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(志摩の果.安乗の~旅人は歌ひ続けぬ~鳥羽の小浜で町医者として過ごした漂泊.孤高の天才詩人[伊良子清白]~ [九鬼水軍の海城]~伊勢志摩行 PART Ⅰ

2020年11月18日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
『旅人は 歌ひ続けぬ 嬰子の昔にかへり
  微笑みて 歌ひつゝあり』(孔雀船.漂泊)




「ひのとり」新型名阪特急(80000系)を眺め
伊勢志摩ライナー「しまかぜ」で鳥羽に到着!



小春日の初日に先ず目指したのは鳥羽市小浜で
過ごした孤高の天才詩人(伊良子清白)の旧宅が
鳥羽駅近くの鳥羽マリンパークに移築されたと
聞き⇒飼育種類数1200種超で 日本一と言われ



日本で唯一ジュゴンが見られる(鳥羽水族館)



アシカ.ショー「パフォーマンススタジアム」
コロナウイルス感染拡大防止の為.若干入場
制限等は有りましたが 童心に帰りアシカの
多彩な演技を楽しんだ次第です



漂泊.孤高の天才詩人 (伊良子清白)



22年間 鳥羽の小浜で町医者として過ごした
漂泊の詩人(伊良子清白)の 旧家がその後
鳥羽市に寄付され 鳥羽1丁目に移築!
内部は薬局.診療室.手術室など個人医院と
台所.客間等日常生活の場か偲ばれますね



明治10年10月 島根に生まれた(伊良子清白)
(輝造)は明治32年6月京都府立医学校を卒業
45歳から23年間 (鳥羽の小浜)で 医師として
暮らし乍ら歌誌「白鳥」を創刊する等.浪漫的
耽美的な詩作活動をされていました



ロマンチックな空想を基調--豊富な抒情性.
物語性を伴った--18の詩篇だけを積んだ
『孔雀船』を残して明治の詩壇からも
消え去った(漂泊の詩人)と言われています



『孔雀船』巻頭の 《漂泊》
蓆戸に 秋風吹いて 川添の旅籠屋さびし
 哀れなる旅の男は 夕暮れの空を眺めて
いと低く 歌いはじめぬ ~~~
故郷の 谷間の歌は 続きつゝ断えつゝ哀し
大空の返響の音と地の底のうめきの声と
交りて調は深し
旅人に母はやどりぬ 若人に父は降れり
小野の笛煙の中に
旅人は 歌ひ続けぬ 嬰子の昔にかへり
微笑みて歌ひつゝあり



「安乗の稚児」の一節~(清白.詩碑) が
八幡神社への小道の傍らにあります



《安乗の稚児》
志摩の果 安乗の小村 早手風岩をとよもし
柳道木々を根こじて 虚空飛ぶ断れの
細葉 水底の 泥を逆上げ かきにごす
海の病 そゝり立つ波の大鋸 過げと
こそ 船をまつらめ
とある家に飯 蒸かへり男もあらず女も
出で 行きて 稚児ひとり小籠に坐り
ほゝゑみて 海に対へり いみじくも
貴き景色 今もなほ胸にぞ跳る 少くして
人と行きたる 志摩のはて 安乗の小村



《漂泊》の一節~ふるさとの谷間の歌碑



ふるさとの 谷間の歌は 続きつつ
断えつつ哀し 大空のこだまの音と地の
底のうめきの声と交りて 調べは深し



夜は鳥羽湾を見下ろすリーズナブルなリゾート
ホテルで (GoToトラベル)に便乗しました



伊勢真鯛握り.鮑.赤海老の炭火焼き.伊勢赤鶏



手羽先甘辛揚げ松阪牛ローストビーフ等



新鮮な海の幸等~海や山の自然に恵まれた
『美し国』~産地ならではの魚介類.美味を
堪能させて頂きました



『伊勢参 海の青さに 驚きぬ』 (澤木欣一)


『紫檀槽琵琶』奈良時代の疫病との闘いを伝える『五色龍歯』犀や獅子を螺鈿で表した『平螺鈿背円鏡』~シルクロードの果てに 奈良『第72回正倉院展』

2020年11月18日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
『霾や シルクロードの果てに 奈良』(田岡千章)



シルクロードを経て伝わり聖武天皇が残された
宝物を集めた『正倉院』
で年に1度宝庫の封を解く
「開封の儀」が行われ(平螺鈿背円鏡)や東大寺の
大仏に献納された象の歯の化石「五色龍歯」等
59件が「第72回正倉院展」に出展されました
(参)MY Web Log (10.25)~『好日や 金木犀の
瑞穂の国.撓に稲穂が実る大和路.シルクロードの
終着点(第72回正倉院展)



「第72回正倉院展」~今年は 新型コロナ
ウイルス感染防止の為入場制限等があります
観覧には(前売日時指定券)の 予約.発券が
必要で当日券の販売は無く前売日時指定券で
指定された日時以外の入館は出来ませんでした



(入館前)に(検温を実施.マスクの着用)や
例年の講堂でのボランティアによる解説
等実施されませんが例年なら長蛇の列ですが
指定された日に検温やチケットチェックの後
スムーズに入館が出来.燦然と輝く正倉院の
至宝の数々を間近で鑑賞出来ました!



「第72回正倉院展」は出陳宝物59件で薬物と
武器・武具をまとめて出陳され楽器.伎楽面
遊戯具.調度品.佩飾品.染織品.文書.経巻等の
(正倉院.宝物)が展示されました



(犀や獅子を螺鈿で表した『平螺鈿背円鏡』
曲芸をする人等を緻密に描いた(墨絵弾弓)




奈良時代における疫病との闘いを伝える品
『五色龍歯』
象の歯の化石.中国の伝統医学の
薬で他の薬と配合し鎮静剤として使用され
大仏に60種類の薬物を献上された時の目録
『種々薬帳』にも記載されている様ですね



薬物の献納は仏の供養と共に病を癒す目的で
光明皇后は生涯に渡り施薬院や悲田院を創設
病人救済や福祉活動に尽力されていた事が
窺われますね



『粉地彩絵箱』(献物を入れた箱.奈良時代)
美しく装飾された仏への献物を納めた箱



『紫檀槽琵琶』
古代ペルシアに起源をもつ5面の(四絃琵琶)



『桑木木画碁局』(囲碁の盤)
奈良時代.貴族の間で流行した囲碁の盤
縦横19本の線が引かれて側面に施された
装飾は奈良時代の素晴らしい技巧ですね



『奈良国立博物館』~館内ではマスク着用
コロナ禍乍ら 燦然と輝く正倉院の至宝を
間近で鑑賞出来 有難う御座いました!



『秋萩の 散りの乱ひに 呼びたてて
   鳴くなる鹿の 声の遥けさ』




秋芽之落乃乱尓呼立而 鳴奈流鹿之音遥者
湯原王 鳴鹿歌一首(萬葉巻八1550)