今日は黄金です。
普通サイズとビッグサイズは見たことがありません。リング状のデニッシュ生地に、シュガーコーティング。「シュガーは溶けてもまたおいしい」って人いますけど、僕はシャリシャリしたままじゃないと納得できません。
シュガー、つまり砂糖。砂糖好きといえば蟻。蟻の話でもしましょうかね。
ウチの近所のファミレスは、蟻が出没します。店内に蟻が入り込むのです。
といっても、店内の至る所をはい回っているのではなく、特定の一画だけに現れるのです。出没地帯の席に座ってアイスコーヒーを飲んでいると、ガムシロップの空き容器に、いつの間にか蟻がたかっています。
その一画はトイレに近いんですけど、トイレの中に蟻がいることもあるのです。店員さんは気づいているのでしょうか。
もうひとつ気になるのが、そこの蟻は外からきているのか、それとも店内に巣があるのか、ということです。店内に巣がある可能性だって充分あると思うのですが、それは床下なのか、壁の中なのか。それを知ったからといってどうということもないのですが、なんか気になります。蟻がどこからやってくるのか。どこに巣くっているのか。
蟻の姿はもう何年も見かけていますので、店員さんは巣の場所を特定できずにいるはずです。・・・いや、そうじゃないかもしれません。場所を特定できなくても、蟻が店内に現れるとなれば、不衛生だとか、お客さんが嫌がるかもしれないと考えて、駆除を選ぶでしょう。巣の場所はわからなくても、「アリの巣コロリ」みたいなのを使えば駆除はできます。
蟻が何年も駆除されずにいるということは、やはり店員さんは気づいていないのでしょう。お客さんが食事を終えたテーブルを蟻がうごめいていたとしても、注文や配膳に追われているウェイトレスさんは、とにかくスムーズに仕事をこなさねばならないので、小さな蟻に気づくことなく卓上を片付けるのでしょう。
その際、お皿の中の蟻はシンクに運ばれて洗剤とともに流され、テーブル上の蟻はふきんでなぎ払うように潰されてしまうのでしょう。蟻は存在に気づかれない代わりに死傷者を出しているのです。
「蟻が出没するファミレス」って珍しいから、僕はずっとこのままであってほしいと思います。駆除なんかしてほしくない。
だから店員さん、今までどおり蟻に気づかないままでいてください。お客さんの中でもし気づいた人がいても、黙っていてください。
蟻といえば、ティッシュに蟻がたかることあるじゃないですか。見たことありません?
僕は熊本の実家にいたころ、何度も見ました。夏になると、ほぼ毎日家の中に蟻が入り込むんですね。エサを探してウロウロしているんですけど、ティッシュの表面にたかっていることがよくあったんです。ティッシュを取ろうとしたら、蟻まみれになっていたのです。
子供のころは理由がさっぱりわかりませんでした。蟻がティッシュになんの用があるのかと。
ですが今にして思うに、おそらくティッシュに付着している何らかの薬品を舐めていたのでしょう。加工品であるティッシュ。それは使いやすさや長期保存、衛生のために、何らかの薬品を混ぜているはずで、それら薬品の中には、蟻が「おいしい」と感じるものもある。
だから蟻がたかっていたのです。たぶんどのティッシュでもいいというわけではなく、特定のメーカーの、特定のティッシュだけに蟻が好む薬品が使われていたのでしょう。そのティッシュは、蟻にとってエサ同然だったのですね。
ひょっとしたら、今はもう、蟻がたかるティッシュは製造されていないのかもしれません。「このティッシュには蟻がたかる」という情報がメーカーに寄せられ、蟻が好む薬品が特定され、それが不使用になっている可能性は大ですから。だとしたら、蟻がティッシュにたかる光景は、もはや見ることができない過去の記憶ということになります。
小学生の夏休み、ティッシュから巣穴に向かって伸びた蟻の行列を眺めながら、不思議な気持ちになったのをよく覚えています。
僕はお酒を飲まないのですが、20代のころは少しだけたしなんでおりました。まだまだコドモ舌だったというか、酒好きというほどでもなく、辛いお酒は苦手だったため、もっぱら甘いカクテルを愛飲しておりました。
んで、自宅で飲んだあとはだいたい、空き瓶を台所のすみっこにうっちゃっていました。そうすると、夏場には空き瓶に蟻がたかっていることがあったのです。
僕はアパートの2階に住んでいるのですが、蟻は執念で2階までやってきていたのです。どうしようもなくアルコールに惹き寄せられてしまうのは、蟻も人間も同じなのですね。
瓶の底に、少しだけ残ったカクテル。蟻にしてみれば、泉くらいの大きさですよ。そのお酒の泉を、蟻がぐるりと取り囲んでいたのです。蟻の酒盛りです。
中には、飲みすぎてしまったのか、泉の中に転落し、溺死している蟻もいました。触角がシワシワになった蟻のどざえもんが、カクテルの表面をユラユラと漂っていたのです。
僕はその光景を見て、「文字通りお酒に溺れるってのは、なかなか幸せな死に方なのかもしれないな」と思いました。
蟻と言えば、ヒアリはどうなったのでしょうか。繁殖力旺盛で攻撃性も高く、生息してる場所は裸足で歩けないというヒアリ。
船に乗ってやってくることもあり、もし日本で広まったら、在来の蟻がいなくなるんじゃないかとも言われていて、港で見かけたら徹底的に駆除されています。
この水際作戦、ずっとうまくいっているのでしょうか。なんかそのうち内陸のほうまで広まっちゃいそうな気配があったんですけど、今のところそういう話は聞きません。
封じ込めはうまくいってるのでしょうか。
ヒアリと聞けば、ヒヤリハットを思い出す。ヒアリにハッとする、ヒアリハット・・・。
あ、いや、なんでもありません。聞き流してください。
普通サイズとビッグサイズは見たことがありません。リング状のデニッシュ生地に、シュガーコーティング。「シュガーは溶けてもまたおいしい」って人いますけど、僕はシャリシャリしたままじゃないと納得できません。
シュガー、つまり砂糖。砂糖好きといえば蟻。蟻の話でもしましょうかね。
ウチの近所のファミレスは、蟻が出没します。店内に蟻が入り込むのです。
といっても、店内の至る所をはい回っているのではなく、特定の一画だけに現れるのです。出没地帯の席に座ってアイスコーヒーを飲んでいると、ガムシロップの空き容器に、いつの間にか蟻がたかっています。
その一画はトイレに近いんですけど、トイレの中に蟻がいることもあるのです。店員さんは気づいているのでしょうか。
もうひとつ気になるのが、そこの蟻は外からきているのか、それとも店内に巣があるのか、ということです。店内に巣がある可能性だって充分あると思うのですが、それは床下なのか、壁の中なのか。それを知ったからといってどうということもないのですが、なんか気になります。蟻がどこからやってくるのか。どこに巣くっているのか。
蟻の姿はもう何年も見かけていますので、店員さんは巣の場所を特定できずにいるはずです。・・・いや、そうじゃないかもしれません。場所を特定できなくても、蟻が店内に現れるとなれば、不衛生だとか、お客さんが嫌がるかもしれないと考えて、駆除を選ぶでしょう。巣の場所はわからなくても、「アリの巣コロリ」みたいなのを使えば駆除はできます。
蟻が何年も駆除されずにいるということは、やはり店員さんは気づいていないのでしょう。お客さんが食事を終えたテーブルを蟻がうごめいていたとしても、注文や配膳に追われているウェイトレスさんは、とにかくスムーズに仕事をこなさねばならないので、小さな蟻に気づくことなく卓上を片付けるのでしょう。
その際、お皿の中の蟻はシンクに運ばれて洗剤とともに流され、テーブル上の蟻はふきんでなぎ払うように潰されてしまうのでしょう。蟻は存在に気づかれない代わりに死傷者を出しているのです。
「蟻が出没するファミレス」って珍しいから、僕はずっとこのままであってほしいと思います。駆除なんかしてほしくない。
だから店員さん、今までどおり蟻に気づかないままでいてください。お客さんの中でもし気づいた人がいても、黙っていてください。
蟻といえば、ティッシュに蟻がたかることあるじゃないですか。見たことありません?
僕は熊本の実家にいたころ、何度も見ました。夏になると、ほぼ毎日家の中に蟻が入り込むんですね。エサを探してウロウロしているんですけど、ティッシュの表面にたかっていることがよくあったんです。ティッシュを取ろうとしたら、蟻まみれになっていたのです。
子供のころは理由がさっぱりわかりませんでした。蟻がティッシュになんの用があるのかと。
ですが今にして思うに、おそらくティッシュに付着している何らかの薬品を舐めていたのでしょう。加工品であるティッシュ。それは使いやすさや長期保存、衛生のために、何らかの薬品を混ぜているはずで、それら薬品の中には、蟻が「おいしい」と感じるものもある。
だから蟻がたかっていたのです。たぶんどのティッシュでもいいというわけではなく、特定のメーカーの、特定のティッシュだけに蟻が好む薬品が使われていたのでしょう。そのティッシュは、蟻にとってエサ同然だったのですね。
ひょっとしたら、今はもう、蟻がたかるティッシュは製造されていないのかもしれません。「このティッシュには蟻がたかる」という情報がメーカーに寄せられ、蟻が好む薬品が特定され、それが不使用になっている可能性は大ですから。だとしたら、蟻がティッシュにたかる光景は、もはや見ることができない過去の記憶ということになります。
小学生の夏休み、ティッシュから巣穴に向かって伸びた蟻の行列を眺めながら、不思議な気持ちになったのをよく覚えています。
僕はお酒を飲まないのですが、20代のころは少しだけたしなんでおりました。まだまだコドモ舌だったというか、酒好きというほどでもなく、辛いお酒は苦手だったため、もっぱら甘いカクテルを愛飲しておりました。
んで、自宅で飲んだあとはだいたい、空き瓶を台所のすみっこにうっちゃっていました。そうすると、夏場には空き瓶に蟻がたかっていることがあったのです。
僕はアパートの2階に住んでいるのですが、蟻は執念で2階までやってきていたのです。どうしようもなくアルコールに惹き寄せられてしまうのは、蟻も人間も同じなのですね。
瓶の底に、少しだけ残ったカクテル。蟻にしてみれば、泉くらいの大きさですよ。そのお酒の泉を、蟻がぐるりと取り囲んでいたのです。蟻の酒盛りです。
中には、飲みすぎてしまったのか、泉の中に転落し、溺死している蟻もいました。触角がシワシワになった蟻のどざえもんが、カクテルの表面をユラユラと漂っていたのです。
僕はその光景を見て、「文字通りお酒に溺れるってのは、なかなか幸せな死に方なのかもしれないな」と思いました。
蟻と言えば、ヒアリはどうなったのでしょうか。繁殖力旺盛で攻撃性も高く、生息してる場所は裸足で歩けないというヒアリ。
船に乗ってやってくることもあり、もし日本で広まったら、在来の蟻がいなくなるんじゃないかとも言われていて、港で見かけたら徹底的に駆除されています。
この水際作戦、ずっとうまくいっているのでしょうか。なんかそのうち内陸のほうまで広まっちゃいそうな気配があったんですけど、今のところそういう話は聞きません。
封じ込めはうまくいってるのでしょうか。
ヒアリと聞けば、ヒヤリハットを思い出す。ヒアリにハッとする、ヒアリハット・・・。
あ、いや、なんでもありません。聞き流してください。