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極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

暴走温室効果と蒲生氏郷

2013年08月01日 | 地球温暖化

 

 

 【暴走温室効果議論】

この数年で、スーパーコンピューターを用いた地表近くの水分子に関する研究が行われるように
なり、基
本法則から-正のフィードバック・ループで、これには理論的裏付けがあり、CO2による
温室効果で気温が上昇すると、海からより多くの水分が蒸発する。水蒸気も温室効果ガスの一種
のため、これによりさらに地球温暖化が加速するというメカニズムで、この正のフィードバック
は現在も進行し、化石燃料を燃やし続けるとこのプロセスが暴走し、海が完全に蒸発して地球が
生物の住めない星になる-その性質を計算によって導き出す試みが進んだ。その結果、これらの
水分子は、これまで考
えられてきたよりも広い帯域で、より多くの放射を吸収することが判明。
さらにこのほど、これらの計算結果をごく単純な気候モデルに当てはめた論文(“Low simulated
radiation limit for runaway greenhouse climates
”)が発表された。この論文の結論には、少々不安を
かき立てるこんな一文が含まれている。「暴走温室効果は、これまで考えられていたよりも簡単
に引き起こされる可能性がある」と。 この論文の主著者でカナダ、ブリティッシュ・コロンビ
ア州にあるビクトリア大学に所属するコリン・ゴールドブラット(Colin Goldblatt)にインタビュ
ーに次のように応えている。

2012年に発表されたばかりの以前の論文で「暴走温室効果は、理論上の可能性に限っても、発生
するとは考えにくい」と述べていたを撤回した理由を聞かれ、「現在の日射量では、地球では暴
走温室効果が起きることは理論上不可能と考えられていた。しかし今回の研究で、これが理論上
は起きてもおかしくないという、正反対の結論に達した。これは今後起きるだろう、という話で
はありません。ただ、理論上は起きる可能性があるということだ。その理由は、過去のモデルで
水蒸気を多く含む大気に吸収される放射の量を、実際より低い見積もりをした」「地球の表面か
らは(赤外線が)放射され、その一部はCO2や水蒸気などの(温室効果)ガスによって大気に吸
収され、大気中に温室効果ガスがない環境と比較して、宇宙空間に射出される放射が少なくなる。
逆に言えば、地球に入ってくる太陽エネルギーと均衡する量の地球放射を宇宙空間に射出するに
は、温室ガスがない時よりも地球の温度が高いことが条件となる。現在、こうした現象が起きて
いおり、人間の活動により温室効果が高まり、均衡状態を保とうとする作用により、さらに地球
の気温が上昇している」「さらに、大気中の水蒸気量が一定以上に達すれば、すべての地球放射
が、宇宙空間に射出される前に、大気に吸収されてしまう。地球放射を宇宙空間に射出できるの
は大気の上層部だけで、水蒸気が一定量を超えると、宇宙空間に放出される地球放射の量は一定
レベルで固定される」「この時、太陽から地球に入る放射が固定レベルを超えると、暴走温室効
果が起きる」「まずは考え得る最も単純なモデルから始めて、徐々に複雑化していくが、地球が
吸収可能な最大限の太陽エネルギーと、逆に射出可能な最大限の熱放射を計算。次のステップで
は、雲の要素を入れたモデルを作成することになる。その時には変更点が出てくるはず。雲は太
陽光を反射するが、ある程度以上の高度にあれば温室効果を持つが、現在の地球では、反射効果
の方が圧倒的に大きいため、全体で見れば雲には地球を冷やす効果があると言っていい」と。  

 

これに対し、「仮に現在埋蔵されている原油、ガス、石炭をすべて燃やし尽くした場合、暴走温
室効果が
引き起こされる可能性は十分にある。さらにオイルサンドやオイルシェールも燃やすな
ら、必然的に“ビ
ーナス(金星)・シンドローム”が起きると、私は確信している」(ジェイム
ズ・ハンセン著『地球温暖化との闘い』)との関係を問われ「研究成果が示しているのは、CO2
の濃度が約3万ppmに達すれば、今すぐにでも暴走温室効果が発生する可能性があるということだ。
これはすべての石炭、原油、ガスを燃やし尽くした場合のさらに約10倍というレベルで(最上部
表参照)、化石燃料をすべて燃やしたとしても、暴走温室効果が起きることはない。とはいえ、
すべてを燃やした場合の影響も深刻。地球上から生命が消えることはないだろうが、西洋文明が
壊滅的打撃を受ける可能性がある。そうした状態に陥らないとする理論的根拠はない」と答えて
いる(「暴走温室効果」は起こりえるのか?)。

 

これに関連して、かつて、平均気温が0.1℃上昇したときの大気圏の水蒸気の増加量とその影響
を例示しその膨大なエネルギーの影響の予測不可能性について掲載したことがあった(『壺の中
の霧
』)が、そのことから類推すれば、「水蒸気量と状態」と「反射-吸収均衡」という新たな
要素の複雑系の存在が予想されているわけだが、慎重に、興味深く議論する必要があることをこ
の論文は指摘している。

 



【局所気候変動観測飛行ロボット考】

わたし(たち)は温暖化人為説サイドにあり、確率論では議論できないと考えており観測による
変動データを慎重に収集するしかない。そのための先端科学技術の投入には糸目をつけられない
ということになるが、そのなかで手探りの行動が起こされている。熊本高等専門学校の葉山清輝
教授らは上空での気象観測を目的に、GPSによって自律制御する自転式飛行体を試作。各種セ
ンサーとマイコン技術を応用し、垂直上昇・下降に特化した安定的な飛行ができる機体構造を持
つほか、GPSによる位置制御で目標地点との距離に応じて角度を調整するというもの。考案し
た試作機は、機能を絞り、マイコンによる姿勢制御を行い、プロペラと機体の傾きを制御する尾
翼の制御だけで安定した飛行が可能になる。航空法の規制で250メートル以上の高度では無届け
で飛ばせないため、100-200メートル程度の低高度で実験を行っているが、計算上では下降の時
間を含めて5百メートルの上昇は可能だという。わたし(たち)はオールソーラーシステムの無
人観測飛行ロボット開発領域に欠かせないと考えている。
 


特開2012-083318

【符号の説明】

1 気象観測装置  2 機体  3 プロペラ(ロータ)  4 モータ(駆動源)  5 尾翼(可動翼)  6 地磁気セン
サ(方位検出手段)7 マイクロコンピュータ(コントローラ)  8 温度センサ(計測器)  16 GPSセンサ 
17 RC受信機  18 超音波センサ(高さ位置検出手段)  20 GPS衛星  30 無線操縦機

 

【こんなものあったいいのになぁ~:蒲生氏郷からのプレゼント】

卵型の醤油差しです。特徴は360度どこからでも醤油を注ぐことができる。東京スカイツリーの
展望台をイメージして作られたという。起き上がりこぼしの原理を取り入れているので、倒して
も醤油がこぼれることはないという。起き上がり小法師は、福島県会津地方に古くから伝わる縁
起物・郷土玩具の一つである。起姫ともいう。会津の人にとっては「赤べこ」の次に馴染みのあ
る郷土玩具である。稚児をかたどった可愛らしさがある。会津地方ではこのを「十日市」
という毎年1月10日に行なわれる縁日で家族の人数+1個を購入し一年間神棚などに飾るとか。
因みに、このは400年前に会津藩主・蒲生氏郷公が作らせ正月に売らせたのがはじまりと言わ
れるが、滋賀県と縁が深く、蒲生氏郷は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将で初め近江日野
城主であった。後に伊勢松阪城主、最後に陸奥黒川城主となり、蒲生賢秀の三男(嫡男)で、初名は賦秀
(ますひで)、または教秀(のりひで)、またキリシタン大名でもあり、洗礼名はレオン(あるいはレオ)であっ
たといわれる。

ところで、360度(全方位)醤油差しの新規考案を下記に掲載(上図はスプリング有り、下図は、
スプリング無し)。



【麻生副総理はボロ、ボロ】

麻生太郎副総理は1日、ナチス政権を引き合いに「手口に学んだらどうか」とした自らの憲法改
正に関した極右発言に開いた口が塞がらないが、やはり安部政府与党の限界かと思わせるものだ
が、それよりこの副総理は、IMFや世界銀行、金融資本などの金貸し業の圧力を受け「財政健
全化」を優先すべきと発言、これに対し、計量経済学者である浜田宏一内閣官房参与(米エール
大学名誉教授)は、重要なのは国内景気浮揚だと批判したが、浜田の著書を読んだこともないが、
先進国(欧米)の協調も大切だと反論しているのをテレビで観て、だめだ、こりゃ!と失望の上、
追い打ちを掛けるように今回の発言が続いた。

                                        
 

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