにも、避難民が冬の薪にしようと、尊いオリーヴの本を切り倒
したとき、村人が怖れおののいた理由がわかった。彼らは島の人々と親しくなるにつれ、島の端から端
まで、荘厳な銀の海となって広がるオリーヴの森が、忍耐と労苦の感動的な記念碑にはかならないこと
を知った。代々、人々はこの土地を耕し、土には涙と汗がしみこんでいる。彼らはオリーヴの本の前に
脆いた。あたかも神に語りかけるために教会で脆くように、あるいは男が子宮に子種をまくために、女
の前に膝をつくように、と。

 

彼は、レスボス産エクストラヴァージンを懸命に探すのだがなかなか見つからなかった。そして、この
章を次のように書き終える。

ギリシア人のオリーヴ油消費量は、他国の人間の四倍に上る。老婆や幼児まで含め、国民一人あたり年
平均二十リットルである。アメリカ人は小瓶を好むようだが、ギリシアでもっとも一般的な容器は十七
キロ入りの缶である。レスボス島の人々は好きな採油所に行き、一年分のオイルを樽買いする。だれも
瓶詰めして観光客に売ろうとは思わないらしい。
あきらめずに探しつづけて、スティプシにたどり着い
た。スティプシはレスボス島北部の山中にある要塞のような小さな村で、ここの協同組合は、エクスト
ラヴァージンを元詰めし、自分のブランド名で販売している。レスボスの誇る極上品だという話だ。私
が行ったときには、協同組合は閉まっていた。地元の食料雑貨店にもなかったが、容器があれば少しは
手に入るあてがあると店主は言う。店主が狭い裏通りに姿を消したあと、私は1リットルのミネラルウ
ォーターを買い、中身を道に捨てた。

店主は得意満面の笑顔で戻ってきた。広口瓶に入ったオイルは、何やら病院の検査に使うものを思わせ
た。私たちはパンをちぎり、地元の人の意見も求めた。確かに質のいいレスボス・オイルだと認定され
た。色は透明な黄金色、かすかにバターのようにとろりとして、オリーヴの昧がほのかに漂う。なかな
か快いオイルだが、感激するほどのものではない。
探しつづけた「聖杯」についにめぐりあえたのは、
空港でのことだった。品質もサイズもさまざまな、あらゆる種類の「レセル」のオイルがずらりと並び、
魅力はないが色鮮やかなラベルがひとつひとつに貼ってある。だが、どれも壁のガラス戸棚にしまいこ
まれた展示用の品にすぎなかった。

 


【今夜も話題がてんこ盛り 2012.08.21】

  failry fly wasp

昨年8月、気象庁気象研究所(つくば市)の研究チームが羽田空港のレーダーで、東京湾岸の上昇気流
に巻き上げられた虫の大群を捉え動きを追跡したところ、群れは海風に流されて内陸部に徐々に移動し
東京都杉並区周辺の上空約500メートルで滞留した。約2時間半後、近くで積乱雲が発生し、10分
間に約11ミリの局地的な強い雨を降らせた。海から流入した比較的冷たい風とぶつかった暖かい空気
が上昇気流となって、積乱雲が発生。さらに大気の状態が不安定だったため、積乱雲が急速に発達した
という。過去の研究から、レーダーに映った虫の群れは全長1ミリ程度の「ホソハネコバチ」や小型の
クモ(上図)などとみられ、これが目に見えない空気の流れを把握する手がかりとなる。民間気象会社
では高機能な携帯電話を活用し、利用者からの目撃情報を集める“人海戦術”で雲の動きを把握、早期
の警告に生かしているが、研究所では虫の大群の動きで積乱雲の発生を予測する手法研究して「ゲリラ
豪雨」の察知に役立てるという。そういえば、熊谷市近辺の複雑な気流の流れから、猛暑の解明の手が
かり(仮構)を得たことがテレビで流れていた。 

 

そういうこともありうることをブログ掲載したことがあったが、東京電力は今日、福島第1原発から20
キロ圏内の海域(福島県南相馬市沖)で採取したアイナメから、過去最大値となる1キログラム当たり
2万5800ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表。国が定める一般食品の基準値(1キログラム当
たり百ベクレル)の258倍で、1キログラムを食べた場合の内部被ばく線量は約0.4ミリシーベルトと推
定される。福島県沖ではミズダコなどの試験操業を除いて漁を自粛中だと(ロイター2012年 08月 21日
21:37)。ところで。過剰に反応せず冷静に判断を!という態度はなかなか取りにくい。それもそうだ。
海洋・海底自然の挙動は複雑な上に、生物自然も複雑だし、放射性物質の減衰時間は長い。いまはそれ
ぐらしか言葉が浮かばない。

ところで、今日の作業で省エネタイプのランプ型紫外線硬化装置(「高出力・省エネのUVシステム」
株式会社 昇寿堂)の記事を処理していて、LED型で対応できそうだとネット検索して、BNE(隘路技術)
は、被照射部材の硬化光吸収特性依存性だということで、ユーヴィックス株式会社の紫外線LED照射器
の保有技術を調べ、異なった波長のLEDの組み合わせ配置で解決できることがわかった。あっと、これ
は福島第一原発事故の影響で、LED使用商品の量産普及によるコスト逓減の後押しになるので、紫外線
照射器への波及効果は大きいだろう。

特開2008-178821
特開2010-093094

これは、LED商品の波及は照明にとどまらないことが話題になっている。可視光通信の光源の中核にLED
が座るというのだ。信号機はLEDに変わりつつありもう少しする日本国中の信号機はLEDになるだろう。
これに対し可視光通信は一方向性の位置情報などを載せることもできるが、双方向性機能を搭載するこ
とで通信手段に使えることが可能だ。つまり、人の目に見えるLED照明の光を使う通信方法。LEDの光を
高速で点滅させ、光の波動性(明るさの強弱)を「0」「1」のデジタル信号に置き換えてデータを送
るのだ






【我が家の環境経済論争】

短時間だが水泳とサウナは毎日続くようになったが、残留殺菌剤の加減かかぶれ炎症のようなもの頭にでき困
っていて、消炎剤や保護ソープを使うようになった。彼女は僕のことを「金喰い虫」と呼ぶようになった。朝早く起
き散歩やジョキングだけでも充分なのだと言いたげだ。でも、ジム通いのチョットしたドライブは爽快なのだ。ひと
は本来的に移動を楽しむ動物なのだし、それに、水泳は理想的な全身運動だ。会費、燃料代、薬代、そしてア
ルコール代、もっとも、お酒はジョキングコースでも同じなのだが、これが一寸した環境経済論争の火種になって
いる。でもね~~~。

 

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