極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

地上の星☆HERO

2014年07月14日 | 新自給自足時代

 

 

 

 

 

【オールソーラーシステム完結論 Ⅳ】

テレビドラマ「HERO」を観ながらこの作業を行っている。久利生公平は見かけと違って、正義感に溢
れタフで、クールに粘着質でいてフットワークが軽いという役づくり設定なのだが、前2つは違うが、後
ろの2つは似ているかなと思いつつ、今夜も「農生産のソーラーシュアリング」の先駆者(長島彬氏)の
新規考案に目を通しているわけだ(下図クリック)。この新規考案の請求範囲は次のように記載されてい
る。

1.各種フィールド(農地、公園、水面等の人間、動物等の生活及び作業空間)の上部に、ほぼ地面に水
 平の
棚を設け、南北に幅が狭く東西に長い棒状または翼状、板状の太陽光発電モジュール傾斜保持部材
 2を太陽光発電モジュール1と一体となしてできる、太陽光発電体1'各々を、下部フィールド8に光

 を供給するための南北の間隔Yを前記フィールド条件に合わせて自在に設定可能にし、かつ水平棚の梁
 方向(前記フィールドの短方向に概略一致)に制限されることなく棒状、翼状板状の太陽光発電体1'
 の受光面をほぼ真南を向けたまま東西方向のずれXを自在に設定ができることを特徴にする太陽 光発
 電システム。


2.この太陽光発電モジュール傾斜保持部材2が強風時の強度を少ない部材で維持できるようにもっぱら
 風力自体によって風圧を減少できる姿勢になることが可能な前記太陽光発電システム。又は風力によっ
 て風圧を減少できる姿勢を取った後、風速が落ちた時点で元の姿勢に自動復帰可能な太陽光発電システ
 ム。

3.水面等に浮かぶ水平棚9に棒状の太陽光発電体1'を陽光の一部が水面に達するように所定の距離を
 開けて載せ、前記水平棚は周囲にフロート10を持ち発電体1'の下部に自由に船舶の進入が可能な水
 面上太陽光発電システム。


この新規考案の特徴は、格調高い文章といって言って良いか、技術背景(バックグランド)のスケールが
大変大きいことに気づいた。例えば「産業上の利用可能性」については次のように掲載されている。


 20世紀核融合の原理が発見されるに及んで理想のエネルギー源は「クリーンで無限のエネルギー」
 のキャッチフレーズで広く漫画にまで登場し、誰もが21世紀の初頭には実用されると思っていた。
 ところがいざそれを地上で実現しようと具体的に検討してみると太陽の内部の反応である水素原子同
 士の核融合反応は天文学的に遅く地上における発電には使用できないことが判明した。さらに海水の
 中に多量に存在する重水素による核融合も検討されたが、核融合反応を持続するためのしきい温度は
 非常に高く、これも実用にそぐわないことで、当面の目標から外されてしまった。今日、人類が世界
 規模で実験炉の計画を立て誘致合戦しているものは放射性水素(トリチウム)を利用したD-T反応
 炉なので「地上に太陽」などという表現は実情に全く当てはまらない不当表示である。残念ながらD
 -T反応は核融合維持温度が低い利点はあっても大量の中性子の照射を炉材に受けることは避けられ
 ず、炉自体の内壁を常に交換することを前提にしなければ成り立たない。さらに前記放射性水素トリ
 チウムは水素の同位元素がゆえにあらゆる生命体に壊滅的な損傷を与える危険物質、猛毒物質である
 のでその封じ込めが大前提となる。

 しかし配管上の円形のシール面からさえ長時間には地震や熱疲労、材質の劣化等の原因で漏れを防ぐ
 ことの出来ないでいる今日の人類が、核融合計画炉のような三日月形のシール面から漏れを無くすこ
 とはまさに「言うは安く行うは難し」であり、希望的な観測だけで推進することの妥当性は今後よく
 検証していかなければならない。たとえこの困難さを新しい工夫で克服しても巨大な発電用核融合炉
 はその巨大さ故にテロ攻撃の対象にされやすく、爆発を含め故障や点検時の影響は計り知れず、さら
 に別の始動用、保証用の発電設備を準備しなければならないので、軽水炉以上に競争力のある発電設
 備になることは期待できない。20世紀は巨大な物は正義であったが混沌とする人類社会においては
 ひとつの破壊工作が致命的にならない工夫が要求される。

 発電施設の理想の姿を人体に例えれば、動脈瘤や心筋梗塞、脳卒中のように、その器官が損傷を受け
 たときに死に至るようなものでなく、皮膚の擦り傷のように部分的な被害を被るだけで済むようなエ
 ネルギー源を恒常的に指向することが必用なのである。本案は太陽光発電を普及させるために必用な
 広大な面積を確保することが解決されるばかりでなく、農業生産物や水産物の生産現場での過剰の陽
 光を防止して干ばつや赤潮の被害を軽減でき、また乾燥地帯においては水分の蒸散を減少させ保水力
 を改善して緑化を促進できるので21世紀の世界のニーズに応えるものである。現在の世界のエネル
 ギー消費全体をまかなう太陽光発電装置の必用面積は概略1000km四方、すなわちオーストラリ
 アの砂漠地帯の中にそれはすっぽりと収まる大きさであることを共通認識にしていかなければならな
 い。




また、「技術背景」「発明の効果」「発明の効果」については次のように掲載されているというふうに。


 太陽光発電は主に建物の屋上、屋根に設置することによってその普及が計られてきたが数十年にわた
 る日照を保証される屋根や屋上がマンション建設等の原因で都会では特に少なく、地方では家屋数自
 体が少ないので自ずと太陽光発電に対する電力業界の期待は大きくならないのが現状である。また強
 風対策のための強度保持、防火対策、工事に危険が伴い敷設費用がかさむ等の屋根上に置いた時の固
 有の問題が大きく、単位面積あたりの出力の向上を計る種々の工夫や、種々の屋根形状に対応するこ
 とや、屋根材そのものに発電機能を持たせることで対応してきたが、設置費用の大幅な下落を達成し
 ていない。
 
 一方原子力発電はどうであろうか。一気に爆発させる原子爆弾を徐々にウランを核分裂させることに
 より熱としてエネルギーを取り出すしくみは開発当初、その効果だけが宣伝され拍手喝采のもとに推
 進されて今日に至っている。しかしその発電によるマイナス面は計り知れない。数万年単位でも消滅
 することのないTRU(超ウラン元素)をはじめとする多量の毒物発生と発電や送電、変電設備への
 テロ攻撃等に対する極端な脆弱性が顕在化して徐々にその存在意義が疑問視されるに至っている。ま
 た出力が大きいが故にその故障の影響は大きく同容量に近い予備の発電設備を備える必用が生じ、経
 済的な優位性も再考する必用が生じてきている。
 
 原子力発電のコストは、発電端の評価でkwhあたり約6円とされる価格も受電端では送電費、変電
 費、配電費、一般管理費、その他経費等、全てが原価に加わるのでこれらの経費を均等に水力、火力
 等の種類別発電量で按分し加えると約15円強になる。原子力発電所は都会から遠く大電力を運ぶた
 めに変電費、送電費の比重も大きく、又関連する仕事量や借入金が多いために単なる按分するのでな
 く重さを加えて再按分するならばkwhあたり17円以上になるのは避けられないところとなる。さ
 らに再処理費用や、高レベル核廃棄物の処分設備費用、テロ攻撃からの防護費用を加えるならば20
 円を優に超え、実に各家庭に対する販売価格さえも上まることにもなる可能性がはなはだ高いのであ
 る。さらに設備の信頼性を著しく損なう応力腐食割れは、中性子を利用する装置の宿命的な問題で、
 その対策のために検査すればするほどさらに熱疲労の回数が増加し、さらに腐食割れが生じやすくな
 ることから解決困難の問題として未だに解決の糸口すら見いだせていない。また高級な材料を使用し
 て対応することはコスト上の競争力をさらに失うことは自明である。
 
 高速増殖炉においてはさらに中性子の破壊力が増すこと、また熱応力の集中度が増し実用に供する発
 電方法としての水準を維持することはまことに困難な事業となることや燃料のプルトニウムを得るた
 めに使用済み核燃料の再処理を行わなければならず、一層採算が引き合うシステムにはなり得ない。
 このように欠点だらけの原子力発電が21世紀のエネルギー政策の主体である続けるひとつの大きな
 理由は太陽光発電を大規模に行うためには巨大面積が必用という、最大の弱点を抱えているからに他
 ならない。

 一方水力発電は太平洋、日本海から太陽エネルギーによって蒸散した水分が日本列島に雨雪として山
 に降り注ぐことで莫大な位置のエネルギーが蓄積される。明治以降この日本唯一の自前のエネルギー
 である水力を最重点の電力源として開発されてきた。近年ダムのマイナス面、すなわち流れを遮断す
 ること、上流の養分や土砂が海に達しない、すぐに土砂でダム湖が埋められ投資効果がない等の理由
 や用水の必要性が低下したこと等でダムはムダなどと極端にその効用に対する評価を失うことになっ
 ている。しかし川の流れを遮断することや上流の養分や土砂が海に達しないこと等の自然なメカニズ
 ムを破壊するマイナス面は、ダム建設の条件として上流から下流への流れを維持する貫流水路を付加
 し、ダムに蓄える水資源は濾した清水とする様な工夫で解消できることや、急激な電力負荷の変動に
 対して大きな対応力を持つことを考慮するならば、広い意味での自然エネルギーとして不動の地位を
 維持していくことが理にかなった21世紀の考え方となる。
 
 近年太陽光発電セル自体のコストは抜本的に下がったのであるが、工事費や流通経費等、他の経費が
 かさみ、また強風や降雹によって破壊しないための強度対策や防火対策にたいしてコストの負荷が大
 きく他の発電方式の発電単価に比べて競争力が未だに高いとはいえない。

                      -中略-

 さらにこの棚の副次的効用として害虫や鳥害の防止用ネットを効果的に設置できることになるので防
 除のための薬剤散布が減少できまた常時走行自動カメラ等で病害、虫害の発生状況をピンポイントで
 把握出来るので農薬の絶対使用料をさらに少なくした、安心で美味の作物の生産が容易になる。また
 ヘリコプター農薬散布のように農薬による公害発生の危険を回避できる。

 また太陽光発電装置を購入しようと思っても自己の屋根が太陽光発電には適さない人や、あるいは貸
 家住まいやマンションで屋根を持たない数千万所帯は全国に数多く存在するので各家庭で購入できる
 規模、すなわち3から5KWの出力ごとにモジュール群を分けて個々にコンディショナー(系統連携
 用図示略)を通して系統に送電する基本単位を決め、この基本単位を前記フィールド上に設置された
 水平棚を利用する権利を賃貸させることで民間の力による太陽光発電装置普及が促進できる。太陽光
 発電装置の生産量は拡大しkwあたり設置費用が30万円以下になれば年金や郵貯、銀行等の財産を
 集め管理運用する側の運用先として期待されることにもなり、また農家が自前で発電設備を得て収入
 源にすることが作柄や農業生産品の売価の影響を緩和する良い投資手段になる得る。
 
 農家収入は米で反収10万円と言われている。1反の田の上部に本案の太陽光発電システムの出力を
 3kw得られるよう敷設すれば、屋根上の発電所10軒分の収入、すなわち年間約65万円売電料金
 が得られる。水平棚の賃貸料を1軒あたり5000円/年を受け取ることにすれば反収5万円が加わ
 ることになり、労せず50%の増収が見込める。さらに前述の防虫ネットや防疫管理が理想的に行う
 ことで減農薬の品質の高い米の生産につながり単位売価を高く出来ることでさらなる増益が期待でき
 る。


  一般的に農業生産物は太陽光を一切遮断しないで生産されるのが通常であるがその生産に必用な受
 光量の最小値の解明は充分にされていない。春夏の強い陽光は過剰の水分蒸散を招き植物育成に有害
 なことは花卉栽培等では周知である。しかし減光することが一般農産物や水産物では経済的でなく、
 過剰な灌漑用水の消費によって克服してきた。この余剰の陽光を利用することを骨格として、各種フ
 ィールド(農地、公園、水面等の人間、動物等の生活及び作業空間)の上部に、ほぼ地面に水平の棚
 を設け、南北に幅が狭く東西に長い棒状または翼状、板状の太陽光発電素子傾斜保持部材2を太陽光
 発電モジュール1と一体となしてできる太陽光発電体1'を形成して風圧対策と前記下部フィールドに
 対する必要光量を維持することを両立させ、さらに前記水平棚の梁の設置方向(前記フィールドの方
 向に概略一致)に制限されることなく前記棒状、翼状板状の太陽光発電体を個々に真南を向ける設定
 ができることを骨格とし、その構成部品数を少なくかつ軽くして、耐久性のある堅固で安価な太陽光
 発電体群を形成する。

                        
                  発明者:長島 彬 『特開2005-277038 太陽光発電システム』 



このように格調の高さだけに終わらないことを、この実践運動の広がりだけでなく、技術的裏付けを今夜
確認した。このことで「オールソーラーシステム」の実現に向け、後は淡々と行動していくだけだ。


   

●統合失調症と自閉症の病因解明、診断、治療、予防の光?

理研が、統合失調症・自閉症患者は脂肪酸結合タンパク質遺伝子の発現量が変化、これらの患者から脂肪
酸結
合タンパク質の遺伝子に変異がある症例を発見し、脂肪酸結合タンパク質の質的・量的変化が疾患で
の脂肪酸
機能不全をもたらす可能性ことを突き止めたことを公表(2014.07.14)。

報告によると、現在、統合失調症や自閉症などの精神疾患の診断に用いる信頼性の高いバイオマーカーは
なく、今回の研究で、統合失調症の患者の血液細胞では「FABP 5遺伝子」の発現量が低下していることが
明らかとなり、「FABP 5の発現量」と脂肪酸量の変動を組み合わせて検査することで正確なバイオマーカ
ーとして利用できる可能性があるという。
また、共同研究チームが以前行った「FABP7」の研究と今回の
研究により、一部の統合失調症患者や自閉症患者では脳の発達期に脂肪酸機能の不全があることが示唆さ
れ、脳の発達期である妊娠期や乳児期・幼児期に適切な量と質の脂肪酸を摂取することや、発見した「FA
BP遺伝子」の変異など遺伝的な要因によって引き起こされる脂肪酸機能不全であってもそれを補う適切な
量と質の脂肪酸を摂取で予防につながる可能性がある。また、
発症後でも、脂肪酸の適切な摂取が症状の
軽減に有効である可能性が考えられ、どの脂肪酸をどの程度、どのぐらいの期間・時期に摂取すれば症状
軽減できるか明らかにすることで新たな治療法の確立につながるという。

それにしても「バイオマーカー技術」の進歩ってすごいことだね。あらためて感心する。無茶ブリだけれ
ど"地上の星"って
頑張っていれば誰でもなれるんだろと思うね。 

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