今回はロッテの準チョコ2つです。
シンプルでおいしい、ずっと食べていけるビスケットとクッキーのチョコ付いたやつ。
本日は第23回私が好きなマンガの話。今回取り上げるのは小田扉の『そっと好かれる』(全1巻・太田出版)です。
小田さんと言えばアニメ化もされた『団地ともお』ですが、僕はこちらのほうが好きですね。正直『団地ともお』は、最初は面白かったけど、途中でパワーダウンしちゃったな、という印象です。
本作は短編集で、平凡な日常を描いているように見せかけて、実は日常とちょっとズレている。そんなお話が収録されています。そんなちょっとズレてる日常ですが、ありそうでない、ひょっとしたらあり得るかもしれないけどやっぱり実際はあり得ない・・・。そんな微妙なズレ具合で、その微妙さ加減が気持ちいい、というマンガです。わかりにくいですか?
恋愛の要素もあるんですけど、それもやっぱ普通じゃないというか、一筋縄ではいかないかんじ。カタにはまってなくてもいいんだ!というメッセージと読めなくもないです。
小田さんの絵柄は柔らかくて、定規とかほとんど使わずに描いてるので、万人に愛される親しみやすい画風です。キャラにも全体的に丸みがありますよね。
『団地ともお』みたいなぬるいマンガ、何が面白いんだ、って人にこそ読んでほしいんですけど、逆に『ともお』好きな人にはあんまり面白くないかもしれません。
小田さんは『ともお』以降もいろいろ描いてらっしゃるみたいですが、僕は今追っかけてないので、把握してないんですよね。あらためて読まなくちゃな、とは思っているんですけど。
ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース、ではなく雑感。
緊急事態宣言以降、「午後8時過ぎに公園や広場などの公共の場に集まってお酒飲んでる若者」を、テレビが批判的に取り上げることがありますけど、なんなんでしょうね、あれ。
日本人ってほんとに「出る杭を打つ」のが好きで、ほんのささやかなことでも悪目立ちしたり、倫理や道徳に反してたり、秩序を乱してたりする人がいたら、「悪いのはこいつだ!」って名指しして集団リンチまがいのバッシングを行いますよね。僕は昔からこのような振る舞いを嫌悪しているのですが、コロナ禍という現状を鑑みると、なおのこと弊害が多いと思うのです。
現在、自粛警察などの自主的過剰取り締まりや、コロナ感染者および医療従事者に対する差別や中傷が社会問題になっています。これら自粛警察・差別・中傷といった一連の行為の元凶となる心理は、「悪いのはこいつだ!」と名指しして非難する心理と通底しています。つまり、「コロナ禍だというのにこんなことをしているやつがいる」という批判的報道は、自粛警察やコロナ患者への差別・中傷を生み出すおおもとになっているのです。もしくは、すでにある自粛警察・差別・中傷を助長させている。それらの行為者に「自分は正しいんだ」と信じこませているのです。
公園に何人も集まってお酒を飲んで騒ぐ行為に、何も問題がないとまでは言いません。感染確率を減らすため、できればやらないほうがいいでしょう。
しかしそのことと、メディアで批判的に取り上げることは話が別です。批判的に報じる必要性などあるでしょうか。
夜の公園で宴会するのをやめるように働きかけるのは望ましいことです。ですがそれは、「批判的に報道する」以外の手段で行うべきではないでしょうか。
身近な人や親しい人をコロナで死なせてしまうかもしれないということを強調して言って聞かせたり、飲み会以外の気晴らしの方法を代替案として提示したり、やりかたはいくらでもあるはずです。
悪者を名指して非難するという言動は、自粛警察やコロナ患者を差別・中傷する行為と心因を同じくしています。コロナ終息につながるどころか、悪影響となりかねないこれらの問題行動を鎮静化させたいのなら、些細な行為を批判的に取り上げる形の報道を行うべきではありません。
「出る杭を打つ」報道は、平時においても弊害が大きい。コロナ禍にあってはなおのこと、御法度中の御法度でしょう。
ちょうど今連日報道されてる森喜朗ちゃんの女性蔑視発言の様子見てても思ったんですけど、みんな「待ってました!」ってばかりの反応でしたよね。ことがオリンピックに関わっているだけに、海外でも広く報じられてましたけど、国内だけに限って騒ぎを眺めていると、久々に「出る杭を打つ」ことができるっていう、問題発言を歓迎しているかのような様相でした。
連日コロナ中心の報道ばかりで、「出る杭を打つ」ためのニュースが乏しかった中、ひさしぶりに集団でバッシングできるネタが表れてくれたことに、みんな喜んでるようでした。そう、僕の目には、みんな怒っているよりもむしろ喜んでいるように映ったんですね。
あ、僕は別に森ちゃんをかばっているわけじゃないですよ。僕も批判されて当然の失言だったと思っています。あくまで、「森ちゃんの発言に対する日本人の反応」について言及しているのです。
まあ森ちゃんは権力者だから、その言動はつねに批判的視線に晒されていてしかるべきですが、一般人の、ほんのささやかな行為に対してまで「出る杭を打つ」報道を行うのは控えるべきではないでしょうか。
本音を言えば、この国はいつまでこの種の「出る杭を打つ」報道を続けるのだろう、どうにかなくならないものだろうか、と僕は思っているのですが。
シンプルでおいしい、ずっと食べていけるビスケットとクッキーのチョコ付いたやつ。
本日は第23回私が好きなマンガの話。今回取り上げるのは小田扉の『そっと好かれる』(全1巻・太田出版)です。
小田さんと言えばアニメ化もされた『団地ともお』ですが、僕はこちらのほうが好きですね。正直『団地ともお』は、最初は面白かったけど、途中でパワーダウンしちゃったな、という印象です。
本作は短編集で、平凡な日常を描いているように見せかけて、実は日常とちょっとズレている。そんなお話が収録されています。そんなちょっとズレてる日常ですが、ありそうでない、ひょっとしたらあり得るかもしれないけどやっぱり実際はあり得ない・・・。そんな微妙なズレ具合で、その微妙さ加減が気持ちいい、というマンガです。わかりにくいですか?
恋愛の要素もあるんですけど、それもやっぱ普通じゃないというか、一筋縄ではいかないかんじ。カタにはまってなくてもいいんだ!というメッセージと読めなくもないです。
小田さんの絵柄は柔らかくて、定規とかほとんど使わずに描いてるので、万人に愛される親しみやすい画風です。キャラにも全体的に丸みがありますよね。
『団地ともお』みたいなぬるいマンガ、何が面白いんだ、って人にこそ読んでほしいんですけど、逆に『ともお』好きな人にはあんまり面白くないかもしれません。
小田さんは『ともお』以降もいろいろ描いてらっしゃるみたいですが、僕は今追っかけてないので、把握してないんですよね。あらためて読まなくちゃな、とは思っているんですけど。
ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース、ではなく雑感。
緊急事態宣言以降、「午後8時過ぎに公園や広場などの公共の場に集まってお酒飲んでる若者」を、テレビが批判的に取り上げることがありますけど、なんなんでしょうね、あれ。
日本人ってほんとに「出る杭を打つ」のが好きで、ほんのささやかなことでも悪目立ちしたり、倫理や道徳に反してたり、秩序を乱してたりする人がいたら、「悪いのはこいつだ!」って名指しして集団リンチまがいのバッシングを行いますよね。僕は昔からこのような振る舞いを嫌悪しているのですが、コロナ禍という現状を鑑みると、なおのこと弊害が多いと思うのです。
現在、自粛警察などの自主的過剰取り締まりや、コロナ感染者および医療従事者に対する差別や中傷が社会問題になっています。これら自粛警察・差別・中傷といった一連の行為の元凶となる心理は、「悪いのはこいつだ!」と名指しして非難する心理と通底しています。つまり、「コロナ禍だというのにこんなことをしているやつがいる」という批判的報道は、自粛警察やコロナ患者への差別・中傷を生み出すおおもとになっているのです。もしくは、すでにある自粛警察・差別・中傷を助長させている。それらの行為者に「自分は正しいんだ」と信じこませているのです。
公園に何人も集まってお酒を飲んで騒ぐ行為に、何も問題がないとまでは言いません。感染確率を減らすため、できればやらないほうがいいでしょう。
しかしそのことと、メディアで批判的に取り上げることは話が別です。批判的に報じる必要性などあるでしょうか。
夜の公園で宴会するのをやめるように働きかけるのは望ましいことです。ですがそれは、「批判的に報道する」以外の手段で行うべきではないでしょうか。
身近な人や親しい人をコロナで死なせてしまうかもしれないということを強調して言って聞かせたり、飲み会以外の気晴らしの方法を代替案として提示したり、やりかたはいくらでもあるはずです。
悪者を名指して非難するという言動は、自粛警察やコロナ患者を差別・中傷する行為と心因を同じくしています。コロナ終息につながるどころか、悪影響となりかねないこれらの問題行動を鎮静化させたいのなら、些細な行為を批判的に取り上げる形の報道を行うべきではありません。
「出る杭を打つ」報道は、平時においても弊害が大きい。コロナ禍にあってはなおのこと、御法度中の御法度でしょう。
ちょうど今連日報道されてる森喜朗ちゃんの女性蔑視発言の様子見てても思ったんですけど、みんな「待ってました!」ってばかりの反応でしたよね。ことがオリンピックに関わっているだけに、海外でも広く報じられてましたけど、国内だけに限って騒ぎを眺めていると、久々に「出る杭を打つ」ことができるっていう、問題発言を歓迎しているかのような様相でした。
連日コロナ中心の報道ばかりで、「出る杭を打つ」ためのニュースが乏しかった中、ひさしぶりに集団でバッシングできるネタが表れてくれたことに、みんな喜んでるようでした。そう、僕の目には、みんな怒っているよりもむしろ喜んでいるように映ったんですね。
あ、僕は別に森ちゃんをかばっているわけじゃないですよ。僕も批判されて当然の失言だったと思っています。あくまで、「森ちゃんの発言に対する日本人の反応」について言及しているのです。
まあ森ちゃんは権力者だから、その言動はつねに批判的視線に晒されていてしかるべきですが、一般人の、ほんのささやかな行為に対してまで「出る杭を打つ」報道を行うのは控えるべきではないでしょうか。
本音を言えば、この国はいつまでこの種の「出る杭を打つ」報道を続けるのだろう、どうにかなくならないものだろうか、と僕は思っているのですが。
そして、俺は出る杭側の人間・・・つまりは杭人間!!
いや、どっちかっていうとNかな