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One For All~All For One! 倭は 国の まほろば たたなずく 青垣 山隠れる 倭し美し!

秋麗の 『千年の古都』    The Genji Thousand-Year

2008年11月18日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-

帝の 御配慮にて「一世源氏」として臣籍に降下--
人々から「光る源氏」と呼ばれた-『源氏物語千年紀』

「きえゆく露のこヽちしてかきりにみえたまへは
み修行のつかひかすもなく、」 "The Tale of Genji"

《いつの天皇の御世であったか 女御や更衣が
大勢お仕えしている中に 家柄も身分も其れ程高くは無かった
一人の女官--桐壷の更衣--が 帝の 寵愛を一身に受け
玉の男皇子を生んだが--弘徽殿の大后を始め 他の妃達の
嫉妬の怨念と迫害を一身に受け 源氏三歳の時に横死し--
父帝は更衣同様 強力な後見のない皇子を東宮に立てては
皇位継承争いに巻き込まれた時には 返って苦労すると考えられ
「一世源氏」として臣籍に降下--人々から「光る源氏」と呼ばれ---
その後 帝は源氏十歳の時 更衣に瓜二つの藤壺の宮を
入内させられ  そして源氏は 母に似ている藤壷を慕い ~
やがて恋の対象として考える様になった~~~》


秋麗の『千年の古都』The Genji Thousand-Yearを散策

近畿日本鉄道~(相互乗入)~京都地下鉄「国際会館」へ 
紅葉前線 真っ只中の『千年の古都』を訪ねてみました

比叡山と国立京都国際会館を借景--宝ヶ池公園

(宝ヶ池公園)(松ヶ崎)
灌漑用の溜池として江戸時代中期に造られ湧水を
堰き止める程度のものだったそうですが 次第に堤を高め
江戸時代後期に粗現在の大きさになったと言われています
山を越えて市営地下鉄松ヶ崎駅側付近は古くから景勝の地として知られ---
昭和36年--国立京都国際会館が北側隣接地に建設されることが決定
施設整備が大幅に進み 子供の楽園(昭和39年)は
1949年に開設された京都競輪場(宝ヶ池競輪場)であったが
競輪場廃止にともない改築され作られたもので---菖蒲園(同46年)
憩の森(同49年)桜の森(同52年)北園(同53年)野鳥の森(平成4年)等々
四季を通じて楽しめる京都最大の自然公園とされていますね!


戦後三大コンペの1つ----京都国立国際会館

日本古来の様式を基調---近代感覚豊かな個性溢れる建築として知られ
東京国立劇場・ 最高裁判所・ 国立京都国際会議場-----国が主催となった
三大コンペといわれ--《戦後日本というものを如何に表現しうるのか?》
建築学会等が 総力をあげて取り組んだものとされていますね!
また 立体的な造形美を活かし結ったりしたロビー・ラウンジ--
自由に散策が楽しめる 日本庭園等々~~これ等が一体となり
京都に相応しい 豊かな交流の場を創り出してしていますね!
現在 京都賞 受賞者の記念講演会・記念ワークショップが開催されており
また 記念講演会は 11月12日(水) 13:00- 記念ワークショップ(部門別)

松ヶ崎駅から 北山通りへ--- 《京》 東山三十六峯~~~ 
京 夏の風物詩《五山送り火》---西山に「妙」・東山には「法」の
文字が眺められます

グランドプリンスホテル京都 レストランでは---
秋麗の比叡山を借景に『西武ライオンズ優勝祝賀記念』の
特別メニューで舌鼓を打つことが出来~~~
恰も悠久の時を過ごせた様な一日でした  多謝! 多謝!

君は 《ササン朝 波斯 「白瑠璃碗」》を 観たか!

2008年11月05日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-

《刻 彫》唐の音色が蘇えり 博物館内に響き渡っている~~

第60回 正倉院展 ― 是は60年前の録音テープを基にした
Digital―の成果だとも言われていますが---恰も天平の音色が
心地よく~~ 今年は 幾度足を運んでも納得出来る正倉院展が---
11月10日迄 奈良国立博物館で開催されています


天皇、皇后両陛下も 正倉院西宝庫・天平の 至宝を
《刻彫》の音色を 御聞きになり乍ら 視察されました
奈良国立博物館への沿道では大勢の人々の出迎えに
笑顔で 御受けになっておられました
両陛下にとっては皇太子時代の84年以来二十四年振りで~
天皇が正倉院展を現地で見学されるのは初めての事だと
伝えられていますね  (*正倉院展は 1946年に開始)

刻彫尺八の前では 指穴が今の尺八より一つ多いという説明に
天皇陛下が「穴が多いと音域が広いのですか」と質問され
皇后さまは会場に流れる古代の音色に「素晴らしい」と
感嘆の声を上げられていた様子です 

また奈良県内の 世界遺産や再来年に控え---
『せんとくん』--でも 今 話題 沸騰の--平城遷都
1300年祭に付いても 奈良県知事から 説明を
御聞きになっておられた様子です

第60回の節目となる 今年は
天平文化の粋を集めた工芸品や装身具が多いのが
特徴とされ-----計69件が 展示されています
(うち初出展19件) 毎年秋に開かれる正倉院展-----
「日本の至宝」を直接目にすることが出来る~~
絶好の機会-----10月25日の 開幕当日は早朝から
熱気に満ち溢れた千人近い人々の行列で-----
午前9時の開館時間を約10分早めていました
因みに『正倉院展』---奈良国立博物館での総入場者は
既に700万人を超えているとも言われていますね!


君は 《ササン朝 波斯「白瑠璃碗」》を観たか!

正倉院を代表する宝物「白瑠璃碗」ササン朝ペルシャから伝わったとされ
80個もの円形の切り込み細工を施した表面は--千五百年以上前--と
全く変わらない輝きを放っていますね! また中国から渡ってきた
すごろく盤「紫檀木画双六局」は 三日月や唐草等の文様をあしらい
「蘇芳地金銀絵箱」は 笛や鼓を奏でる子供らの姿を蓋に描いています

奈良国立博物館 湯山賢一館長は「60回を迎えられ
有り難く思う  1946年に開かれた 第1回展は
多くの人の心に 癒しと生きる力を与えた
私たちも先人に学びながら 原点に戻って応接に
努めたい」と言われています

また11月8日(土)には 「正倉院宝物とシルクロード」 と題して
奈良国立博物館 学芸部工芸考古室長 内藤栄さんの
公開講座 が予定されています

{まれびと} ~日本人の古 その心の原点~

2008年11月01日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
  

ひさかたの 天二上に  吾が登り 見れば
飛ぶ鳥の 明日香 ふる里の 神南備山隠り


家どころ 多に見え 豊にし 屋庭は見ゆ
弥彼方に 見ゆる家群 藤原の朝臣が宿-----



サントリー音楽財団 推薦 現代音楽コンサート
大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団 演奏会が
先日 いずみホール(大阪中央区城見)にて催されました

柴田南雄さん作曲 小鼓・男声合唱--- (梁塵秘抄より)
{美女打ち見れば}で始まり~~~武満徹作曲賞・
毎日芸術賞等々を受賞された 西村朗さんによる---
~源氏物語の和歌による~{浮 舟}合唱組曲-----

グィード.ダレッツォ国際合唱コンコルソ等の入賞を始め
国内外で幾多の受賞歴をもたれている 千原英喜さん
『古事記』---雅楽や催馬楽等とルネサンス音楽を結びつけ
間宮芳生譲りの土俗性を浄化させた作風は器楽作品とさえ
言われており 呪術的な執念が全作品に漲っていますね

当間修一さん指揮/演出による 現代アート音楽作品
「GAGAKU Ⅰ Ⅱ」---折口信夫『死者の書』より---
曼荼羅(天地の歌)の世界が呪術的にも繰り広げられ
感動に浸った瞬間でもありました
釈迢空・折口信夫先生が 時空を超えて 恰も
いずみホール(大阪 城見)に舞い降りて
来られた様な感にもなりました

ひさかたの 天二上に  吾が登り 見れば
飛ぶ鳥の 明日香 ふる里の 神南備山隠り
家どころ 多に見え 豊にし 屋庭は見ゆ
弥彼方に 見ゆる家群 藤原の朝臣が宿
遠々に わが見るものを たか″に 我が待つものを
処女子は 出で通ぬものか よき言を聞かさぬものか
その子の はらからの子の処女子の一人
一人だに わが郷偶に来よ---{折口信夫『死者の書』}



萬葉ロマンが見える二上山(雄岳 雌岳)

古代から 「ふたかみやま」と呼ばれ 萬葉集にも詠まれ
先日も {朝日新聞・まちぶら}でも~~二上山かいわい~
(2008年10月26日)で 紹介されていました

賢明で武闘にも優れ乍も非業の死をとげられた 大津皇子

{うつそみの 人なるわれや 明日よりは
          二上山を 弟世と わが見む}

{この世にいる私は明日からは二上山を弟と思って眺めよう}
皇子の姉 大伯皇女が 弟の死を偲び詠んだ歌が
萬葉集に残っていますね

また 中将姫は継母に嫌われ 若くして当麻寺に出家
中将姫は仏の使いの手助けで曼荼羅織り 蓮糸を井戸につけると
糸は5色に染まったとも言われていますね

當麻 中将姫伝説にもある蓮糸曼荼羅---
根本曼荼羅の図像に基づいて作られた浄土曼荼羅の世界ですね


愈々 今日から霜降月・冷気が露を結んで凍え 地を白く覆う
霜月のスタートです あの 玄冬の前に~~~
小春日和の一日でも永く続くことを期待致します